話題株ピックアップ【昼刊】:アイネス、栄研化、オービック

注目
2019年1月30日 11時40分

■アイネス <9742>  1,338円  +149 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

アイネス <9742> が急騰。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比3.7倍の12.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。金融向けを中心にシステム開発や運用サービスの受注が増加したことが寄与。一部のプロジェクトで原価が嵩んだものの、増収効果や販管費の減少などで吸収し、大幅増益を達成した。

■栄研化学 <4549>  2,554円  +253 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

栄研化学 <4549> が続急伸。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比21.6%増の43.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の便潜血検査用試薬を中心に海外向けの売り上げが増加したことが寄与。売上構成の良化で原価が低減したことも大幅増益に貢献した。通期計画の42.3億円をすでに2.6%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■オービック <4684>  9,850円  +650 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

オービック <4684> が大幅続伸。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比18.5%増の318億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の統合業務ソフト「オービック7」の導入が拡大したほか、運用支援やクラウドサービスも好調だった。業務用パッケージソフトの販売が伸びたことも大幅増益に貢献した。通期計画の383億円に対する進捗率は83.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の115円→135円(前期は115円)に増額修正したことも支援材料となった。

■コメリ <8218>  2,717円  +172 円 (+6.8%)  11:30現在

コメリ<8218>は大幅高で3日続伸している。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高2733億5500万円(前年同期比2.4%増)、営業利益174億9100万円(同12.9%増)、純利益116億4200万円(同11.8%増)と2ケタ営業増益だったことが好感されている。約130店舗の改装を実施した結果、既存店売上高が前年並みとなったことに加えて、PW(パワー)業態8店舗、HC(ホームセンター)業態4店舗、HG(ハートアンドグリーン)業態3店舗を開店したことが寄与した。また、新たな開発商品の導入やEDLP政策を推進したことで、工具や建築資材などの販売が堅調に推移したほか、更なるローコストオペレーションの推進に取り組んだことも利益を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3580億円(前期比4.7%増)、営業利益187億円(同10.2%増)、純利益117億円(同7.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■コーセル <6905>  1,075円  +64 円 (+6.3%)  11:30現在

29日、コーセル <6905> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.78%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から4月26日まで。

■ゼンリン <9474>  2,727円  +133 円 (+5.1%)  11:30現在

ゼンリン <9474> が急伸。29日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比80.3%増の18.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の地図データベース事業で国内カーナビゲーション用データの販売が好調だったほか、IoT関連の開発受託なども伸びたことが寄与。最繁忙期の1-3月期(第4四半期)を前に、通期計画の62億円に対する進捗率は5年平均の15.8%を上回る30.3%に達した。

■日本車輌製造 <7102>  2,378円  +84 円 (+3.7%)  11:30現在

日本車両製造<7102>が大幅高で3日ぶりに反発している。29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を910億円から930億円(前期比2.4%減)へ、営業利益を46億円から66億円(同9.2%減)へ、最終利益を43億円から62億円(前期82億7100万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。東日本大震災復興工事の本格化や、東京オリンピック関連工事の需要などで建設機械事業が堅調に推移していることに加えて、各事業の利益率が向上していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高564億1400万円(前年同期比18.9%減)、営業利益56億2800万円(同26.8%減)、最終利益57億9700万円(前年同期73億9500万円の赤字)だった。

■JSR <4185>  1,830円  +45 円 (+2.5%)  11:30現在

JSR<4185>は5日続伸。岩井コスモ証券は29日付で、同社株の投資判断「B+」を継続した。目標株価は2000円(従来2400円)とした。28日取引終了後、4月~12月期の連結営業利益は前年同期比2.1%増の379億4800万円になったと発表。これに対して同証券では、経営環境に不透明感が増すなか、業績の底堅さが確認できたとしている。会社側が19年3月期の業績予想を据え置いたことに対しても若干の上振れが期待できるとするほか、来期通期業績は下期から挽回するとみている。具体的には19年3月期営業利益は前年比13%増の493億円(会社計画480億円)、20年3月期の同利益は525億円と予想している。業績の変動要因となる半導体材料について日米間の大手で足もと減産を実施していることから、価格は維持できるとの見方も示している。

