話題株ピックアップ【夕刊】(2):武田、富士通ゼ、ソースネクス
■ジェイエイシ <2124> 2,142円 +14 円 (+0.7%) 本日終値
JAC Recruitment<2124>は続伸。三菱UFJモルガン証券は25日、同社株を新規「バイ」でカバレッジを開始し、目標株価は3100円とした。国内人材紹介市場の高い成長と、高単価領域で規模の追求ができる独自ポジションを構築している同社は先行投資が一巡し20年12月期までの営業利益モメンタムの改善が期待できる、との見方を示している。18年12月期営業利益は会社計画の54億9500万円に対して56億円(前期比6%増)になるとみているが、19年12月期は前期推定比25%増の70億円、20年12月期は同29%増の90億円になると予想している。
■武田薬品工業 <4502> 4,509円 +9 円 (+0.2%) 本日終値
武田薬品工業<4502>が3日続伸、今月22日の戻り高値4550円を払拭し上値慕いの動きを強めている。記録的な巨額M&Aとなったアイルランドの製薬大手シャイアー買収も、グローバル戦略として徐々にマーケットの評価が高まっている。一方、新興国資産売却の検討や大阪本社ビル売却などの動きが伝わるなど、債務圧縮に取り組む構えをみせていることも市場はポジティブに捉えている。さらに株式需給面では、TOPIXへの新規組み入れが今月末と2月末の2回にわたって行われることも同社の株価に浮揚力を与える材料として意識されている。
■富士通ゼネラル <6755> 1,383円 -83 円 (-5.7%) 本日終値
富士通ゼネラル<6755>が急反落。前週末25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2550億円(前期比2.8%減)へ、営業利益を170億円から150億円(同25.8%減)へ、純利益を130億円から100億円(同22.2%減)へ下方修正しており、最終利益を増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。市場の回復が想定以上に遅れている中東向け空調機の販売計画を見直したことなどで売上高見通しを減額したことに加えて、生産地国の通貨高が進むなどコスト環境が想定より厳しい状況で推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高1618億9000万円(前年同期比3.7%減)、営業利益37億5000万円(同52.7%減)、純利益26億600万円(同52.7%減)だった。
■ソースネクスト <4344> 551円 -27 円 (-4.7%) 本日終値
ソースネクスト<4344>が続落。前週末25日の取引終了後、「POCKETALK(ポケトーク)W」に関して、総務省から技術基準への適合について必要な措置を講ずるよう要請を受けたと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。総務省からの要請によると、「ポケトークW」が電波法上、Wi-Fi用の周波数として国内での利用が認められていない周波数帯の電波を発射しているとともに、技術基準の適合証明を受けていない周波数帯の電波を利用しているとの指摘があり、早急に技術基準に適合するよう必要な措置を講じるよう求められたという。なお、同社は技術基準に適合させるためのアップデータ配信を同日付で開始している。
■DyDo <2590> 5,220円 -200 円 (-3.7%) 本日終値
ダイドーグループホールディングス<2590>が続落。25日に発表した1月度の販売状況で、国内飲料事業の販売函数が前年同月比6.7%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。炭酸飲料やミネラルウォーター類は伸長したものの、主力のコーヒーが同9.2%減だったことが響いた。なお、通期では前年同期比2.6%減だった。
■ブロードバンドタワー <3776> 320円 +63 円 (+24.5%) 本日終値
ブロードバンドタワー<3776>が急騰で300円台復帰。同社はデータセンターなどの運営を手掛けるが、25日取引終了後、大口の受注獲得などを踏まえ、昨年8月に開設した新データセンターの第2期工事実施を決議、これを材料視する買いを呼び込んだ。投資総額は約23億円で自己資金を予定、9月中に完了する予定にある。
■エムケー精工 <5906> 411円 +80 円 (+24.2%) ストップ高 本日終値
エムケー精工 <5906> [JQ]がストップ高。25日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。従来の18.9%減益予想から一転して15.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。生活機器事業でワイヤレススピーカーなど耳関連商品の販売が好調なうえ、新たに参入した食品加工機械も伸びる。前日終値ベースの予想PERが12.0倍→6.9倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■新日本理化 <4406> 176円 +28 円 (+18.9%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
新日本理化<4406>が商い急増のなか大幅高。市場では「特段材料は見当たらないが、低位株の出遅れで仕手性の強い株。きょうは寄り付きから10時ごろにかけ、大口の買い注文が連続で流入し、それに個人の短期資金が追随した」(準大手証券ストラテジスト)いう。界面活性剤や合成樹脂材料、医薬中間体などに展開するが足もとの業績は低調。株式需給面では信用買い残が直近100万株を下回るなど整理がすすんでいた。
■Abalance <3856> 725円 +98 円 (+15.6%) 一時ストップ高 本日終値
Abalance<3856>が5連騰。前週末25日の取引終了後、子会社WWBを通じて、光触媒酸化チタンコーティング剤の製造販売を行う鯤コーポレーション(佐賀県武雄市)を買収すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。鯤コーポレーションは、光触媒酸化チタン水溶液製造を主体に、同溶液を使用した塗装(塗膜)工事や、景観材などの製造及び販売を手掛けている。今回の買収により、Abalanceグループの太陽光発電事業における事業シナジーなどの効果が期待でき、より高品質な再生可能エネルギー発電ソリューションサービスの実現が期待できるとしている。
■イントラスト <7191> 450円 +57 円 (+14.5%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
イントラスト<7191>が急伸。前週末25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)単独決算が、売上高22億7800万円(前年同期比5.2%増)、営業利益5億7600万円(同2.9%増)、純利益3億7800万円(同7.1%増)と増収増益で着地したことに加えて、株主優待制度の変更を発表したことが好感された。横浜ソリューションセンターで運営する保険デスクサービスと入居申込審査業務が貢献し、ソリューション事業が成長を牽引したほか、医療/介護費用保証が急拡大したことが寄与した。また、オペレーションの効率アップなどによる適正な費用の抑制も増益に寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高31億5000万円(前期比6.7%増)、営業利益8億1000万円(同4.9%増)、純利益5億4500万円(同7.1%増)の従来見通しを据え置いている。一方、株主優待制度の変更では、19年3月期末時点の株主から、優待品を現行のクオカード500円分から、クーポン交換サイト「バリュースターモール」で利用できるオンラインクーポン2000円分に変更するとしている。
株探ニュース