話題株ピックアップ【夕刊】(3):TBSHD、リボミック、リンク

注目
2019年3月13日 15時21分

■TBSHD <9401>  2,065円  -1 円 (-0.1%)  本日終値

TBSホールディングス<9401>は一進一退で推移。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」で継続するとともに、目標株価は2700円から2830円に引き上げた。テレビ広告市況の低迷を中心とする厳しい事業環境が想定されるが、「同社の視聴率は上昇傾向」「化粧品のサボリーノの高成長期待」「21年3月期の連結営業利益250億円を目指す中期経営計画2020の達成に向けた積極的な施策効果」などを踏まえれば株価には割安感がある、とみている。同社では、特にサボリーノの拡販など非放送事業領域の拡大で23年3月期まで5期連続で営業増益が続くと予想している。

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  971円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

ハピネス・アンド・ディ<3174>はストップ高。同社は12日取引終了後、ブランド品の中古販売を手掛けるコメ兵<2780>と、ブランド品の宅配買い取りサービスで協業することを発表、これがポジティブサプライズとなり、短期資金の買い攻勢を誘った。ハピネス&Dは当面同社が運営する約40店舗において、顧客向けにコメ兵の宅配買い取りサービスを案内する計画。

■日亜鋼業 <5658>  388円  +51 円 (+15.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

日亜鋼業<5658>は急騰。産業新聞電子版が「全国的に高力ボルト(ハイテンションボルト)の需給がひっ迫し、入手困難な状態が続いている」と報じていることを受けて、高力ボルトを手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。高力ボルトは建築物や橋梁、鉄塔などに使われる鉄骨の接合部分に使われているが、東京五輪開催に向けた施設や首都圏を中心とした再開発などで全国的に鉄骨需要が増加しており、これに伴い高力ボルトの需要も増加しているもようだ。

■リボミック <4591>  787円  +89 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値

リボミック<4591>が大幅高で4連騰、4日間合計で上昇率は20%を超えた。アンジェス<4563>の重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」が国内で初めて上市される見通しとなったことが呼び水となり、遺伝子治療分野などを中心にバイオ関連銘柄に波状的に物色資金が流入している。そのなか、リボミックはタンパク質の設計図であるDNAやRNAを構成する4種の塩基を組み合わせた核酸分子を用いる薬剤「核酸医薬」をテリトリーとするバイオベンチャーで、にわかに存在感を高めている。網膜上にある黄斑部が害されて視力障害を起こす眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬として、同社の「RBM-007」の臨床が米国で進んでおり、この動向にマーケットの耳目が集まっている状況だ。

■リンク <4428>  14,720円  +1,340 円 (+10.0%)  本日終値

リンク<4428>は大幅続伸、上場来高値を更新した。同社は4月1日に社名を「シノプス」に変更する。その理由について同社では「小売業・卸売業・製造業の流通三層の在庫を最適化する戦略的ソリューション“sinops(シノプス)”を中心に事業展開してきた。今後は、商号を当社の製品・サービス名である“sinops”と同一にし、更なる“sinops”ブランドの知名度向上に加え、これを中心とした事業展開に集中する当社の姿勢を表すため」としている。  同社が2月14日に発表した18年12月期の経常利益(非連結)は前の期比42.7%増の2億1400万円で着地した。続く19年12月期も前期比40.2%増の3億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通し。今期も食品スーパー市場での「sinops」の導入を増やすほか、ドラッグストアを中心とした他業態への製品・サービス展開を進める。

■DNAチップ研究所 <2397>  963円  +85 円 (+9.7%)  本日終値

DNAチップ研究所<2397>が3連騰。今月4日にストップ高に買われた後、調整を入れていたが、ここにきて再び上値指向をみせている。マイクロアレイ受託解析サービスと次世代シークエンサーを活用した受託解析サービスを2本柱とするバイオベンチャー。現在売り上げの主力はDNAチップを使ったマイクロアレイ受託解析だったが、最近は高速で大量解析ができる次世代シークエンス解析の引き合いが旺盛、早晩売り上げ比率が逆転する可能性がある。また、診断事業で同社が現在力を入れている肺がんの遺伝子変異検査については、3月期末までに薬事申請を行う予定にあることを会社側は明示している。株式需給面では筆頭株主エンプラスが一貫して保有株を減らしており、目先はこれが上値の重しとなっているものの、玉移動の思惑も意識される状況にある。

■アップル <2788>  268円  +17 円 (+6.8%)  本日終値

アップルインターナショナル <2788> [東証2]が続急伸。12日大引け後、中国のNanjing Jiayuan Special Electric Vehicles Manufacture(Jiayuan社)が製造する電気自動車(EV)の日本国内における独占販売権を取得する契約を結んだと発表しており、これを好感する買いが向かった。独占販売権を取得するのは、原付登録のため維持費が安価、乗員1名のコンパクトEV、家庭用コンセントでバッテリーを充電できるといった特徴を持つ電気ミニカー。国内での販売開始は4月1日を予定する。なお、業績への影響については軽微の見通しとしている。

■西部電機 <6144>  1,038円  +65 円 (+6.7%)  本日終値

西部電機 <6144> が急伸。12日大引け後、19年3月期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。好調な業績や財務状況を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比28.0%増の19.3億円に伸びを見込む。26日の配当権利日を前に、配当取り狙いの買いなどが向かった。

■アバールデータ <6918>  1,813円  +88 円 (+5.1%)  本日終値

アバールデータ <6918> [JQ]が大幅続伸。12日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の13.9億円→15.6億円に12.2%上方修正。増益率が4.0%増→16.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。受託製品部門で産業用制御機器、自社製品部門で画像処理モジュールや計測通信機器の販売がそれぞれ伸びることが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の56円→64円(前期は58円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが11.0倍→9.5倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■トーホー <8142>  2,161円  +90 円 (+4.4%)  本日終値

業務用食品卸大手のトーホー <8142> が続伸。12日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比0.2%増の17.5億円で着地。続く20年1月期も前期比16.9%増の20.5億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は製菓・製パン向け業務用食品卸売やシンガポール業務用青果卸といった前期に買収した企業の通期フル寄与を見込む。また、主力の業務用食品卸売部門では市場ニーズを反映させたPB商品の開発や外食ビジネスのトータルサポートに注力するほか、プロの食材店「A-プライス」は2店舗の新規出店を計画する。

●ストップ高銘柄

Nuts <7612>  220円  +50 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値

ドリコム <3793>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

プリントネット <7805>  1,132円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

エムティジェネックス <9820>  8,470円  -1,500 円 (-15.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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