【↓】日経平均 大引け| 反落、主力株中心に利益確定売り優勢 (2月7日)

市況
2019年2月7日 16時21分

日経平均株価

始値  20812.22

高値  20844.77(09:09)

安値  20665.51(10:12)

大引け 20751.28(前日比 -122.78 、-0.59% )

売買高  12億5075万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5553億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、主力株を中心に利益確定の売りに押される

2.米国株市場が上昇一服、国内の企業業績に対する懸念もくすぶる

3.海外ファンド筋の先物を絡めた売りで投資家のセンチメント悪化

4.ソフトバンクがS高演じ日経平均に大きく寄与するも支え切れず

5.業種別では市況関連や内需株に売り目立つ、売買代金は増勢基調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは21ドル安と4日ぶりに小反落した。トランプ大統領による一般教書演説は目新しさがなく、市場での反応は限定的で利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、先物主導で日経平均株価は下値を探る展開となった。主力株が総じて買い手控えられ、2万600円台まで水準を切り下げる場面もあった。

7日の東京市場は、朝方から売り優勢となり、前場中ごろから日経平均は下げ幅を広げる展開を余儀なくされた。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が軟調だったことに加え、東証1部の騰落レシオが前日時点で120%を超えていたこともあって、目先利益確定を急ぐ動きが株価を押し下げた。前日に好決算と自社株買いを発表したソフトバンクグループが大商いのなかストップ高を演じ、同社1銘柄で日経平均を170円近く押し上げたものの、主力株中心に広範囲に売り圧力が表面化したことで支えきれなかった。国内企業業績に対する警戒感が根強いなか、海外ファンドの先物への売りが投資家のセンチメントを悪化させた。業種別ではほぼ全面安で、市況関連や内需株への売りが目立つ。東証1部全体の74%の銘柄が値を下げた。売買代金は2兆5000億円台に増加した。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が軟調、トヨタ自動車<7203>も下値を探る展開。バンダイナムコホールディングス<7832>は急落した。三菱ケミカルホールディングス<4188>の下げも目立つ。鳥居薬品<4551>が値下がり率トップに売り込まれたほか、ネクシィーズグループ<4346>、雪印メグミルク<2270>、森永乳業<2264>なども大幅に値を下げた。システナ<2317>、ネクステージ<3186>なども大きく下落した。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなしストップ高となり、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>なども高い。メンバーズ<2130>が急騰、船井総研ホールディングス<9757>も値を飛ばした。イソライト工業<5358>、ニチイ学館<9792>、グレイステクノロジー<6541>が大幅高、島津製作所<7701>なども物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、SUBARU <7270> 、資生堂 <4911> 、スクリン <7735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約186円。うち167円はSBG1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、電通 <4324> 、ヤマハ <7951> 、コナミHD <9766> 。押し下げ効果は約84円。うち49円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は、情報・通信業の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)電気機器、(3)倉庫運輸関連、(4)金属製品、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)パルプ・紙、(3)鉱業、(4)不動産業、(5)建設業。

■個別材料株

△テクノ菱和 <1965> [東証2]

今期経常を一転19%増益に上方修正、自社株買いも発表。

△高田工 <1966> [東証2]

4-12月期(3Q累計)経常は倍増・通期計画を超過。

△メンバーズ <2130>

4-12月期(3Q累計)税引き前が50%増益で着地。

△GMOペパボ <3633> [JQ]

今期経常は84%増で6期ぶり最高益・25円増配。

△ジーダット <3841> [JQ]

弘前大学とパワーデバイスの寿命予測システムを共同研究。

△島津 <7701>

4-12月期(3Q累計)経常は11%増益で着地。

△マミヤOP <7991> [東証2]

4-12月期(3Q累計)経常は4.7倍増益・通期計画を超過。

△玉井船 <9127> [東証2]

未定だった配当は3期ぶり40円で復配。

△ニチイ学館 <9792>

4-12月期(3Q累計)経常は34%増益で着地。

△SBG <9984>

4-12月期税引き前が3.2倍増益、自社株買いも発表。

▼コロプラ <3668>

10-12月期(1Q)経常は赤字転落で着地。

▼バンナムHD <7832>

19年3月期業績予想を上方修正も市場予想に届かず。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メンバーズ <2130> 、(2)SBG <9984> 、(3)MSジャパン <6539> 、(4)船井総研HD <9757> 、(5)ハウスドゥ <3457> 、(6)イソライト <5358> 、(7)あらた <2733> 、(8)ダイヘン <6622> 、(9)ニチイ学館 <9792> 、(10)グレイス <6541>

値下がり率上位10傑は(1)鳥居薬 <4551> 、(2)ネクシィーズ <4346> 、(3)雪印メグ <2270> 、(4)コロプラ <3668> 、(5)巴川紙 <3878> 、(6)冶金工 <5480> 、(7)PCIHD <3918> 、(8)森永乳 <2264> 、(9)バンナムHD <7832> 、(10)フィールズ <2767>

【大引け】

日経平均は前日比122.78円(0.59%)安の2万0751.28円。TOPIXは前日比13.10(0.83%)安の1569.03。出来高は概算で12億5075万株。東証1部の値上がり銘柄数は489、値下がり銘柄数は1575となった。日経ジャスダック平均は3405.19円(7.32円安)。

[2019年2月7日]

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