明日の株式相場見通し=決算対策売り継続で軟調、半導体関連銘柄の動向を注視
あす(15日)の東京株式市場は、きょうの日経平均のジリ安歩調の地合いを引き継ぐかたちで軟調な推移となりそうだ。きょうの上昇幅縮小の一因ともなった国内機関投資家による3月期末を意識した決算対策売りはあすも継続しそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が上昇したことを好感して、朝方の日経平均は前日比200円高を超える場面があったものの、その後は上昇幅を縮小する推移となった。中国国家統計局が発表した1~2月の鉱工業生産が市場予想を下回る低い伸びにとどまり、上海総合指数が軟調な推移となったことも投資意欲を後退させたようだ。更に、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>といった半導体関連の銘柄が軒並み安となったことも市場のムードを暗くした」との見方が出ていた。
14日の東京株式市場は、前日の米株高を受け買い優勢で始まったものの、その後日経平均は値を消す展開となり、結局わずかながらマイナス圏で着地した。日経平均株価終値は、前日比3円22銭安の2万1287円02銭と小幅続落した。
日程面では、クラウド人材マネジメントシステム“カオナビ”を提供しているカオナビ<4435>が東証マザーズ市場に新規上場する。
このほかに、黒田日銀総裁の会見に注目。海外では、米2月の鉱工業生産・設備稼働率、米3月のNY連銀製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)