■信越化学工業 <4063>  9,261円  +175 円 (+1.9%)  11:30現在

信越化学工業<4063>が反発している。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高1兆2068億4200万円(前年同期比13.7%増)、営業利益3246億2200万円(同33.4%増)、純利益2421億2700万円(同39.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。塩ビ・化成品事業で、米シンテック社の塩化ビニルやか性ソーダの高水準の出荷が続いたことに加えて、欧州拠点も好調だったことが寄与した。また、半導体シリコン事業で堅調な出荷が継続したことや、製品価格の修正を行ったことも利益を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1兆5600億円(前期比8.2%増)、営業利益3900億円(同15.8%増)、純利益2900億円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■村田製作所 <6981>  14,840円  +260 円 (+1.8%)  11:30現在

村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>、日本航空電子工業<6807>などアップル関連株が高い。アップルは29日夕(日本時間30日早朝)に18年10~12月期の決算を発表。iPhoneの中国販売が不振だったこともあり、売上高は前年同期比5%減の843億ドルとなったが、1株利益は4.18ドルとなり市場予想を上回った。これを受け、アップルの株価は時間外取引で5%近く上昇している。このアップル決算を好感し、村田製など大手電子部品株には買いが先行している。

■ダイフク <6383>  5,310円  +80 円 (+1.5%)  11:30現在

ダイフク<6383>が3日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年4~12月期の連結営業利益は前年同期を約3割上回る350億円強だったようだ」と報じられており、同期間としては過去最高となるとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、インターネット通販の成長に伴い、物流倉庫向けの自動化システムが収益を押し上げたとしている。なお、決算発表は2月8日を予定している。

■沖縄セルラー電話 <9436>  3,875円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在

沖縄セルラー電話<9436>はしっかり。29日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を655億円から665億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を125億円から129億円(同3.6%増)へ、純利益を87億円から88億円(同1.8%増)へ上方修正したことが好感されている。auのラインアップとサービスの充実、ネットワーク品質の向上などに取り組んだことで、au通信ARPA及び総契約数が増加していることが牽引する見通し。総販売台数の増加に伴う販売関連費用の増加を吸収して、利益も増額する見込みとした。

■サンバイオ <4592>  8,710円  -3,000 円 (-25.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

サンバイオ<4592>がストップ安ウリ気配。同社と大日本住友製薬<4506>は29日の取引終了後、慢性期脳梗塞を対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験について、主要評価項目を達成できなかったという解析結果の速報を得たと発表した。同試験は、慢性期脳梗塞に伴う運動機能障害の患者163例を対象に、有効性および安全性を検討したもの。その結果、安全性の問題は認められなかったものの、有効性について統計学的な有意差を示さず、主要評価項目を達成できなかったとしている。なお、結果を踏まえてサンバイオでは、慢性期外傷性脳損傷プログラムについては、第2相試験(STEMTRA試験)で良好な結果を得ているため、引き続き同開発を進めるとしている。また、その他の疾患については、開発の方法及び期間並びにこれらに必要な資金の見直しを行うとしている。

■キヤノン電子 <7739>  1,806円  -97 円 (-5.1%)  11:30現在

29日に決算を発表。「前期経常が一転減益で下振れ着地・今期は12%減益へ」が嫌気された。

キヤノン電子 <7739> が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前の期比3.9%減の94.9億円になり、従来予想の99.8億円を下回り、増益予想から一転して減益で着地。19年12月期も前期比11.5%減の84億円に減る見通しとなった。

⇒⇒キヤノン電子の詳しい業績推移表を見る

■アルプスアルパイン <6770>  2,181円  -87 円 (-3.8%)  11:30現在

アルプスアルパイン<6770>が大幅に3日続落。29日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は8790億円から8520億円(前期比0.7%減)へ見直したほか、営業利益は660億円から500億円(同30.5%減)へ、最終利益は430億円から240億円(同49.4%減)へ修正した。スマートフォンや車載向け電子部品の需要が減速した影響を受けている。同時に、2000万株(発行済み株式数の9.14%)、284億円を上限とする自社株買いを発表したが、市場の反応は限定的だった。取得期間は1月30日から6月28日までとしている。

●ストップ高銘柄

愛光電気 <9909>  3,060円  +500 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

チエル <3933>  682円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

大日本住友製薬 <4506>  3,065円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   11:30現在

ケアネット <2150>  764円  -150 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、3銘柄

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