<話題の焦点>=コメ輸出は過去最高ペース、アジア富裕層向け開拓

特集
2019年1月24日 12時13分

日本のコメ輸出が拡大している。財務省貿易統計によると2017年の輸出金額は前年比18%増の31億9800万円と過去最高を記録。18年も11月までで前年実績を超す33億3500万円に達した。海外の日本食ブームに乗り、特に香港やシンガポール、台湾などの富裕層向けの需要が拡大している。

19年に入っても今月8日、新潟県は8年ぶりに東日本大震災後初の中国向けのコメ輸出を再開した。中国政府が18年11月末新潟県産米の輸入を解禁したことを受けたものだ。

農林水産省のデータによると、中国のコメ年間消費量は約1億4700万トンと日本の約19倍。日本人主食である「コメ関連」銘柄のすそ野は広い。ただ、日本のコメの価格はアジアなど海外向けには高く、全体の輸出金額もまだ小さい。輸出拡大に向けた一段の創意工夫が求められる状況にある。 

コメ関連の銘柄としては、米穀製品専門商社の木徳神糧<2700>がある。同社は日本のコメを中国上海の高級スーパーに納入するなどの実績を持つ。

ヤマタネ<9305>は倉庫業を手掛けるほか、米穀卸の大手。コメ輸出増による需給好転で米価が上昇すれば同社の業績には追い風に働きそうだ。農業総合研究所<3541>は日本の農産物の輸出拡大を進めており、野菜や果物を香港に輸出した実績があり、コメの輸出拡大にも期待が持てる。さらに、クボタ<6326>や井関農機<6310>など農業機械関連銘柄も注目できる。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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