注目銘柄ダイジェスト(前場):曙ブレーキ、大日住薬、SE H&Iなど

市況
2019年1月30日 12時17分

信越化<4063>:9261円(+175円)

大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は3246億円で前年同期比33.4%増益、10-12月期は1154億円で同32.6%増、市場予想はやや上回ったとみられる。半導体シリコン事業、機能性化学品事業、電子・機能材料事業など主要セグメントがそろって好調推移。還元強化の見送りなどをマイナス視する声もあるが、足元業績の相対的な堅調さを評価する動きが先行へ。

アルプスアル<6770>:2181円(-87円)

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は491億円で前年同期比17.5%減益、10-12月期では189億円で同34.6%減と減益幅が拡大、市場予想を40億円程度下回ったとみられる。通期予想は従来の660億円から500億円に下方修正、スマホ減速の影響が大きく響き、アクチュエータの販売などが低迷しているようだ。1-3月期の収益水準の低さがサプライズにも。自社株買いは発表したが、先の経営方針で公表済みである。

大和証G<8601>:546.7円(-27.2円)

大幅続落。前日に発表した第3四半期決算がマイナス視されている。10-12月期純利益は141億円で前四半期比20%減益となった。市場予想も下回ったとみられる。ソフトバンク<9434>IPO関連の収益が計上されたものの、トレーディング損益の減少などホールセール部門の不振が足を引っ張った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、足元の利益回復に関する不安が高まっていることから、目標株価を760円から650円に引き下げ。

SE H&I<9478>:199円(+16円)

大幅に続伸。25万株(0.50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株除く)に対する割合は1.11%。取得期間は30日から2月28日まで。経済情勢の変化に対応した機動的な経営を遂行できるようにすることが目的。また、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の営業利益は出版事業の好調を受け前年同期比15.1%増の3.59億円で着地した。通期予想(前期比7.0%減の3.80億円)に対する進捗率は94.5%。

大日住薬<4506>:3065円(-700円)

ストップ安。同社とサンバイオ<4592>では、慢性脳梗塞を対象とした再生細胞医薬品SB623 の米国フェーズ2試験において、主要評価項目を達成できなかったという解析結果速報を発表している。外傷性脳損傷を対象とした試験では好結果が得られていたことから、今回の試験結果も良好なものが想定されていたため、ネガティブなサプライズにつながっている。今後は詳細結果を踏まえて、開発計画を検討していくことになる。

ムラキ<7477>:1220円(+43円)

大幅に反発。19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の営業利益を前年同期比20.0%増の1.07億円と発表している。主力事業のカーケア関連商品販売が増益となり、全体をけん引した。その他事業が赤字から黒字に転換したことも利益拡大につながった。通期予想は前期比236.7%増の0.91億円で据え置いたが、第3四半期時点で既に上回っていることから上方修正への期待が広がっている。

曙ブレーキ<7238>:170円(-44円)

急落。取引金融機関に金融支援を要請することが分かったと報じられている。私的整理の一種である事業再生ADRを申請、6月までに事業再生計画を策定する意向のもよう。米国事業の不振が経営を圧迫したとみられており、取引金融機関に対する借入金元本の返済一時停止要請、トヨタ<7203>に対する増資引き受け要請などを模索しているようだ。増資による希薄化なども含め、先行き不透明感が急速に高まる状況となっている。

ジェクシード<3719>:110円(+2円)

大幅に続伸。18年12月期の営業損益を従来予想の0.06億円の黒字から0.10億円の黒字(前期実績0.70億円の赤字)に上方修正している。受注状況が順調に推移したことに加え、新規に受注して着手した翌期にかかる大型案件の受注額の一部が寄与し、利益を押し上げる見通し。業績予想の引き上げを受けて黒字転換がほぼ確実になったとの見方から、買い安心感が広がっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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