明日の株式相場見通し=円高進行警戒で買い手控え、外部要因懸念で神経質な展開
あす(29日)の東京株式市場は、海外株式市場や外国為替市場、さらに米連邦公開市場委員会(FOMC)の動向を気にしながらの神経質な展開となりそうだ。特に、米連邦準備理事会(FRB)が米金融政策の正常化ペースを鈍化させるとの思惑から、円高進行が警戒されており、これが買い手控えにつながっている。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、先週末の25日に日経平均が200円近く上昇し、ほぼ1カ月ぶりの高値水準となって、利益確定売りが出やすい地合いのなかで、外国為替市場で円高・ドル安が進行したことから、輸出関連の銘柄を中心に小口の売りで軟調推移となる銘柄が目立った。東証1部の売買代金は、1兆8765億円と再び2兆円台を割り込んだ」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は買い手控えムードのなか、日経平均は軟調な展開を強いられた。前週末の米株高も目先為替が円高方向に振れたことが重荷となった。日経平均株価終値は、前週末比124円56銭安の2万649円00銭と反落した。
日程面では、1月の月例経済報告に注目。海外では、英議会がEU離脱の代替案と議員修正案を採決、米連邦公開市場委員会(FOMC・30日まで)、米11月のS&Pケースシラー住宅価格指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)