5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ172ドル高、投資家のリスク選好姿勢が改善

市況
2019年2月6日 7時38分

■NY株式:NYダウ172ドル高、投資家のリスク選好姿勢が改善

米国株式相場は上昇。ダウ平均は172.15ドル高の25411.52、ナスダックは54.55ポイント高の7402.08で取引を終了した。欧州株が全面高となり、米国株も買いが先行。本日予定されるトランプ大統領による一般教書演説の内容を見極めたいとの思惑が広がるなか、主要企業決算が概ね堅調で投資家心理が改善しており、堅調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で銀行やヘルスケア機器・サービスが下落した。

アパレルのラルフローレン(RL)は、決算内容が予想を上振れ、大幅上昇。航空機のボーイング(BA)は、一部アナリストによる目標株価引き上げにより上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)は支出急増による利益率低下が嫌気され売られたものの、一株利益や売上高がアナリスト予想を上回ったことが見直され、引けにかけて上昇に転じた。一方で、医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)は、決算内容が嫌気され下落した。

マーケット終了後に、エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)が発表した10-12月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ユーロ圏の成長減速を意識したユーロ売り

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円80銭まで下落後、110円00銭まで反発し、109円96銭で引けた。米国の1月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったため、米国債利回りの低下に伴いドル売りが一事優勢となった。しかし、対欧州通貨でのドル高の流れに連れて、底堅い展開となった。

ユーロ・ドルは1.1434ドルから1.1401ドルまで下落し、1.1406ドルで引けた。イタリアやフランスの低調な1月サービス業PMIはユーロ圏の成長減速を証明し、ECBの早期利上げ観測は後退。ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、125円64銭から125円28銭まで下落。日欧金利差拡大観測は後退し、ユーロは伸び悩んだ。ポンド・ドルは、1.3012ドルから一時1.2925ドルまで下落。英国の1月サービス業PMIが予想以上に悪化したことを嫌ったポンド売りが継続した。ドル・スイスは、1.0015フランから0.9994フランまで下落した。

■NY原油:続落で53.66ドル、ドル高継続が嫌気される

NY原油先物3月限は続落(NYMEX原油3月限終値:53.66 ↓0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-0.90ドルの53.66ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時55.21ドルまで買われたが、通常取引の終盤にかけて53.47ドルまで下落した。前日に続いてドル高が嫌気されたようだ。米国内における生産拡大に対する警戒感は消えていないことも原油先物の反発を抑える一因となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.78ドル -0.10ドル(-0.35%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.45ドル -0.01ドル(-0.02%)

ゴールドマン・サックス(GS)198.01ドル +0.29ドル(+0.15%)

インテル(INTC) 50.01ドル +0.79ドル(+1.61%)

アップル(AAPL) 174.18ドル +2.93ドル(+1.71%)

アルファベット(GOOG) 1145.99ドル +13.19ドル(+1.16%)

フェイスブック(FB) 171.16ドル +1.91ドル(+1.13%)

キャタピラー(CAT) 132.00ドル +1.12ドル(+0.86%)

アルコア(AA) 29.07ドル -0.02ドル(-0.07%)

ウォルマート(WMT) 95.60ドル +0.83ドル(+0.88%)

スプリント(S) 5.87ドル -0.37ドル(-5.93%)

《SF》

提供:フィスコ

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