話題株ピックアップ【夕刊】(2):東武、MCJ、リクルート

注目
2019年3月26日 15時18分

■SHIFT <3697>  4,105円  +140 円 (+3.5%)  本日終値

SHIFT<3697>が上昇。同社は25日、デジタルプロセスオートメーション(DPA)領域の世界的企業である米ペガシステムズの日本法人とアライアンス契約を締結し、新たな協業を展開すると発表。この提携で、SHIFTはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)業務への適用に向けたサービス提供を通じて培った同領域での品質保証ノウハウやコンサルティング技術を活用し、ペガが提供するDPAツールやアプリケーションの活用における導入支援とテストの領域を担うとしている。

■東武鉄道 <9001>  3,275円  +110 円 (+3.5%)  本日終値

東武鉄道<9001>は反発。この日は3月期末の配当・優待の権利付き最終日とあって買いが集まった。また、けさNHKのニュースで「真岡鐵道のSL、1億2000万円で東武鉄道に譲渡へ」と伝えたことも注目されたようだ。「真岡鐡道」では2両のSL(蒸気機関車)を運行してきたが、そのうち「C11型」1両が18年5月に運行を取りやめており、25日に入札が行われ、東武鉄道によって落札された模様だ。

■MCJ <6670>  835円  +28 円 (+3.5%)  本日終値

MCJ<6670>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、子会社マウスコンピューターが、音声翻訳に特化し、15カ国語に対応した小型軽量の翻訳機の販売を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。本製品はWi-Fi接続に対応し、ボタンを押して話しかけるだけの簡単操作で翻訳した音声を再生する小型軽量の翻訳機で、2つの「音声認識ボタン」を押し分けることで双方向に翻訳が可能。価格は8980円(税別/送料込)で、マウスコンピューターWEBサイトなどで販売するとしている。

■日本触媒 <4114>  7,510円  +250 円 (+3.4%)  本日終値

日本触媒<4114>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、酸化エチレン(EO)及び同誘導品を、原料費とは別に値上げすると発表しており、同事業の採算性向上を期待した買いが入った。今回値上げするのは、EO及びエチレングリコール、エタノールアミン、ソフタノールなどの同誘導品で、4月1日出荷分から1キログラム当たり10円以上値上げする。物流コストの上昇に対して、自助努力による吸収が限度を超えていることから、安全輸送体制と安定供給体制の維持を図るために価格を改定するとしている。

■リクルート <6098>  3,111円  +96 円 (+3.2%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>、パソナグループ<2168>など大手をはじめ、技術者派遣を展開するテクノプロ・ホールディングス<6028>、アルプス技研<4641>、UTグループ<2146>、更に短期人材紹介を手掛けるフルキャストホールディングス<4848>や求人サイト運営のディップ<2379>など人材サービス関連株が軒並み高に買われた。4月1日から「働き方改革関連法」や「改正出入国管理法」が施行されることで、人材ビジネスを展開する企業群の収益機会が高まるとの思惑があり、新年度相場での上昇を見込んだ買いが広範囲に流入した。

■ルネサス <6723>  533円  +15 円 (+2.9%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。今回発表の自社株買いでは、上限を2000万株(発行済み株数の1.20%)、または100億円としており、取得期間は3月26日から来年3月25日まで。株主への利益還元と資本効率の向上および経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るために実施するとしている。

■富士フイルム <4901>  5,147円  +143 円 (+2.9%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が高い。同社はきょう、国立がん研究センターと新たながん免疫療法の共同研究を開始したと発表。この共同研究では、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)技術のひとつであるリポソームの中に薬剤を内包したリポソーム製剤を用いて、新たながん免疫療法の創出を目指すとしている。

■サムティ <3244>  1,515円  +42 円 (+2.9%)  本日終値

サムティ<3244>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、京都と名古屋に新たに2ホテルを開発すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。20年度の開業を目指す2棟のホテルは、京都駅・名古屋駅からそれぞれ徒歩10分圏内の好立地を予定。オペレーターには、仏パリを拠点とし、世界100カ国に4800を超えるホテルやリゾートを展開する世界最大級のホスピタリティグループであるアコーが担当するとしており、優れたロケーションとサムティ及びアコーの相乗効果で高品質のホテルを供給するとしている。

■古河機械金属 <5715>  1,439円  +38 円 (+2.7%)  本日終値

古河機械金属<5715>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高は1746億円(同4.1%増)の従来予想を据え置いたものの、営業利益を77億円から82億円(同4.9%増)へ上方修正したことが好感された。為替相場が安定していることや、金属価格が堅調に推移していることが要因としている。なお、古河大阪ビルの減損損失を計上するため、純利益は45億円から38億円(同20.4%減)へ下方修正した。

■オリエンタルランド <4661>  12,630円  +330 円 (+2.7%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>は反発し、昨年来高値を更新した。岩井コスモ証券は25日付で同社の投資判断「A」を継続した。また、目標株価を1万4000円から1万5000円へ引き上げた。東京ディズニーリゾート35周年イベントが好調な19年3月期に続き、20年3月期もゴールデンウィーク10連休や、新規アトラクションの投入などの効果によって堅調な業績が期待できるとしている。東京オリンピック開催に伴う訪日外国人旅行者の一段の増加やテーマパーク拡張などによって中期的な成長も期待できるとしている。19年3月期の連結営業利益は会社計画の1134億7000万円に対して1250億円(前期比13%増)、20年3月期は今期推定比4%増の1300億円を予想している。

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