話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラクトJ、昭和シェル、LINK&M

注目
2019年2月19日 15時16分

■ラクト・ジャパン <3139>  8,640円  +350 円 (+4.2%)  本日終値

18日、ラクト・ジャパン <3139> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■昭和シェル石油 <5002>  1,798円  +72 円 (+4.2%)  本日終値

昭和シェル石油<5002>、東亜石油<5008>、出光興産<5019>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が軒並み高。ここ原油市況の戻り足が急だ。米国経済の好調が確認される一方、中国の景気減速懸念も大方織り込みが進んでおり、世界的なリスクオンの流れが原油価格の上昇にも反映されている。WTI原油は、前日18日は休場だったが、同日にアジアのドバイ原油や北海ブレント原油はともに高く、いずれも5日続伸と水準を切り上げている。東京市場でも原油価格の上昇と株価連動性の高い石油関連セクターへの買いを誘導する背景となっている。

■シークス <7613>  1,618円  +52 円 (+3.3%)  本日終値

シークス<7613>が後場終盤になって急上昇。午後2時30分ごろ、自動車用エレクトロニクス市場のリーディングカンパニーである独ロバート・ボッシュ社と、カーマルチメディアの基板実装分野で協業すると発表しており、これを好感した買いが入った。ボッシュ社の戦略的なグローバルサプライヤーとして、まずは欧州地区でカーマルチメディア関連の基板実装を担当するという。これに伴い、同社は第4四半期から欧州市場向けにハンガリー工場で量産を開始するという。なお、取引開始は19年9月ごろを予定しており、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■LINK&M <2170>  947円  +27 円 (+2.9%)  本日終値

リンクアンドモチベーション<2170>が続伸、株価を75日移動平均線上に浮上させ底値圏脱却の気配をみせている。組織や人事コンサルティング、人材派遣など、人材関連サービスを幅広く手掛け、社員のワークモチベーションを可視化できる「モチベーションクラウド」は大企業を中心に需要開拓が進んでいる。19年12月期は営業利益ベースで前期比17.6%増の45億円を見込むなど好調だ。現在、幅広い業種にわたって慢性的な人手不足が顕著となるなか、政府は外国人就労拡大に向けた政策を打ち出す構えを強めている。そのなか、外国人の新たな在留資格として「特定技能」が新設された改正出入国管理法が今年4月から施行されることから、株式市場でもこれに関連する形で人材ビジネスを展開する銘柄に注目が集まっている。同社は外国人サポートビジネスでも人材業界内で一日の長があるだけに、同テーマの有力関連株として頭角を現す可能性がある。

■トランス・コスモス <9715>  2,239円  +63 円 (+2.9%)  本日終値

トランスコスモス<9715>が3日続伸。この日の午前中、法務省人権擁護局が期間限定で実施したSNSなどを窓口とするWebチャット方式による人権相談の試行に、チャットプラットフォーム「DEC Support(デックサポート)」を提供したと発表しており、これが好感された。今回試行されたチャット人権相談は、愛知県春日井市の中学生・高校生・大学生を対象に1月9日から18日(土日祝を除く)行われたもので、トランスコスモスはWebチャットシステムの構築およびチャットシステム操作方法・チャットによる相談技法の研修などを提供したという。

■物語コーポレーション <3097>  9,460円  +260 円 (+2.8%)  本日終値

物語コーポレーション<3097>が3日続伸。東海東京調査センターが18日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1万1300円から1万2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、19年6月期の営業利益を出店計画の下方修正などにより38億7000万円と、会社予想39億4900万円に対して下振れを見込むものの、20年6月期は営業利益45億円(同16.3%増)と2ケタ増益を予想。新規出店数の増加や、既存店で焼肉新メニュー投入効果により客数・客単価の上昇を見込んでいるとしている。

■キッコーマン <2801>  5,570円  +100 円 (+1.8%)  本日終値

キッコーマン<2801>が続伸。25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消し、底入れの動きをみせている。全般相場は手掛かり材料難のなか、前日の反動で輸出主力株中心に利益確定売りに押される展開となっているが、相対的に強さを発揮しているのが内需株で、特に同社のような好業績のディフェンシブストックに買いが優勢となっている。18年4~12月期は本業のもうけを示す営業利益が前年同期比3.6%増の308億5900万円と好調、健康ブームのなかで豆乳の売り上げが伸びて収益に貢献している。PERなど株価指標面はやや割高感があるが、信用倍率は直近8日申し込み現在で0.63倍と売り長であり株式需給面で上値が軽い。

■スズケン <9987>  5,980円  +80 円 (+1.4%)  本日終値

スズケン<9987>は4日続伸。18日の取引終了後、東邦ホールディングス<8129>と、後発医薬品・スペシャリティ医薬品の流通における共同展開や、顧客支援システムの共同利用に関して協業すると発表しており、これが好材料視された。今回発表の協業では、後発医薬品の合弁会社を折半出資で19年4月1日に設立し、後発医薬品の企画・共同交渉を行うとともに、再生医療等製品を含むスペシャリティ医薬品の流通では、スズケン子会社のエス・ディ・コラボに東邦HDが出資比率3分の1超出資する。更に、スズケンは東邦HDの持つ在庫管理、受発注、音声による薬歴管理作成などのシステムの導入を推進し、東邦HD子会社のネグジット総研に出資比率3分の1超を出資するとしている。

■ソフトウェア・サービス <3733>  9,050円  +120 円 (+1.3%)  本日終値

ソフトウェア・サービス<3733>が反発。18日の取引終了後に発表した1月度の月次売上高が前年同月比39.5%増の16億7800万円となったことが好感された。また、受注高は同71.7%増の19億2700万円と好調で、受注残高も前年同期比29.8%増の61億6700万円と順調に積み上がった。

■エボラブルアジア <6191>  2,548円  +33 円 (+1.3%)  本日終値

エボラブルアジア<6191>は反発。18日の取引終了後に発表した1月度取扱高が前年同月比2.4倍の94億7万円となったことが好感された。同社ではテレビCMなど大規模プロモーションを展開しており、これが寄与したもよう。なお、うち一般顧客向け取扱高は3.8倍となった。

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