前週末15日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2019年3月18日 5時20分

■ヤーマン <6630>  1,203円 (-176円、-12.8%)

東証1部の下落率トップ。ヤーマン <6630> が続急落し、昨年来安値を更新した。14日大引け後に発表した19年4月期第3四半期累計(18年5月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比9.4%増の49.5億円で着地。ただ、直近3ヵ月の11-1月期(3Q)の同利益は前年同期比43.2%減の6.9億円に落ち込み、足もとの大幅減益を嫌気する売りが向かった。自社開発の美顔器をはじめとする美容健康機器の販売は中国向けなどで好調だったが、初めての試みである企業ブランディングCMのほか、交通広告やインターネット広告などを中心とした広告宣伝投資を実施したことが利益を圧迫した。また、売上高は第1四半期、第2四半期ともに20%を超える増収だったが、第3四半期の伸び率は9.8%と減速感がみられたことも懸念材料となったようだ。

■正栄食 <8079>  2,851円 (-304円、-9.6%)

東証1部の下落率4位。正栄食品工業 <8079> が急落。14日の取引終了後に発表した第1四半期(18年11月-19年1月)連結決算が、売上高289億9200万円(前年同期比2.2%減)、営業利益12億8100万円(同18.7%減)、純利益8億9900万円(同28.4%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。日本国内は海外乳製品が引き続き増加した一方、米国事業でナッツ類が価格変動の影響もあり前年実績を下回った。また、主にドライフルーツやナッツ類で輸入原価の上昇に伴い利益率が低下したことも響いた。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高1080億円(前期比1.3%増)、営業利益46億円(同2.4%減)、純利益33億円(同2.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■アンジェス <4563>  1,090円 (-108円、-9.0%)

アンジェス <4563> [東証M]が続急落。14日、東証と日証金が同社について15日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■アカツキ <3932>  6,090円 (-270円、-4.3%)

アカツキ <3932> が大幅続落。14日の取引終了後、未定としていた19年3月期の連結業績予想について、売上高275億円(前期比25.4%増)、営業利益130億円(同23.4%増)、純利益70億円(同15.1%増)になりそうだと発表。大幅営業増益を見込んでいるものの、株価は2月中旬から今月初旬にかけて上昇しており、材料出尽くし感から利益確定売りに押されたようだ。モバイルゲーム事業で、既存タイトルの堅実な運用と期中リリースした新規タイトルが好調に推移したことが売上高を押し上げた。新規ゲーム開発の更なる強化やライブエクスペリエンス事業の成長に向けた積極的な投資などの影響はあったものの、これらを吸収して大幅増益となった。

■オムロン <6645>  5,140円 (-150円、-2.8%)

オムロン <6645> が小幅に3日続落と軟調。同社株は18日から日経平均株価に採用される予定のため、15日の引けにかけリバランスの売買が発生する見込み。8日の取引終了後、パイオニア <6773> に代わり同社が日経平均株価に採用されることが発表されると、同社株は買い殺到で11日はストップ高となり、12日も続伸した。ただ、急騰後の反動もあり直近では上値の重い展開となっている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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