話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、楽天、カルナバイオ

注目
2019年3月14日 11時39分

■アドベンチャー <6030>  5,400円  +290 円 (+5.7%)  11:30現在

アドベンチャー<6030>が大幅高。13日の取引終了後、2月度の連結月次取扱高が124億6537万円(前年同月比2.2倍)となり、18年7月に記録した113億円を上回り過去最高を記録したと発表しており、これが好感されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,050円  +395 円 (+3.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が大幅高で約1カ月ぶりに1万1000円台を回復。売買代金も東証1部トップで個人投資家をはじめ全員参加型で物色人気が盛り上がっている。13日に米ウォール・ストリート・ジャーナルが、同社を含むコンソーシアムが米ウーバー・テクノロジーズの自動車部門に10億ドル出資する方向で最終協議段階に入っていることを伝えており、これが株価を強く刺激する形となっている。10時現在、日経平均株価への寄与度でも同社株がトップで、日経平均を45円程度押し上げている。

■楽天 <4755>  972円  +29 円 (+3.1%)  11:30現在

楽天<4755>が3日続伸。安倍政権ではキャッシュレス化の推進に注力の構えをみせているが、経済産業省が掲げる「キャッシュレス・ビジョン」では、キャッシュレス決済比率を現在の18%から40%まで引き上げることを目標としている。具体的には今秋の消費税導入ではキャッシュレスで決済した際に5%分を消費者に還元するなどの措置を検討している。そうしたなか、14日付の日本経済新聞が「10月の消費増税に合わせて政府が実施するキャッシュレス決済へのポイント還元事業に対し、大手カード会社と非金融系の決済事業者の計10社が参加する方針であることが分かった」と報じた。楽天はモバイル決済サービス「楽天ペイ」を運営し、楽天ペイや楽天カードなどの金融事業に傾注、今回もこの10社に含まれているもようだ。さらに、13日にぐるなび<2440>が、飲食店に向けに提供する「ぐるなびPay」を、楽天ペイに対応させたことを発表、これも株価を刺激する材料となった。

■コマツ <6301>  2,658.5円  +33 円 (+1.3%)  11:30現在

コマツ<6301>、日立建機<6305>がいずれも買い優勢の展開。中国景気の減速懸念がくすぶるなか、きょう前場取引時間中に発表された2月の中国の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資などの経済指標は市場予想と比較してまちまちの展開。鉱工業生産は事前コンセンサスを下回ったものの、小売売上高は市場予想とほぼ一致した。中国・上海株市場はマイナスに転じたが下げ幅は小さく、東京市場への影響も限定的なものにとどまっている。建機株は中国の景気実勢を早めに織り込んでおり、当局の経済政策による回復期待が値運びにも反映されている。足もとは中国経済指標発表で短期筋の買い戻しが株価を支える形となっている。

■三菱UFJ <8306>  569.2円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発、前週後半にいったん下放れたものの切り返し、足もとは再び25日移動平均線との下方カイ離を埋めつつある。前日の米国株市場ではリスクオンの流れが強まりゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株が軒並み上昇、米10年債利回りも2.62%台まで反発しており、目先出遅れ感の強い同社株をはじめメガバンクを拾う動きが顕在化している。同社株はPER7倍台、PBR0.5倍割れと割安。さらに年間配当利回りは3.8%台と高く、3月期末を前にインカムゲイン狙いの買いも誘っている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,053円  +6.5 円 (+0.6%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が高い。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比1.39ドル高の1バレル58.26ドルに上昇。一時、58.48ドルと昨年11月中旬以来、約4カ月ぶりの高値圏に値を上げた。米原油在庫が減少したほか、ベネズエラの原油輸出が減少するとの観測から需給が引き締まることへの期待が膨らんでいる。

■大和ハウス工業 <1925>  3,437円  -93 円 (-2.6%)  11:30現在

大和ハウス工業<1925>が続落している。13日の取引終了後、中国の関連会社、大連大和中盛房地産で、不正行為が発覚したと発表しており、業績への影響などを懸念した売りが出ているようだ。大和ハウスによると、預金残高と帳簿に差異があることが発覚し調査したところ、合弁先(大連中盛集団)から派遣されている取締役ならびに出納担当者(計3人)による不正の疑いがあることが判明したという。現時点で判明している預金残高と帳簿の差額は14億1500万元(約234億円)で、その差額が不正流用であり、全額が回収できなかった場合には約117億円の持ち分法投資損失を計上する見込みとした。

■オンコリス <4588>  4,155円  -110 円 (-2.6%)  11:30現在

13日、東証と日証金がオンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]について14日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

■松尾電機 <6969>  456円  +80 円 (+21.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

