ブロックチェーン技術を活用した実証実験で、食品回収時の大幅な効率化実現を確認

経済
2019年2月25日 15時16分

ベジテック、カレンシーポート、三菱総合研究所の3社は、アマゾンジャパン(以下Amazon)、と日本アクセスの協力を得て、ブロックチェーン技術を活用した「食品トレーサビリティプラットフォーム」の実証実験を2019年1月に実施、その結果概要を取りまとめた。その結果、わかったことは、「食品トレーサビリティプラットフォーム」を活用した場合、従来と比較すると、食品回収までの時間や、回収対象品の量を大幅に削減できることになった。

この実証実験は、日本の食品流通の合理化や高度化を目的に、農林水産省補助事業「平成30年度食品流通合理化・新流通確立事業」を活用し、ベジテック、カレンシーポート、三菱総合研究所の3社が新たに開発した「食品トレーサビリティプラットフォーム」を活用して、Amazonおよび日本アクセスの両社の食品サプライチェーンで、実証実験期間中の実際の商取引に関する物流情報の書き込みや参照などを実施したものである。

この実証実験では、事故品が流通したと仮定し、事故品の特定と出荷停止、回収について「食品トレーサビリティプラットフォーム」がある場合とない場合を比較検証した。その結果、「食品トレーサビリティプラットフォーム」を活用すると、活用しない場合と比べると、商品の回収作業のための時間をサプライチェーン全体で3分の1(事業者によっては最大7分の1)まで短縮でき、回収対象品の量はといえば、最大約180文の1に削減できた。

実証実験の概要

実証時期:2019年1月15日~1月25日

対象品:青果物

対象としたサプライチェーン:以下の2ルートで実施。

・国内生産者→仲卸→小売のルート

・海外生産→輸入商社→国内流通商社のルート

実証内容

・今回対象とした特定の青果物について、対象期間中に実際に行われる取引に合わせて、トレーサビリティ情報(生産者情報、生産履歴、流通履歴等)を各参加事業者が、今回開発したBCプラットフォーム上に記録、閲覧。

・実証実験終了後に、各事業者がBCプラットフォームを利用した場合と利用しない場合で比較し、効果を検証。

【ニュース提供・エムトレ】

《US》

提供:フィスコ

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