ログイン
2019年3月23日 10時00分
市況

富田隆弥の【CHART CLUB】 「盛り上がりに欠ける日本株」

NYダウナスダックなど米国株の堅調が続いている。年初来高値を更新し昨年10月の高値水準に迫る勢いだ。また、中国・上海株も年初の安値から28%も急騰している。それに引き替え、わが日本株。戻り歩調を維持しているものの、売買代金は連日2兆円前後という薄商いで活気が見られず、 日経平均株価は12月安値(1万8948円)から15%ほど上昇したものの、10月高値(2万4448円)からの半値戻し(2万1698円)水準でもたついている(本稿執筆は3月21日)。

◆米中貿易摩擦、中国経済の成長鈍化、業績減益懸念、3月期末、消費増税、万策尽きた日銀など日本株停滞の理由はいろいろ指摘されているが、米国と中国の株価が上昇しているのを踏まえると世界の投資マネーは日本株に関心を抱いていないように思える。

◆売買シェアの7割を占める外国人投資家は、現物ベースで2月から6週連続で売り越し、年初からは計1兆2604億円売り越している(3月8日まで)。先物ベースでは逆に年初から9週連続買い越しで、累計1兆9260億円。差し引き6656億円の買い越しではあるが、売買代金を踏まえても力強さに欠けることは否めず、この先「先物」が売りに転じたらどうなるのか、また米国株が調整に転じたらどうなるのか不安は拭えない。

◆日経平均株価の週足チャートを見ると、昨年10~12月の下落で陰転し、いま一目均衡表の基準線(半値戻り2万1698円)や52週移動平均線(2万1969円)にアヤ戻りという状況だ。「右肩下がり」の流れに変わりなく、アヤ戻りからいつまた下落に転じてもおかしくない状況とも言える。その意味で、12月安値から引く下値抵抗線(現在2万1000円近辺)を注視しておく。理由に係らずそれを割り込むなら再び調整入りに警戒となる。

◆逆に上昇基調に戻すには、2万2000円台に乗せ、12月3日高値2万2698円をクリアしなければならない。それには、日本市場への世界の運用マネー流入が必要だし、米国株が昨年10月高値を突破して最高値を更新する援護も必要となるだろう。

◆今週は3月期末。配当取り(最終権利日3月26日)や期末株価を意識したドレッシング(お化粧買い)が出やすく日経平均の上伸に期待したいところだが、27日に配当落ち(180円ほど)もあり2万2000円を明確に突破するまで無理に期待を抱く必要もない。薄商いの中を小型材料株で遊ぶとか、配当落ち・分割落ちで安くなる村田製作所 <6981> などを攻めるのも悪くないが、無理せず花見に出かけるのも一策だろう。

(3月21日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

富田隆弥

CHART CLUB
▶︎著者ページ一覧

関連記事・情報

  1. 【今週読まれた記事】強弱観対立も上昇相場は継続 (03/23)
  2. 植草一秀の「金融変動水先案内」 ― 基本ファクター変化から市場変動を先読み (03/23)
  3. NY株式: ダウ460ドル安と大幅下落、世界経済減速への懸念強まる (03/23)
  4. 絶好調の19年12月期【最高益】銘柄リスト〔第1弾〕41社選出 <成長株特集> (03/21)
  5. すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 uki5496さんの場合<第1回> (03/20)
  6. 今週の【話題株ダイジェスト】 窪田製薬HD、Mマート、スキヤキ (3月18日~22日)
  7. 今週の【早わかり株式市況】続伸、FOMCがハト派姿勢鮮明でリスク選好続く (03/23)
  8. 来週の株式相場見通し=FRBのハト派姿勢が株価上昇後押し、円高・ドル安進行.. (03/22)
  9. 5万円以下で買える、財務健全・低PBR「お宝候補」33社 【東証1部】編 <割安株.. (03/22)
  10. まだ間に合う、3月配当【高利回り】ベスト30「東証1部」編 <割安株特集> (03/21)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (7月12日発表分) 注目
  2. 2
    AI&IoT“知の融合”、「覚醒する新世紀材料株」精選7銘柄 <株探トップ特集> 特集
  3. 3
    輝く高収益、“ROE10%超”内需好業績リスト〔第2弾〕27社選出 <成長株特集> 特集
  4. 4
    ビットコインビットコイン一時1万ドル割れ、米規制強化へ警戒感、トランプ大統領発言で【フィスコ・ビットコインニュース】 通貨
  5. 5
    【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 成長なくして株価上昇なし! 市況
人気ニュースベスト30を見る
ゲストさん プレミアム会員登録
ログイン PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.