本日注目すべき【好決算】銘柄 ファーマF、ポールHD、菱洋エレク (11日大引け後 発表分)
11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ファーマF <2929> [東証2] ★今期経常最高益予想を30%上乗せ
◆19年7月期上期(18年8月-19年1月)の連結経常損益を従来予想の9.3億円の赤字→2.4億円の赤字に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。抗体医薬の共同研究契約を結んだ田辺三菱製薬 <4508> から契約一時金を受領したことが寄与。「ギャバ」を中心とした機能性素材の販売好調に加え、通信販売事業における単価上昇や広告宣伝投資の抑制なども上振れに貢献した。
上期赤字縮小に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の4.3億円→5.6億円に30.2%上方修正。増益率が19.8%増→56.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
オーテック <1736> [JQ] ★今期配当を15円増額、配当利回り3%超に上昇
◆19年3月期の期末一括配当を従来計画の50円→65円(前期は50円)に大幅増額修正した。通期業績見通しや財務状況などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。期末配当利回りは3.23%に上昇し、配当権利日の26日を前に配当取り狙いの買いなどが期待される。
大盛工業 <1844> [東証2] ★上期経常を一転21%増益に上方修正
◆19年7月期上期(18年8月-19年1月)の連結経常利益を従来予想の1.3億円→2億円に48.2%上方修正。従来の18.5%減益予想から一転して20.8%増益見通しとなった。建設事業で手持ち工事が想定以上に進み、売上高が計画を11.2%も上回ったことが利益を押し上げた。
サイネックス <2376> ★今期最終を4倍上方修正
◆19年3月期の連結最終利益を従来予想の8000万円→3億2000万円に4.0倍上方修正。減益率が75.1%減→0.3%減に縮小する見通しとなった。連結子会社サンマークの全保有株を売却することに伴い、売却益2.4億円が発生することが上振れの要因。
サトウ食品 <2923> [東証2] ★5-1月期(3Q累計)経常は42%増益・通期計画を超過
◆19年4月期第3四半期累計(18年5月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比42.3%増の17億円に拡大して着地。機能性フィルムの認知向上で年末の最需要期に包装餅の販売が増加したうえ、一部製品を値上げした包装米飯も売り上げを伸ばした。物流費や販売促進費の増加を吸収し、大幅増益を達成した。
通期計画の11.5億円をすでに48.6%も上回っており、業績上振れが期待される。
ポールHD <3657> ★今期経常は2%増で4期連続最高益、1円増配へ
◆19年1月期の連結経常利益は前の期比31.1%増の30.8億円に拡大し、従来予想の26.2億円を上回って着地。続く20年1月期も前期比2.2%増の31.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内でゲーム、ゲーム以外の業界ともデバッグ・検証ニーズの拡大が継続するうえ、ネットサポート事業では前期に引き続きフィンテックやAI関連の支援サービスが伸び、2ケタ増収を見込む。
業績好調に伴い、前期の年間配当を10円→11円に増額し、今期も前期比1円増の12円に増配する方針とした。
ミロク <7983> [東証2] ★11-1月期(1Q)経常は26%増益で着地
◆19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比26.4%増の4.7億円に伸びて着地。高価格帯のガンドリルマシンの販売が集中し、工作機械事業の収益が急拡大したことが寄与。
上期計画の5.9億円に対する進捗率は80.3%に達しており、業績上振れが期待される。
菱洋エレク <8068> ★今期経常は9%増益、20円増配へ
◆19年1月期の連結経常利益は前の期比3.4倍の14.7億円にV字回復して着地。続く20年1月期も前期比8.5%増の16億円に伸びる見通しとなった。前期は在庫評価損が大幅に減少したことが業績急回復の主因となった。今期は商社機能の再構築や独自の強みの創造、生産性向上などを通じ、2期連続の増収増益を目指す。
併せて、純資産配当率(DOE)3%を目標とする基本方針に則し、今期の年間配当は前期比20円増の80円に増配する方針とした。配当利回りは5.11%に上昇した。
株探ニュース