松尾電機<6969>はストップ高カイ気配。同社は車載用を主力とするコンデンサー製造大手。13日取引終了後、車載用途に対応した回路保護素子の新製品を開発したことを発表。発売するのは「JAG型Nシリーズ0.5A品」と「JHC型160V品」の2品目。前者は4月から販売開始予定。また、後者は5月頃からサンプル出荷を開始、10月頃から量産開始予定にあり、これによる収益への貢献に期待した買いを呼び込んでいる。業績は、19年3月期は最終赤字が続く見通しながら、株価には既に織り込み済みとみてよく、時価総額10億円前後の小型株で株式需給面では品薄感が強い。

■システム情報 <3677>  1,793円  +300 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

システム情報 <3677> [東証2]がストップ高買い気配。13日大引け後、東証が同社を20日付で市場1部に指定すると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。また同日、19年9月期の連結経常利益を従来予想の10.5億円→12.5億円に19.0%上方修正。増益率が6.1%増→26.3%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことも好感された。大手企業向けシステム構築・更改案件の増加や官公庁関連の大型案件の継続などで、売上高が計画を13.5%も上回ることが寄与。プロジェクト管理の徹底や販管費の抑制も上振れに貢献する。業績好調に伴い、未定だった今期の年間配当は前期比8円増の26円を実施する方針とした。併せて、株主優待制度に長期保有特典を追加し、1年以上継続保有する株主に贈呈するクオカードの金額を増やすことを明らかにしている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,329円  +215 円 (+19.3%)  11:30現在

カルナバイオサイエンス<4572>がカイ気配スタート、4連騰で一気に底値圏離脱の動きを強めている。同社は治療効果が高く副作用に乏しいキナーゼ阻害剤に特化した創薬を行う研究開発型のバイオベンチャーで、タンパク質解析の受託試験など創薬初期の支援ビジネスが収益基盤を支えている。13日取引終了後、中国で新規関節リウマチ治療薬候補「BTK阻害薬」にかかわる特許査定を取得したことを発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■クワザワ <8104>  475円  +65 円 (+15.9%) 一時ストップ高   11:30現在

13日、東証がクワザワ <8104> [東証2]を20日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■アストマックス <7162>  299円  +40 円 (+15.4%)  11:30現在

アストマックス <7162> [JQ]が急反騰。13日大引け後、連結子会社アストマックス投信投資顧問(ASTAM社)の一部株式をヤフー <4689> に売却することに伴い、特別利益が発生すると発表したことが買い材料視された。同社とヤフーは16年8月に資本業務提携し、ASTAM社の株式を2段階に分けてヤフーに譲渡することで合意しており、今回の売却はこの第2段階に相当するもの。ASTAM社の1万1878株(発行済株式総数の16.7%)を4月1日付でヤフーに売却する。これに伴い、20年3月期に特別利益約9.2億円が発生する見込みとなった。なお、20年3月期からASTAM社は同社の連結子会社から外れ、持分法適用会社となる。

■ワイヤレスゲート <9419>  453円  +54 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ワイヤレスゲート <9419> が急反騰。13日大引け後、テラ(非上場)とチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズと協力し、個人向けモバイルセキュリティアプリケーション「ZoneAlarm Japan edition」を日本国内で販売を開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。チェック・ポイントはイスラエルのサイバーセキュリティソリューション専門メーカーで、世界各国の政府機関や企業などに製品を提供している。モバイル端末のセキュリティリスクが顕在化するなか、チェック・ポイントのモバイルセキュリティソリューションをベースとし、未知のマルウェアに対する世界最高レベルの検知性能を持つアプリの販売を始める。月額料金は432円。全国のヨドバシカメラで14日から先行販売するという。

■GAテクノ <3491>  2,874円  +158 円 (+5.8%)  11:30現在

GA technologies <3491> [東証M]が続急伸。13日大引け後、19年10月期の連結売上高を従来予想の326億円→366億円に12.1%上方修正したことが買い材料視された。知名度向上によりAIを活用した中古不動産流通ポータルサービス「Renosy(リノシー)」の新規会員数と成約数が増加することが上振れの要因。なお、さらなる知名度の向上のための広告宣伝費用やRenosy事業拡大のための人件費の先行投資を行うとし、各利益予想は据え置いた。併せて、IBMが提供するブロックチェーンサービスを自社不動産デジタルプラットフォームに導入することを明らかにした。オンライン上で入居申込から審査、賃貸契約が可能になるという。

●ストップ高銘柄

窪田製薬HD <4596>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

エムティジェネックス <9820>  6,970円  -1,500 円 (-17.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.