話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソフトバンクG、サンバイオ、マツダ

注目
2019年2月7日 15時15分

■サンバイオ <4592>  3,325円  +504 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

サンバイオ<4592>がストップ高。1月29日に再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2bの臨床結果が不調に終わったことを発表、これを受けて株価は翌日から暴落、5営業日で時価総額の8割を吹き飛ばす記録的な下げとなった。しかし、今週5日に取引時間中に商いが成立すると、そこからはリバウンド狙いの買いが優勢となった。前日はまだ上値が重かったものの、きょうは目先筋の売り物がこなれたことで一気に上値が軽くなった。市場では「追証の発生に伴う売りが6日に集中、きょうはピーク超えで上値を見込んだ買いが加速した」(国内ネット証券)という。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,962円  +1,500 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ソフトバンクグループ <9984> がストップ高。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益が前年同期比3.2倍の1兆8098億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ソフトバンク・ビジョン・ファンドでフリップカートの株式売却益、Uberなどの株式評価益を計上したことが利益を大きく押し上げた。なお、投資先の米エヌビディアの株価急落で評価損が発生したものの、カラー取引によるヘッジによりデリバティブ関連利益を計上し、損失をおさえた。エヌビディア株は1月に全保有株を売却した。併せて、発行済み株式数の10.3%にあたる1億1200万株(金額で6000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■MS-Japan <6539>  1,800円  +270 円 (+17.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

MS-Japan<6539>が急反発。同社は6日取引終了後に、19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の単独決算を発表。営業利益は12億9300万円(前年同期比64.9%増)となり、通期計画15億1200万円に対する進捗率は85.5%に達した。売上高は28億4500万円(同26.6%増)で着地した。働き方改革に伴う人員補強など企業の人材需要を捉え、一般企業向け紹介実績が拡大。また、専門組織向け紹介実績も堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■船井総研HD <9757>  2,272円  +339 円 (+17.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

船井総研ホールディングス <9757> が続急騰。6日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比7.0%増の50億円で着地。続く19年12月期も前期比7.8%増の54億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も主力の経営コンサルティング事業が収益を牽引する。中小企業のデジタル化支援を重要テーマに掲げ、WEBマーケティングを強化しITを活用したコンサルティングを進める方針だ。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ニチイ学館 <9792>  1,299円  +114 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ニチイ学館 <9792> が続急伸。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比34.1%増の40.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。介護部門が収益を牽引した。有料老人ホームで高稼働率を維持したうえ、継続的な業務効率化に取り組んだことが奏功した。ヘルスケア部門の赤字が拡大したものの、保育部門の業績回復などで補い、大幅増益を確保した。ただ、通期計画の96億円に対する進捗率は42.1%にとどまっており、第4四半期での巻き返しが期待される。

■グレイステクノロジー <6541>  2,225円  +194 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

6日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が35%増益で着地・10-12月期も56%増益」が好感された。

グレイステクノロジー <6541> が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比34.5%増の3.3億円に拡大し、通期計画の4.9億円に対する進捗率は前年同期の60.3%を上回る67.7%に達した。

⇒⇒グレイステクノロジーの詳しい業績推移表を見る

■トラスコ中山 <9830>  3,160円  +224 円 (+7.6%)  本日終値

トラスコ中山<9830>は後場急伸。同社はきょう午後1時に、18年12月期の期末配当を従来計画から1円50銭増額の18円50銭とし、中間配の18円50銭とあわせた年間配当は37円になると発表。また、19年12月期の年間配当は前期比2円増配の39円を計画しており、これが好感されたようだ。なお、18年12月期通期の単独決算は、売上高が2142億9700万円(前の期比9.8%増)、営業利益は143億6400万円(同0.6%増)で着地した。19年12月期はタイ現地法人とインドネシア現地法人を連結の範囲に含めた連結決算に移行。これに伴う今期の連結業績予想は、売上高2332億9400万、営業利益149億2900万円を見込んでいる。

■日本マイクロニクス <6871>  896円  +63 円 (+7.6%)  本日終値

日本マイクロニクス<6871>が急騰。同社はプローブカードなど半導体計測機器を展開するが、世界的に旺盛な半導体需要を背景に業績面で追い風が意識されている。米国の半導体関連企業の決算が市場コンセンサスを上回るものが相次いでいることもポジティブに働いている。同社は6日取引終了後、19年9月期第2四半期の連結営業利益を従来予想の15億円から16億円(前年同期比10%減)に上方修正、これが物色人気に火をつけた。

■島津製作所 <7701>  2,734円  +184 円 (+7.2%)  本日終値

島津製作所 <7701> が続急伸。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.9%増の284億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の計測機器事業で欧米向けに液体クロマトグラフ・質量分析システムが好調だったほか、中国では汚染源対策強化を背景に環境計測機器が大きく伸びた。また、医用機器事業では欧州と国内でX線撮影システムの販売が拡大した。製造業などで業績下方修正する企業が相次ぐなか、通期見通しを据え置いたことで買い安心感が強まったようだ。

■マツダ <7261>  1,300円  +78 円 (+6.4%)  本日終値

マツダ<7261>が大幅続伸。同社は6日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の700億円から800億円(前期比45.4%減)に上方修正した。売上高予想も3兆5300億円から3兆5500億円(同2.2%増)に引き上げた。グローバル販売台数は従来計画の161万7000台から156万9000台に引き下げたが、固定費などを見直したことが利益を押し上げる。なお、前提為替レートは1ドル=111円(従来は110円)、1ユーロ=128円(同130円)に変更している。

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