【↓】日経平均 大引け| 反落、朝高も売り圧力が顕在化し調整色強まる (1月30日)

市況
2019年1月30日 16時37分

日経平均株価

始値  20701.62

高値  20706.27(09:00)

安値  20527.53(10:42)

大引け 20556.54(前日比 -108.10 、 -0.52% )

売買高  14億3896万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆4801億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は反落、寄り付き高く始まるもその後は調整色強まる

2.FOMC後のパウエルFRB議長の発言内容を見極めたいとの思惑も

3.マザーズはサンバイオS安の影響で急落、東証1部も中小型株に影響

4.半導体や電子部品株の一角に買いが入るも、地合い改善には至らず

5.東証1部全体の8割の銘柄が下落する展開、売買代金は増勢基調に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは51ドル高と反発した。好決算を発表したスリーエムやファイザーなどが買われ指数を押し上げた。買い一巡後はFOMCを控え様子見ムードも強かった。

東京市場では、朝方こそ日経平均株価が高い場面はあったが、その後は売り圧力が顕在化し下値を探る展開を強いられた。中小型株の下げが目立つ。

30日の東京市場は、日経平均が高く始まったものの寄り後は戻り売り圧力が強まり、マイナス圏に沈む展開。後場に入ると持ち直す動きをみせたものの、後半から再び下げ幅を広げる動きとなった。ドル・円相場が円高含みで推移したことや、本日までの日程で開催されるFOMCでパウエルFRB議長の記者会見コメントを見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。また、業種別では半導体関連など電機セクターの一角が強かったが、地合いの改善にはつながらなかった。新興市場ではサンバイオ株暴落の影響でマザーズ指数が8%を超える急落となったが、これが幅広く影響を及ぼしている。きょうは東証1部全体の8割の銘柄が値を下げる弱い地合いとなるなか、特に中小型株の下げがきつかった。なお、売買代金は2兆5000億円近くまで膨らんでいる。

個別では、ソフトバンク<9434>が値を下げ、任天堂<7974>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が軟調、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>も安い。大日本住友製薬<4506>はストップ安となり、曙ブレーキ工業<7238>も大幅安に売り込まれた。コムチュア<3844>、サンワテクノス<8137>、Gunosy<6047>なども大きく下落した。

半面、武田薬品工業<4502>がしっかりだったほか、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など電子部品や半導体関連に高いものが目立った。アサヒグループホールディングス<2502>が上昇、オービック<4684>も値を飛ばした。アイネス<9742>、アルトナー<2163>が急伸、栄研化学<4549>も物色人気に。タツタ電線<5809>、コメリ<8218>なども買いを集めた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、アサヒ <2502> 、東エレク <8035> 、太陽誘電 <6976> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は大日本住友 <4506> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、SBG <9984> 、スズキ <7269> 。押し下げ効果は約70円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)石油石炭製品、(2)鉄鋼、(3)化学、(4)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)電気・ガス業、(3)その他金融業、(4)繊維製品、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△チエル <3933> [JQ]

「語学4技能学習システム」をリューアル。

△栄研化 <4549>

4-12月期(3Q累計)経常は22%増益・通期計画を超過。

△オービック <4684>

4-12月期(3Q累計)経常は18%増益、配当20円増額。

△コーセル <6905>

2.78%を上限に自社株買いを実施。

△日車両 <7102>

今期経常を40%上方修正。

△コメリ <8218>

4-12月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・10-12月期も28%増益。

△ゼンリン <9474>

4-12月期(3Q累計)経常が80%増益で着地。

△SEHI <9478> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常が8%増益、自社株買いも発表。

△ビジ太田昭 <9658>

「11年ぶり最高益更新」との報道。

△アイネス <9742>

4-12月期(3Q累計)経常が3.7倍増益で着地。

▼サンバイオ <4592> [東証M]

SB623の慢性期脳梗塞フェーズ2b臨床試験、主要評価項目達成できず。

▼ブレーキ <7238>

事業再生ADR手続きを申請。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)アイネス <9742> 、(3)アルトナー <2163> 、(4)サニーサイド <2180> 、(5)栄研化 <4549> 、(6)北越工 <6364> 、(7)サイバーリン <3683> 、(8)コーセル <6905> 、(9)PI <4290> 、(10)大光 <3160>

値下がり率上位10傑は(1)大日本住友 <4506> 、(2)ブレーキ <7238> 、(3)ドリームI <4310> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)コムチュア <3844> 、(6)サンワテク <8137> 、(7)エムアップ <3661> 、(8)Gunosy <6047> 、(9)Ubicom <3937> 、(10)SI <3826>

【大引け】

日経平均は前日比108.10円(0.52%)安の2万0556.54円。TOPIXは前日比6.33(0.41%)安の1550.76。出来高は概算で14億3896万株。東証1部の値上がり銘柄数は351、値下がり銘柄数は1730となった。日経ジャスダック平均は3359.57円(30.72円安)。

[2019年1月30日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.