15日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中交渉の継続を好感

市況
2019年2月18日 7時49分

■NY株式:上昇、米中交渉の継続を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は443.86ドル高の25883.25、ナスダックは45.46ポイント高の7472.41で取引を終了した。米中通商協議が米国で継続されることが決定し、貿易摩擦解消に向けた両国の合意期待から買いが先行。トランプ大統領は与野党合意の予算案に署名する見通しで、政府機関の閉鎖回避の見方から終日上昇となった。同氏は、議会の承認を得ずにメキシコ国境の壁建設費を確保するため、国家非常事態を宣言したものの、相場への影響は限定的だった。セクター別では、銀行や電気通信サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。

ネットワーク機器のアリスタ・ネットワークス(ANET)は、1-3月期の業績見通しが好感され、大幅上昇。米長期金利の上昇でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移。飲料メーカーのペプシコ(PEP)や半導体のエヌビディア(NVDA)は、決算内容が好感され、上昇。一方で、家具・事務機器のニューウェル・ブランズ(NWL)は、決算内容が嫌気され、20%超の大幅下落となった。

2月18日(月)はプレジデンツ・デーの祝日で米国株式相場は休場となる。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル110円50銭、米国政府機関閉鎖が回避

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円65銭まで上昇後、110円38銭まで下落し110円43銭で引けた。米中貿易交渉が合意に向けて前進したことや米国政府機関閉鎖が回避されたことを好感しいったんドル買いが優勢となった。しかし、米1月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がウォールストリートジャーナル紙とのインタビューで「本年、利上げを見送る可能性がかなりある」との見解を示すと、ドル売りが強まり、伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.1234ドルに下落後、1.1306ドルまで上昇して1.1293ドルで引けた。クーレ欧州中央銀行(ECB)理事が景気減速の長期化に懸念を示し、新たに対欧州金融機関向け長期融資LTRO、TLTROを委員会で検討する意向を見せたためユーロ売りに拍車がかかった。そのほか、スペインの総選挙やイタリア欧州連合(EU)離脱懸念に域内政局不安もさらなるユーロ売りにつながった。その後、週末のショートカバーが加速。ユーロ・円は、124円23銭まで下落後、124円85銭まで上昇した。リスク選好の円売りが優勢となった。

ポンド・ドルは、1.2789ドルから1.2898ドルまで上昇した。

ドル・スイスは、1.0090フランまで上昇後、1.0045フランまで下落した。

■NY原油:続伸、サウジ大幅減産公約で供給過剰懸念が後退

15日のNY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:55.59 ↑1.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+1.18ドルの55.59ドルで通常取引を終えた。ドル安で割り安感が強まった。また、サウジアラビアの大幅減産公約で供給過剰懸念が後退したほか、米中貿易協議が順調に進んでおり需要増への期待も広がった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.11ドル +0.72ドル(+2.54%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.99ドル +1.27ドル(+3.12%)

ゴールドマン・サックス(GS)198.50ドル +5.97ドル(+3.10%)

インテル(INTC) 51.66ドル +0.85ドル(+1.67%)

アップル(AAPL) 170.42ドル -0.38ドル(-0.22%)

アルファベット(GOOG) 1113.65ドル -8.02ドル(-0.72%)

フェイスブック(FB) 162.50ドル -1.45ドル(-0.88%)

キャタピラー(CAT) 136.20ドル +3.58ドル(+2.70%)

アルコア(AA) 28.27ドル +0.07ドル(+0.25%)

ウォルマート(WMT) 99.99ドル +1.47ドル(+1.49%)

スプリント(S) 6.30ドル +0.12ドル(+1.94%)

《SF》

提供:フィスコ

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