話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、ソフトバンクG、東建物

注目
2019年2月18日 15時24分

■オービック <4684>  10,470円  +80 円 (+0.8%)  本日終値

オービック<4684>が反発。SMBC日興証券は15日、同社株の目標株価を9400円から1万500円に引き上げた。投資評価の「2」は継続した。システムインテグレーション(SI)は、年間を通してシステムエンジニアの稼働を高める平準化効果は一巡したが、システムサポートは大企業グループ会社群などへの顧客基盤の拡大やクラウド契約(主にデータセンターでの顧客システム運用受託)により成長は続くと予想。同証券では19年3月期の連結営業利益を360億円から375億円(前期比16%増、会社予想350億円)へ増額修正し、20年3月期の同利益は418億円を見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,655円  +50 円 (+0.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は堅調な値動き。米国との通商摩擦問題に対する警戒感はくすぶるものの、足もとの米景気指標の好調を受けて米経済に対する安心感が自動車セクターには追い風となっている。外国為替市場でも1ドル=110円台半ばの推移と円安水準をキープしており、為替感応度の特に高い同社株にはポジティブに作用している。同社は、北米をはじめ海外でSUVなど利益貢献度の高い車種の販売が好調で収益を押し上げているほか、合理化努力などにより原価改善効果も発現している。19年3月期営業利益は前期比横ばいの2兆4000億円を計画するが、市場では1000億円程度の上振れ余地が意識されている。時価は6700円近辺を横に走る75日移動平均線を絡めもみ合っており、全体相場のセンチメント改善に合わせ上放れへの期待も高まりやすい。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,375円  +45 円 (+0.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反発。前週末に利益確定売りに7日ぶりに急反落したが、きょうは押し目を買い直される展開。商いも活況、東証1部上場企業のなかで2位の任天堂<7974>の2.5倍以上という断トツの売買代金をこなしている。同社が出資する画像処理半導体大手のエヌビディアは足もとの業績は低調ながら、株価は事前に織り込みが進んでいたこともあって、ここ底入れを確認して戻り足を強めている。前日までエヌビディア4日続伸で今年に入っての高値を更新しており、ソフトバンクにとっても含み益の回復が株高を後押ししている。

■東京建物 <8804>  1,302円  +4 円 (+0.3%)  本日終値

東京建物<8804>が反発。SMBC日興証券が15日付で、投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を1450円から1540円へ引き上げことが好材料視されたようだ。同証券では、会社側の18年12月期通期決算を踏まえて、業績見通しなどを変更し、19年12月期営業利益予想を505億900万円から506億円へ、20年12月期を同474億8500万円から492億1000万円へ、21年12月期を同517億1100万円から525億2000万円へ上方修正した。市場で懸念されてきた20年12月期の大幅減益リスクや財務・増資リスクは後退したとみている。

■ユニオンツール <6278>  3,100円  -125 円 (-3.9%)  本日終値

ユニオンツール<6278>が大幅反落。前週末15日の取引終了後に発表した19年12月期の連結業績予想で、売上高230億円(前期比6.2%減)、営業利益28億円(同33.0%減)、純利益24億円(同25.7%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気された。自動車産業向け電子基板ニーズの堅調を見込む一方、スマートフォンやメモリ関連市場の不透明な情勢が続くとみられることに加えて、上海工場の移転による一時的な費用増や稼働率の低下などが利益を圧迫するとしている。なお、18年12月期決算は、売上高245億1400万円(前の期比5.4%増)、営業利益41億7600万円(同10.6%増)、純利益32億2800万円(同21.6%増)だった。

■三菱鉛筆 <7976>  2,298円  -75 円 (-3.2%)  本日終値

三菱鉛筆<7976>は反落。15日の取引終了後に発表した19年12月期連結業績予想で、売上高630億円(前期比0.8%増)、営業利益85億円(同4.8%減)、純利益55億円(同4.8%減)と増収減益を見込んでいることが嫌気された。筆記具業界で競争が激化していることやインターネットを通じた流通の変化などで、事業環境が厳しさを増していると判断。なお、年間配当は前期比1円増の30円を予定している。同時に発表した18年12月期決算は、売上高624億9800万円(前の期比7.1%減)、営業利益89億2500万円(同24.7%減)、純利益57億7800万円(同30.8%減)だった。

