前場に注目すべき3つのポイント~日経平均の21000円からの上放れは簡単ではないか

市況
2019年2月13日 8時36分

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均の21000円からの上放れは簡単ではないか

■前場の注目材料:日産自、今期営業益21.7%減に下方修正、コンセンサス下回る

■楽天、米社と資本提携、通信インフラ整備、クラウド活用加速

■日経平均の21000円からの上放れは簡単ではないか

13日の日本株市場は、再び日経平均の21000円を意識した相場展開になりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが372ドル高となった。米上下両院の交渉担当者が国境警備予算案で合意に達し、政府機関閉鎖への懸念が後退して買いが先行。また、米中高官協議の進展を期待する見方も広がったことも要因となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の20920円。円相場は1ドル110円40銭台で推移している。

米政府機関閉鎖への懸念が後退したことは昨日の日本株上昇で相当織り込んでいるが、一先ず米株高の流れを引き継ぐ格好からのスタートになりそうだ。また、米中高官協議の進展を期待する見方も広がったことから米半導体株が上昇していることも安心感につながることになろう。

昨日の日経平均は買い一巡後は次第にこう着感が強まるかに思えたが、20400円を回復して始まると、その後もじりじりと上げ幅を広げており、先週末の大幅な下落分を吸収している。指数インパクトの大きい値がさ株が軒並み強い値動きをみせており、先物主導によるインデックスに絡んだ売買が中心であろう。日経平均は20500-21000円辺りでのレンジ取引が続いていたこともあり、抵抗となる21000円処までの戻りの速さが確認された。

ただし、本日は21000円接近で前日の上昇に対する利益確定の売りが意識されるほか、為替相場については、もう一段の円安基調がみられていないこともあり、インデックス主導とは言え、積極的な上値追いは慎重になりやすいところでもある。日経平均は節目の21000円突破からの一段高は、そう簡単ではないだろう。そのため、先物の動きを睨みつつ、インデックスの影響を受けやすい値がさハイテク株のほか、決算を手掛かりとしたピンポイントでの物色に向かいやすくなりうそうだ。

■日産自、今期営業益21.7%減に下方修正、コンセンサス下回る

日産自<7201>は12日、第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比0.6%増の8兆5784.26億円、営業利益が同13.9%減の3136.77億円だった。第3四半期についてはコンセンサスの範囲内で着地。あわせて2019年3月期の営業利益が前期比22%減の4500億円になると発表した。従来予想を900億円下回る3期連続の営業減益。コンセンサス(5150億円程度)を下回る。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(20864.21、+531.04)

・NYダウは上昇(25425.76、+372.65)

・ナスダック総合指数は上昇(7414.62、+106.71)

・SOX指数は上昇(1336.72、+27.84)

・VIX指数は低下(15.43、-0.54)

・米原油先物は上昇(53.10、+0.69)

・シカゴ日経225先物は上昇(20920、大阪比+40)

・1ドル110円40-50銭

・日銀のETF購入

・企業業績改善への期待感

・楽天<4755>米社と資本提携、通信インフラ整備、クラウド活用加速

・ヤマハ発<7272>3社事業統合、技術的融合、ロボティクス強化

・タチエス<7239>部品点数削減、次世代シートフレーム、価格競争力向上

・NESIC<1973>太陽光パネル点検参入、ドローン活用、AIで異常検知・報告

・KDDI<9433>金融持ち株会社を設立、非通信の強化加速

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 1月企業物価指数(前年比予想:+1.0%、12月:+1.5%)

<海外>

・09:30 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米国経済)

・10:00 NZ準備銀行が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.