【↑】日経平均 大引け| 反発、米中摩擦緩和でリスク選好の買い優勢 (2月25日)
始値 21567.66
高値 21590.03(10:46)
安値 21505.07(10:57)
大引け 21528.23(前日比 +102.72 、 +0.48% )
売買高 10億5731万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9870億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、米株高に追随し2万1500円台を終値で回復
2.米国株市場でNYダウ2万6000ドル台乗せ、リスク選好ムードに
3.米中貿易交渉が進展、トランプ大統領が対中関税引き上げ延期を表明
4.米中摩擦の緩和受け上海株市場も大幅高に買われ、投資家心理が改善
5.全体の74%の銘柄が上昇、ただし売買代金は低調で2兆円に届かず
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは181ドル高と反発。米中貿易交渉への楽観論が強まったことを背景に買い優勢の展開。中国向け売上比率が高いボーイングや主要ハイテク株が上昇した。
週明けの東京市場では、前週末の米国株高を引き継ぎリスク選好の流れとなり、日経平均株価は売り物をこなし上値指向となった。
25日の東京市場は実質2月最終商いとなったが、主力株をはじめ終始買い優勢の展開で日経平均はフシ目の2万1500円台を一度も下回ることなく堅調な値動きをみせた。前週末の米国株市場では主要株価指数がそろって上昇、NYダウは約3ヵ月半ぶりに2万6000ドル大台を回復、この強気の地合いが東京市場にも波及した。トランプ米大統領が米中協議について3月1日の交渉期限を延長し対中貿易関税の引き上げを先送りすることを表明、3月中に中国の習近平国家主席との首脳会談を行い最終合意を目指す方針を表明したことから、投資家のセンチメントが大きく改善している。また、取引時間中は中国・上海株市場が大幅高に買われたことが、追い風要因となった。東証1部の74%の銘柄が上昇する買い気の強い相場だった。ただ、東証1部の売買代金は盛り上がりを欠き2兆円台に届かなかった。
個別では、売買代金トップの任天堂<7974>がしっかり。キーエンス<6861>が大幅高に買われ、ZOZO<3092>も活況高となった。日本電産<6594>、SMC<6273>が高く、NTT<9432>も堅調。エンビプロ・ホールディングス<5698>がストップ高に買われ、ラサ工業<4022>も一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばした。アトラエ<6194>、星光PMC<4963>が急伸、アルトナー<2163>も値を飛ばした。MonotaRO<3064>も物色人気となった。
半面、イオン<8267>、東宝<9602>が冴えず、日本ハム<2282>が大幅安。日本通運<9062>も安い。北海道電力<9509>が急落したほか、アルヒ<7198>の下げも目立つ。メガチップス<6875>、インターアクション<7725>も下落。SBSホールディングス<2384>が下値模索となり、ユーグレナ<2931>も利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、リクルート <6098> 、中外薬 <4519> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、日ハム <2282> 、日産化 <4021> 、電通 <4324> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約19円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は石油石炭製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)電気機器、(3)証券商品先物、(4)ガラス土石製品、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)卸売業、(3)鉱業、(4)食料品、(5)海運業。
■個別材料株
△ITbook <1447> [東証M]
業界で初めて地盤改良体品質一次判定にAIを活用。
△総医研HD <2385> [東証M]
中国流通企業と資本・業務提携。
△ワールド <3612>
野村証券が新規買い推奨。
△オークネット <3964>
オートバイ部品製造のプロトと業務提携。
△アクリート <4395> [東証M]
アライアンスによる新サービスを10件目標に立ち上げと発表。
△カイノス <4556> [JQ]
期末配当を2円50銭増額し15円へ。
△メディアS <4824> [東証M]
「セキュアQRコードリーダー」の提供を開始。
△エンビプロ <5698>
子会社が焼却灰からの貴金属回収方法の特許取得。
△イワキポンプ <6237> [東証2]
3月15日付で東証1部指定。株式売り出しも実施。
△マミヤOP <7991> [東証2]
今期経常を4.6倍上方修正。
▼アクアライン <6173> [東証M]
今期経常を48%下方修正、配当も5円減額。
▼一蔵 <6186>
今期最終を76%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ラサ工 <4022> 、(2)エンビプロ <5698> 、(3)アトラエ <6194> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)星光PMC <4963> 、(6)沢藤電 <6901> 、(7)キムラタン <8107> 、(8)ヤーマン <6630> 、(9)アルトナー <2163> 、(10)京都銀 <8369> 。
値下がり率上位10傑は(1)北海電 <9509> 、(2)一蔵 <6186> 、(3)アルヒ <7198> 、(4)日ハム <2282> 、(5)メガチップス <6875> 、(6)丸和運機関 <9090> 、(7)ユーグレナ <2931> 、(8)インターアク <7725> 、(9)日通 <9062> 、(10)星和電 <6748> 。
【大引け】
日経平均は前日比102.72円(0.48%)高の2万1528.23円。TOPIXは前日比11.35(0.71%)高の1620.87。出来高は概算で10億5731万株。東証1部の値上がり銘柄数は1585、値下がり銘柄数は467となった。日経ジャスダック平均は3465.55円(15.82円高)。
[2019年2月25日]
株探ニュース