3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ39ドル高、米中貿易交渉の合意期待高まる
■NY株式:NYダウ39ドル高、米中貿易交渉の合意期待高まる
米国株式相場は上昇。ダウ平均は39.00ドル高の26218.13、ナスダックは46.86ポイント高の7895.55で取引を終了した。米中貿易交渉の合意が近いとの報道を受けて、アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行。一方で、3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れ、上値の重い展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・飲料・タバコやエネルギーが下落した。
ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、業績見通しが予想を下振れ下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は、墜落したエチオピア航空の操縦士が、ボーイング作成の緊急ガイドラインの手順に従ったものの、墜落を避けることができなかったことが報じられ軟調推移。建設機械のキャタピラー(CAT)は、ドイツ銀行による投資判断引き下げを受け売られた。一方で、食材宅配サービスのブルーエプロン(APRN)は、クラフト商品市場のエッツィ(ETSY)の元幹部であるコズロウスキー氏を新CEOに指名し上昇した。
SNSのフェイスブック(FB)は、大量のユーザー情報がアマゾンのクラウド上で不適切に保管されていることが明らかとなり、同社の個人情報保護への取り組みに疑念が生じている。
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■NY為替:米中貿易協議への期待でドル下げ渋り
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円33銭まで下落後、111円51銭まで戻しており、111円47銭で引けた。米国3月ADP雇用統計が予想を下回ったためドル売りが優勢となったが、米中閣僚級の通商協議が再開されており、協議の進展を期待したリスク選好のドル買い・円売りに下値が支えられた。
ユーロ・ドルは、1.1250ドルから1.1225ドルまで弱含み、1.1234ドルで引けた。ユーロ・円は、125円39銭から125円10銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3187ドルから1.3122ドルまで下落した。ユンケル欧州委委員長が英国の合意なき欧州連合(EU)離脱に備えていると発言したほか、カーニー英国中央銀行総裁は「英国の合意なきEU離脱のリスクが高い」と警告したためポンド売りが強まった。その後、英労働党がメイ首相との離脱協議が「建設的だった」との見解を示すと、秩序ある離脱への期待でポンド買いが再燃。ドル・スイスは、0.9954フランへ下落後、0.9984フランまで上昇した。
■NY原油:伸び悩みで62.46ドル、原油在庫急増で利食い売り
NY原油先物5月限は伸び悩み(NYMEX原油5月限終値:62.46 ↓0.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.12ドルの62.46ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは62.05ドル-62.99ドル。一時63ドルに迫ったが、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で原油在庫は大幅に増加していた(前週比+723.8万バレル)ことから、原油先物の上値は重くなった。米国株式は底堅い動きを見せており、石油輸出国機構(OPEC)による減産体制は維持されているものの、この日の取引では利益確定を狙った売りがやや優勢となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.84ドル -0.03ドル(-0.10%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.38ドル +0.68ドル(+1.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)200.86ドル +3.36ドル(+1.70%)
インテル(INTC) 55.48ドル +1.12ドル(+2.06%)
アップル(AAPL) 195.35ドル +1.33ドル(+0.69%)
アルファベット(GOOG) 1205.92ドル +5.43ドル(+0.45%)
フェイスブック(FB) 173.54ドル -0.66ドル(-0.38%)
キャタピラー(CAT) 139.26ドル -0.93ドル(-0.66%)
アルコア(AA) 28.69ドル +0.15ドル(+0.53%)
ウォルマート(WMT) 97.19ドル +0.25ドル(+0.26%)
スプリント(S) 5.59ドル -0.03ドル(-0.53%)
《SF》
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