明日注目すべき【好決算】銘柄 サノヤスHD、サーバワクス、阪急阪神 (29日大引け後 発表分)

注目
2019年3月31日 11時00分

29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

サノヤスHD <7022>   ★今期経常を一転黒字に上方修正

◆19年3月期の連結経常損益を従来予想の8億円の赤字→10.5億円の黒字(前期は31.4億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。建設工事用エレベーターや化粧品製造用真空乳化装置・攪拌機の販売が好調だったことが寄与。間接部門のスリム化に加え、想定以上の円安進行による採算改善なども黒字浮上に貢献する。

トーエネック <1946>   ★今期経常を一転12%増益に上方修正、配当も25円増額

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の76億円→100億円に31.6%上方修正。従来の14.8%減益予想から一転して12.1%増益見通しとなった。屋内線工事や空調管工事など一般得意先向けの受注が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。工事採算の改善なども利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→105円に大幅増額修正した。予想PERが11.4倍→8.6倍に低下し、割安感が強まった。

Tアルファ <3089> [JQ]  ★12-2月期(1Q)経常は黒字浮上で着地

◆19年11月期第1四半期(18年12月-19年2月)の連結経常損益は1億0200万円の黒字(前年同期は600万円の赤字)に浮上して着地。船舶用クレーンなど舶用機器の販売が伸びたマリン・環境機器事業が収益を牽引した。計測システムの案件増加や海外人材活用による外注費削減でSI事業の業績が拡大したことも黒字浮上に貢献した。

サーバワクス <4434> [東証M]  ★前期経常最高益予想を26%上乗せ

◆19年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億6500万円→3億3500万円に26.4%上方修正。増益率が7.0倍→8.8倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」のソリューション販売や運用代行が好調に推移するなか、プロジェクト管理の強化や不採算案件の抑制、販管費の削減が進んだことが利益を押し上げた。

ERIHD <6083>   ★6-2月期(3Q累計)経常が90%増益、対通期計画97%進捗

◆19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の連結経常利益は前年同期比90.3%増の7億4400万円に拡大して着地。新築住宅の確認検査業務が増加したうえ、前期に買収した住宅性能評価センターの業績上積みが収益を押し上げた。

通期計画の7億6500万円に対する進捗率は97.3%に達しており、業績上振れが期待される。

阪急阪神 <9042>   ★今期経常を一転6%増益・最高益に上方修正

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の1030億円→1100億円に6.8%上方修正。従来の0.7%減益予想から一転して6.0%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。宝塚歌劇を展開するステージ事業と国際輸送事業の好調が寄与する。コスト削減の進展に加え、自然災害のマイナス影響が想定より少ないことも上振れの要因となる。

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