■ミニストップ <9946>  1,903円  -31 円 (-1.6%)  本日終値

ミニストップ<9946>は4日続落。15日取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を2200億円から2070億円(前期比横ばい)へ、営業損益を18億円の黒字から11億円の赤字(前期1000万円の黒字)へ、最終損益を100万円の黒字から11億5000万円の赤字(同9億5500万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。国内事業で、第3四半期から季節性やイベント性の高い催事に即応できる売り場の構築などの施策を推進したものの、展開に時間を要し計画した売り上げの確保に至らなかったことに加えて、ベトナム事業で収益改善が遅れていることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来22円50銭を予定していた期末配当を11円25銭に引き下げるとあわせて発表しており、これも売り材料視されている。なお、年間配当は33円75銭(従来予想45円)となり、前期実績に対して11円25銭の減配となる予定だ。

■ぷらっとホーム <6836>  2,245円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

ぷらっとホーム<6836>がストップ高。同社はきょう、自社で展開している協業プログラム「IoTセンサー・デバイスパートナープログラム」にオムロン<6645>が参加したと発表。「IoTセンサー・デバイスパートナープログラム」は、IoTシステムにおけるセンサーやデバイスとIoTゲートウェイとの間の連携を強化し、顧客に提供する製品やサービスの価値向上を目的とした協業プログラム。オムロン参加で、ぷらっとホームのIoTゲートウェイ製品「OpenBlocks IoT Family」でオムロンの提供する環境センサーとのコネクティビティをサポートするとともに、IoTにおける市場開拓を含めた協業活動を行うとしている。

■北川精機 <6327>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

北川精機<6327>が物色人気集中。プリント基板プレス関連装置を展開、プリント基板の材料であるCCL成形用の真空大型プレス機では世界トップの実力を持つ。CCL用プレス機は中国や台湾など海外を中心に5G向けで需要開拓が進んでいる。早晩、国内での5Gインフラに伴う需要を取り込むことが予想され、同テーマの有力関連株として頭角を現している。19年6月期業績は営業利益段階で3億8000万円を見込むが、上振れる公算がある。

■オプティマスグループ <9268>  1,370円  +200 円 (+17.1%)  本日終値

オプティマスグループ<9268>が反発。同社は15日取引終了後に、10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.86%)、1億8400万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は2月18日~4月26日までで、これによる需給改善などが期待されているようだ。あわせて発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算は、売上高が197億2900万円(前期に比べ横ばい)、営業利益は10億300万円(前期比15.9%減)で着地。ニュージーランド向け中古車販売台数が減少したことなどが影響した。また、子会社を通じて、ニュージーランドでレンタカー事業を行っているユーセーブ・カー&トラック・レンタルズを買収すると発表。取得価額は約6億円で、取得完了は4月1日を予定している。

■マーケットE <3135>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]が連日のストップ高で買い気配に張りついている。14日大引け後、19年6月期の連結経常利益を従来予想の1億6200万円→2億4700万円に52.5%上方修正すると発表。増益率が72.3%増→2.6倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。同社はインターネットに特化したリユース品の買取販売サイト「高く売れるどっとコム」を主力としているが、今期は農機具の買取販売、通信領域のサービス、オウンドメディア運営といった法人向け新規ビジネスが好調に推移しており、これが業績上振れの要因となった。同時に発表した7-12月期(上期)の同損益は1億4900万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)に浮上して着地している。

■セルシード <7776>  766円  -300 円 (-28.1%) ストップ安   本日終値

セルシード<7776>がストップ安ウリ気配。週末15日の取引終了後、16年8月に開始を発表した食道再生上皮シートの臨床試験にかかる治験結果を発表し、安全性については問題は認められなかったものの、主要評価項目に対しては統計的な優位性が証明されなかったとしたことが嫌気されている。治験結果を受けて同社では、データ確定作業と並行して医薬品医療機器総合機構(PMDA)と協議を進めていたが、PMDAから製造販売承認申請については追加の臨床試験を実施し、有効性を確認するデータの提出が必要であるとの回答を得たとしている。また今後は、追加臨床試験を実施するべくPMDAと協議を続けるとした。

●ストップ高銘柄

双信電機 <6938>  446円  +80 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

メディシノバ・インク <4875>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

Jティッシュ <7774>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

オークファン <3674>  1,335円  -400 円 (-23.1%) ストップ安   本日終値

エクストリーム <6033>  2,280円  -500 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

アートSHD <3663>  810円  -150 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

など、4銘柄

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