ワコム---3Q営業利益51.3%増、テクノロジーソリューション事業が引き続き業績を牽引

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2019年2月8日 15時19分

ワコム<6727>は7日、2019年3月期第3四半期(18年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.0%増の737.34億円、営業利益が同51.3%増の60.62億円、経常利益が同43.8%増の60.46億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.9%増の43.33億円となった。10-12月期の売上高、当期純利益としては過去最高を更新した。

ブランド製品事業の売上高は前年同期比5.0%減の355.60億円、セグメント利益は同17.9%減の44.96億円となった。クリエイティブビジネスにおいて、ペンタブレット製品の中低価格帯の新製品の売上高が競争環境の変化を受けて前年同期を下回ったことなどから、ブランド製品事業全体としての売上高は、前年同期を小幅に下回る結果となった。

テクノロジーソリューション事業の売上高は同39.4%増の381.73億円、セグメント利益は同43.5%増の75.58億円となった。スマートフォン向けデジタルペンの機能強化やタブレット・ノートPC向けデジタルペンの需要増加により、それぞれ売上高が増加したことから、テクノロジーソリューション事業全体としての売上高は、前年同期を大幅に上回る結果となった。

経営課題に対する全社的な取り組みとして、研究開発費の投下時期や広告宣伝費などの費用の必要性の見極めを行い、グローバル基幹業務システムに関連した経費の削減など販管費の最適化に引き続き取り組んだことで、売上高販管費率は26.7%と前年同期と比較して6.4ポイント低下している。

2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の890.00億円、営業利益が同13.4%増の40.00億円、経常利益が同9.4%増の39.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.2%増の29.80億円とする10月12日に修正発表した業績予想を据え置いている。しかし、その業績予想時の想定に対して、セグメント別売上高および利益の予想値については、テクノロジーソリューション事業が想定を上回る見通しである半面、ブランド製品事業が想定を下回る見通しであることも見込んでいる。

なお、通期連結業績予想に対して、第3四半期(18年4月-12月)までは、テクノロジーソリューション事業が業績を牽引したことで、売上高、営業利益ともに高い進捗率となっている。一方で、第4四半期(19年1月-3月)は、ブランド製品事業が想定を下回る見通しであることや、両事業において、次期以降の事業成長に向けた研究開発等も予定しているため、業績予想時の想定に対して売上高が下回り、営業赤字は拡大する見通しである。

《SF》

提供:フィスコ

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