話題株ピックアップ【昼刊】:パソナG、ファストリ、アンジェス
■パソナグループ <2168> 1,622円 +96 円 (+6.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
パソナグループ<2168>が大幅高で3連騰。4月からの「改正出入国管理法」施行を前に外国人人材サービスに注力姿勢をみせる人材関連会社の株価が軒並み上値指向をみせている。人材派遣や再就職支援などで実績の高い同社もその一角。外国人を採用する企業向けなどに、在留資格の取得手続きや生活支援などを引き受けるサービスを4月1日から開始する予定にあり、業容拡大に対する期待が株価の押し上げ材料となっている。業績も好調で19年5月期営業利益は前期比27%増の83億円を計画している。
■ファーストリテイリング <9983> 52,050円 +1,160 円 (+2.3%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇で5万2000円台まで上値を伸ばしたほか、前日から株式分割修正後の株価で取引されているユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も大きく上値を追う展開。いずれも日経225採用銘柄で指数寄与度の高い銘柄であり、両銘柄合計で日経平均を約60円押し上げている。きょうの東京市場は前日の米国株安も朝方からリスクを取る動きが優勢、先物主導の裁定買いが現物市場にも浮揚力を与えており、両銘柄ともその効果が反映されている。
■カナデン <8081> 1,309円 +28 円 (+2.2%) 11:30現在
26日、カナデン <8081> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.00%にあたる118万6000株(金額で16億6000万円)を上限に、2月27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■アンリツ <6754> 2,233円 +31 円 (+1.4%) 11:30現在
アンリツ<6754>が3日ぶりに反発するなど5G関連の一角が強い。25日にスペインで開幕した「MWC19バルセロナ」ではスマホメーカー各社や通信各社が、相次いで次世代通信規格5G環境に合わせた製品やサービスを発表している。高速かつ大容量で、多端末同時接続で強みを持つ5Gは、世界が競ってインフラを前倒しで進める状況にあり、東京株式市場でもワールドワイドな投資テーマとして人気化している。そのなか、通信計測器トップのアンリツは、早くから5G時代を見据えた経営戦略を進めており、関連株の筆頭として注目度が高かったが、1月30日に5G関連の売り上げが会社側想定を上回っていることを理由に19年3月期の業績予想を上方修正しており、一気に株価水準を切り上げる展開となった。また、システム開発を手掛けるアイレックスは、通信コア技術に強くNECグループ向けで高い実績を持つことで5Gに絡む収益機会の拡大が期待されている。
■カプコン <9697> 2,208円 +19 円 (+0.9%) 11:30現在
カプコン<9697>は反発している。この日、今年1月25日に発売した「バイオハザード」シリーズの最新作である「バイオハザードRE:2」が全世界で400万本を出荷したと発表しており、これが好材料視されている。「バイオハザードRE:2」は、シリーズ歴代4位の累計販売本数496万本を記録した「バイオハザード2」を、最新の開発環境を駆使し現世代機向けに一から再構築したプレイステーション4、Xbox Oneおよびパソコン向けゲーム。同社の最新ゲームエンジン「RE ENGINE」による高精細でフォトリアルなグラフィックをはじめとする視覚効果に加え、7.1.4chに対応したドルビーアトモスやバイノーラル技術を駆使したリアルタイムの音像変化など聴覚からのアプローチにより、プレイヤーに新たな恐怖体験を提供するのが特徴となっている。
■前田建設工業 <1824> 1,175円 +5 円 (+0.4%) 11:30現在
前田建設工業<1824>が反発。東海東京証券では26日、同社株の「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は1600円としている。首都圏の再開発を中心に建設事業の需要はおう盛。同社では今月8日には19年3月期業績予想を上方修正し、連結営業利益を300億円から325億円に見直した。ただ、同証券では建築工事の売上総利益率は保守的とし、同利益は349億円(前期比1.4%減)に再増額修正されるとみている。20年3月期は大型案件の完工などで同利益は392億円への増益を予想している。
■アンジェス <4563> 1,159円 -31 円 (-2.6%) 11:30現在
アンジェス<4563>が反落。重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」が今月20日に厚生労働省の承認を受け、今年5月にも国内で初めて上市される見通しとなったことを材料に、株価は連日ストップ高を演じる急騰をみせた。3日連続で値幅制限いっぱいに買われた後、前日も売買代金も全上場企業でトップとなる人気となり、取引時間中にストップ高目前まで上値を伸ばす場面があった。前日引け後には昨年10月に発行した新株予約権の大量行使も発表した。ただ、足もとは短期急騰による反動安も意識され、きょうは、目先筋の利益確定の売りが顕在化している。
■ガーラ <4777> 345円 +80 円 (+30.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ガーラ<4777>がストップ高カイ気配。26日の取引終了後、韓国子会社ガーラ・ラボ社が開発したスマートフォンゲームアプリ「Rappelz Mobile(ラペルズ・モバイル)」の韓国・中国・台湾でのサービス提供に関して、韓国エンターメイト社とライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「Rappelz Mobile」は、ガーラ・ラボ社が開発したパソコン向けオンラインゲーム「Rappelz Online」を題材に、スマートフォン及びタブレット向けに開発された、本格的MMORPGアプリ。クリーチャーテイミングや育成はもちろん美麗な3Dグラフィックやカスタマイズ可能なキャラクター、さまざまなスキル、各種コミュニティー機能などを楽しむことができるのが特徴としている。
■ウチダエスコ <4699> 1,986円 +397 円 (+25.0%) 一時ストップ高 11:30現在
