【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高に追随も2万1000円を前に上値は重い (2月6日)

市況
2019年2月6日 16時25分

日経平均株価

始値  20928.87

高値  20971.66(11:27)

安値  20860.99(14:47)

大引け 20874.06(前日比 +29.61 、 +0.14% )

売買高  12億5015万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2858億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、米株高に追随も2万1000円近辺は上値が重い

2.騰落レシオなどテクニカル指標が過熱ゾーンを示唆、目先利食い急ぎも

3.米中貿易協議の進展期待で化粧品や海運、鉄鋼など中国関連が強い動き

4.今期利益予想下方修正のトヨタが軟調、好決算のソフトバンクも冴えず

5.トランプ大統領の一般教書演説の影響は軽微だが、SQ前で買い手控え

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは172ドル高と3日続伸した。米景気の減速懸念が後退したことで、景気敏感株のボーイングやアップルなどハイテク株が買われ指数を押し上げた。

東京市場では、前日の米株高を引き継ぎ買い優勢で始まり、日経平均株価は一時2万1000円台目前まで上値を伸ばしたものの届かず、後場は上げ幅を縮小した。

6日の東京市場は、リスクオンの流れに乗って高く始まり終始プラス圏で推移したが、買い一巡後は上値が重くなった。東証1部の騰落レシオは前日時点で130%を超えるなど過熱ゾーンにあり、目先利益確定を急ぐ動きが全体指数の足を引っ張った。米中貿易協議の進展に対する期待感が広がるなか、化粧品や海運、鉄鋼など中国関連に強いものが目立った一方、トヨタが取引時間中に発表した決算で今期利益見通しを下方修正したことが全体の買い気を削いだ。前日に好調な決算を発表したソフトバンクが売りに押されたことなども、個人投資家資のセンチメントを低下させ、大引けでは値下がり銘柄数が値上がりを上回る状況となった。週末のオプションSQを気にする動きで、トランプ米大統領の一般教書演説も相場に与える影響は限定的だった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、武田薬品工業<4502>、資生堂<4911>、花王<4452>などが上昇した。日立製作所<6501>も堅調だった。ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が値上がり率トップに買われたほか、三井海洋開発<6269>、プロパティエージェント<3464>なども大幅高。ヤマハ<7951>が物色人気、森永乳業<2264>、川崎汽船<9107>なども上値を追った。

半面、任天堂<7974>が大幅安、ソニー<6758>も下値模索の展開。トヨタ自動車<7203>は取引時間中の決算発表を受け売りに押された。ソフトバンク<9434>が軟調、ZOZO<3092>も値を下げた。セガサミーホールディングス<6460>が急落、NTTデータ<9613>も下落した。ゼンショーホールディングス<7550>、ニチレイ<2871>、カルビー<2229>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はヤマハ <7951> 、資生堂 <4911> 、ファストリ <9983> 、花王 <4452> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約56円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、ユニファミマ <8028> 、スズキ <7269> 、エーザイ <4523> 、ソニー <6758> 。押し下げ効果は約61円。

東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)不動産業、(4)鉄鋼、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)輸送用機器、(3)ゴム製品、(4)情報・通信業、(5)保険業。

■個別材料株

△総医研HD <2385> [東証M]

上期経常を44%上方修正。

△プロパティA <3464>

4-12月期(3Q累計)経常が2.5倍増益で着地。

△スガイ <4120> [東証2]

4-12月期(3Q累計)経常は2.5倍増益、4期ぶり復配へ。

△平河ヒューテ <5821>

4-12月期(3Q累計)経常が22%増益、優待新設も発表。

△三井海洋 <6269>

前期経常は18%増益で上振れ着地。

△ヤマハ <7951>

第3四半期決算16%営業増益と500万株を上限とする自社株買い。

△キング <8118>

1.9%を上限に自社株買いを実施。

△トーセイ <8923>

2.5%を上限に自社株買いを実施。

△青山財産 <8929> [東証2]

今期経常は10%増益・6円増配へ。

△パーカー <9845> [東証2]

4-12月期(3Q累計)経常が10%増益で着地。

▼ソネットMN <6185> [東証M]

今期経常を7%下方修正。

▼セガサミー <6460>

今期最終を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヤマシタHD <9265> 、(2)平河ヒューテ <5821> 、(3)三井海洋 <6269> 、(4)プロパティA <3464> 、(5)ロジスネクス <7105> 、(6)ヤマハ <7951> 、(7)ランド <8918> 、(8)コア <2359> 、(9)河合楽 <7952> 、(10)キング <8118>

値下がり率上位10傑は(1)セガサミー <6460> 、(2)アトラ <6029> 、(3)オカムラ <7994> 、(4)NTTデータ <9613> 、(5)フィールズ <2767> 、(6)あらた <2733> 、(7)ゼンショHD <7550> 、(8)ニチレイ <2871> 、(9)ZOZO <3092> 、(10)三菱総研 <3636>

【大引け】

日経平均は前日比29.61円(0.14%)高の2万0874.06円。TOPIXは前日比0.75(0.05%)安の1582.13。出来高は概算で12億5015万株。東証1部の値上がり銘柄数は936、値下がり銘柄数は1106となった。日経ジャスダック平均は3412.51円(10.84円高)。

[2019年2月6日]

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