ウチダエスコ <4699> [JQ] が急騰。26日大引け後に発表した19年7月期上期(18年8月-19年1月)の連結経常利益が前年同期比15.4%増の3.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。新たな直販ルートの開拓でOAサプライやIT関連機器の販売が増加したことが寄与。メーカーリペアサービスが減少したものの、採算が改善したICTサービス事業も増益に貢献した。第1四半期(8-10月)は14.5%減益だっただけに累計で増益に転換したことが好感されたようだ。
■ショーケース <3909> 891円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
ショーケース・ティービー<3909>がストップ高。26日の取引終了後、グーグル社が今年1月23日に運用を開始した「Googleしごと検索」に最適化する、構造化データスクリプトを書き出せるツール「Showcase しごとアシスト」を開発し提供開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同サービスは、機械学習や独自のアルゴリズムを利用し、ネットワークから導き出した情報により提供されるグーグル社の「Googleしごと検索(Google for Jobs)」に対応した構造化データスクリプトを書き出せるサービス。難解な構造化データの作成方法などを学習することなく、また、専門知識やスキルも必要なく、簡単にグーグルのしごと検索アルゴリズムに最適化された構造化データを出力することができるとしており、求人情報作成の省力化に貢献するとしている。なお、同サービスについては現在、特許出願中という。
■共同ピーアール <2436> 1,653円 +262 円 (+18.8%) 11:30現在
共同ピーアール<2436>は急反発している。26日の取引終了後、データ分析サービスを提供するキーウォーカー(東京都港区)と資本・業務提携契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の提携は、キーウォーカーのデータソリューションを共同PRの顧客へ提供することにより、顧客の有効なPR活動の戦略立案・実施に貢献するのが狙い。また、業務提携によるシナジーを最大限に発揮するため、共同PRはキーウォーカーが実施する第三者割当増資を引き受け、1000株(議決権割合の4.1%)を取得するとしている。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。
■santec <6777> 1,945円 +152 円 (+8.5%) 11:30現在
santec<6777>の上げ足が止まらない。同社は光通信用デバイスのほか光測定器やOCT(光干渉断層計)などを製造している。IoT時代をインフラ面から支える次世代通信規格「5G」が株式市場でも投資テーマとして注目されているが、同社は海外を中心に同分野向けに光モニターを納入、北米通信設備メーカー向けが会社側の想定を上回る好調で全体収益を押し上げている。19年3月期業績は営業利益段階で従来予想の6億6000万円から8億円(前期比20%増)に増額修正、市場では来期以降も2ケタ利益成長が続くとの見方が強い。株価は昨年1月29日に1732円の高値を形成、遡って17年10月にも1760円の高値をつけており、このダブルトップを前日に上抜いたことで、上昇加速局面に入っている。時価は2001年9月以来約17年半ぶりの高値水準で実質青空圏に突入した。
■ミライアル <4238> 1,227円 +81 円 (+7.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
ミライアル <4238> が急伸。26日大引け後、19年1月期の連結経常利益を従来予想の13.5億円→16億円に18.5%上方修正。従来の5.2%減益予想から一転して12.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。半導体やウエハー需要の拡大を背景に、シリコンウエハー出荷容器や工程内容器の販売が想定より伸びたことが寄与。業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→30円(前の期は30円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが10.8倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■リリカラ <9827> 248円 +16 円 (+6.9%) 11:30現在
リリカラ<9827>が大幅続伸している。26日の取引終了後、定款の一部を変更すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。事業目的に「不動産の売買、仲介、斡旋、賃貸、管理およびコンサルティング」を追加する。スペースソリューション事業におけるさまざまな顧客ニーズに対応するため、これらの事業への参画を予定しているためで、3月28日開催予定の定時株主総会に付議するとしている。
■nms <2162> 500円 +30 円 (+6.4%) 11:30現在
nmsホールディングス<2162>が活況高の様相を呈し500円台乗せ、7日続伸と気を吐いている。売買高も、前日と前々日の2日間合計で330万株を超えるなど急増している。電機や精密機械などの製造受託サービス(EMS事業)や人材派遣事業を展開している。4月から施行される「改正出入国管理法」に絡み、人材サービス関連各社も新たな戦略を打ち出す局面にある。同社は19年3月期営業利益を5億2000万円(前期比59.8%減)に大幅に下方修正したが、外国人実習生の管理受託業務などに関連する先行投資の影響が大きく20年3月期以降は投資回収期に移行する。新中期3カ年経営計画として22年3月期に売上高1000億円、営業利益40億円を掲げており、収益成長に対する期待が大きい。
●ストップ高銘柄
メディアフラッグ <6067> 2,508円 +500 円 (+24.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ラクオリア創薬 <4579> 2,089円 +400 円 (+23.7%) ストップ高 11:30現在
霞ヶ関キャピタル <3498> 3,765円 +700 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
窪田製薬HD <4596> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
エンビプロ <5698> 925円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース