話題株ピックアップ【昼刊】:ヒトコムHD、アダストリア、レノバ

注目
2019年4月5日 11時36分

■ヒトコムHD <4433>  1,976円  +328 円 (+19.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス <4433> が一時ストップ高。4日大引け後、19年8月期上期(18年9月-19年2月)の連結経常利益を従来予想の14.8億円→16.1億円に9.1%上方修正。増益率が1.6%増→10.8%増に拡大し、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。EC・TC支援事業で受託するECサイトの販売実績が好調だったことに加え、経費の効率的な運用が上振れの要因となった。なお、通期の連結経常利益は従来予想の30.1億円(前期は26.7億円)を据え置いた。併せて、持株会社化記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の17円→18.5円(前期は15円)に増額修正したことも支援材料となった。

■アダストリア <2685>  2,980円  +427 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

アダストリア <2685> が続急伸。4日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比35.3%増の73.4億円に伸びて着地。続く20年2月期も前期比36.1%増の100億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は45店舗の新規出店と不採算店舗40店の撤退を計画する。既存店売上高はネット通販が伸び、前期比1.3%増収を見込む。引き続き在庫適正化による値引き販売や廃棄の抑制などを進め、採算改善を目指す。

■レノバ <9519>  1,125円  +136 円 (+13.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

レノバ <9519> が一時ストップ高。4日大引け後、19年3月期(10ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の27億円→34億円に25.9%上方修正したことが買い材料視された。前期業績の上方修正は1月に続き、2回目。徳島バイオマス発電事業で共同スポンサーの一部から受け取る追加的な事業開発報酬が想定を上回ったことが寄与。再生可能エネルギー発電事業で売電収入が順調だったことに加え、営業費用が減少したことも利益を押し上げた。

■ロゼッタ <6182>  3,610円  +210 円 (+6.2%)  11:30現在

ロゼッタ<6182>が急反発し、3月28日につけた3540円を払拭、上場来高値を更新した。前日は、ここまで人気を博したALBERT<3906>をはじめ人工知能(AI)関連株が利益確定売りで値を下げるものが目立った。しかし、その一角である同社株は底堅さを発揮して15円安で踏みとどまり、きょう改めて買い直されている。「高精度AI翻訳機『T-4OO』の受注が急増傾向にあり、これを手掛かり材料に継続的な買いが流入している」(国内中堅証券)状況にある。株価は2016年5月につけた3290円を3月下旬に上抜き、3年ぶりに青空圏に突入。株式需給面で戻り売り圧力から解放されている点も強みとなっている。

■ラウンドワン <4680>  1,463円  +74 円 (+5.3%)  11:30現在

ラウンドワン<4680>が急反発。4日の取引終了後に発表した3月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比5.4%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。3月度は、前月に引き続きアミューズメントが好調だった。なお、前年に比べて休日が1日多いことや、週末に雨の日が多かったことを勘案すると、実質では同2%増程度としている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,139円  +53 円 (+2.5%)  11:30現在

ハイデイ日高<7611>が反発。4日の取引終了後に発表した20年2月期の単独業績予想で、売上高435億円(前期比3.9%増)、営業利益48億円(同1.5%増)、純利益31億1500万円(同1.1%増)と増収増益を見込んでいることが好感されている。今期は、「日高屋」業態中心30店舗の出店(退店5店舗)を計画しているほか、期間限定メニューの投入や既存メニューのブラッシュアップなどを推進し、既存店売上高は前期並みを予想。一方で原価率の上昇などを見込むものの、売り上げの増加で吸収し増益を見込む。なお、配当は年36円を継続するが、2月末を基準日として1株を1.1株に株式分割したことから、実質増配となる予定だ。同時に発表した19年2月期決算は、売上高418億6200万円(前の期比3.0%増)、営業利益47億2900万円(同1.1%増)、最終利益30億8100万円(同2.0%増)だった。

■OSG <6136>  2,280円  +38 円 (+1.7%)  11:30現在

OSG<6136>が反発。大和証券は4日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。同社は総合工具メーカーで主力のタップ(ねじ切り工具)では世界シェア約30%。特に、航空機関連ユーザーの開拓に汎用性の高さに強みを持つAブランドによるカタログ品市場の開拓進化に期待している。Aブランドとは14年に発売したシリーズで、顧客からの高い評価を得ている。設備投資需要の減速で工具市場もやや減速が予想されるが、同社には市場開拓によるトップライン拡大余地が大きいとみている。19年11月期の連結営業利益は会社予想と同水準の240億円(前期比7%増)を見込むが、20年11月期の同利益は260億円、21年11月期は285億円と連続増益を予測している。

■日立造船 <7004>  352円  +5 円 (+1.4%)  11:30現在

日立造船<7004>が反発。同社はきょう、中国の河北省保定市で、ごみ焼却発電プラント向け焼却炉設備工事を受注したことを明らかにした。このプラントの処理能力は1日当たり1000トンで、1炉当たりの規模としては中国最大。完工時期は2020年を予定し、同社は焼却炉などの設計および火格子など主要機器供給に加え、機器据付・プラント試運転時の技術指導サービス業務を行うとしている。

■コマツ <6301>  2,846.5円  +40.5 円 (+1.4%)  11:30現在

コマツ<6301>は6日続伸で1850円まで上値を伸ばし、1月28日につけた年初来高値を視界に捉えている。米中の貿易摩擦問題も現在進められている閣僚級協議で合意が近いとの観測が高まっている。4日にトランプ米大統領が「(中国との貿易協議が)合意に達する可能性が非常に大きい」との見解を示し、「結果は4週間以内に分かる」とコメントしたことが伝わり、同社株をはじめ中国関連株には追い風材料となった。前日の米国株市場ではボーイングやキャタピラーが買われNYダウの上昇に貢献したことも、ポジティブな影響を与えている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,825円  +51 円 (+0.8%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が5日続伸と戻り足を強めている。外国為替市場ではリスクオン環境のなかでドル買い・円売りの動きが強まり、足もとは1ドル=111円70銭台の推移と円安が進んでいる。これを受けて輸出採算の改善期待から為替感応度の高い自動車株を買い戻す動きが顕在化している。米中貿易協議は最終合意が近いとみられており、マーケットではその後に控える日米間の貿易協議の行方が注目されている。

■エービーシー・マート <2670>  6,380円  -250 円 (-3.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

エービーシー・マート<2670>が大幅反落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2019年2月期連結決算は、営業利益が前の期比1%増の440億円強だったようだ」と報じられたことが弱材料視されているようだ。会社側の従来予想439億円は小幅に上回るものの、445億円前後を見込む市場予想に届かないことが期待感の剥落につながったようだ。記事によると、新規出店や人手不足で人件費が増えたが、主力のスニーカー、トレーナーなどのアパレル販売が想定以上に伸びたという。なお、決算発表は4月10日を予定している。

■サカタのタネ <1377>  3,640円  -95 円 (-2.5%)  11:30現在

サカタのタネ<1377>が反落している。同社は4日取引終了後に、19年5月期第3四半期累計(18年6月~19年2月)の連結決算を発表。営業利益が58億6700万円(前年同期比13.3%減)にとどまったことが影響しているようだ。売上高は437億3200万円(同3.4%減)で着地した。中国向けニンジン種子の主な販売時期を第4四半期に変更したことや、為替レートが前年同期に比べて円高となったことが影響。利益面では修繕費や人件費、業務報酬費などの経費が増加したことが重荷となった。なお、通期業績予想は、売上高638億円(前期比2.2%増)、営業利益71億円(同6.0%減)とする従来計画を据え置いている。

■セブン&アイ <3382>  4,129円  -95 円 (-2.3%)  11:30現在

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落。4日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想は、売上高6兆7410億円(前期比0.7%減)、営業利益4200億円(同2.0%増)、純利益2100億円(同3.4%増)と増収増益を見込むものの、中期経営計画の目標数値である営業利益4500億円に届かないことから、失望売りが出ているようだ。今期は、国内コンビニエンスストア事業は小幅な増収増益にとどまるものの、北米を中心に海外コンビニ事業やスーパーストア事業の採算が向上する見通し。また、金融関連事業も好調を持続し利益を押し上げる見通しだ。なお、19年2月期決算は、売上高6兆7912億1500万円(前の期比12.5%増)、営業利益4115億9600万円(同5.1%増)、純利益2030億400万円(同12.1%増)だった。

■WDBホールディングス <2475>  3,095円  -30 円 (-1.0%)  11:30現在

理学系研究職や研究補助職の人材派遣トップのWDBホールディングス<2475>に注目したい。同社は19年3月期の連結業績について売上高426億円(前期比12.1%増)、経常利益46億800万円(同9.0%増)を見込んでいる。 同社は、全国の研修所で派遣社員養成の取り組みを実施し、人材不足に対応している。また、就職後の丁寧なフォローにも定評があり、就業を実現している。更に、医薬品など基礎研究での実験業務と臨床試験以降の開発業務を代行・支援するCRO(開発業務受託)事業も手掛けている。全般相場が軟調推移となった3月以降も、同社の株価は順調に上昇軌道を堅持し、年初来高値圏での推移となっている。(朱)

■エムビーエス <1401>  1,265円  +227 円 (+21.9%) 一時ストップ高   11:30現在

エムビーエス<1401>が一時ストップ高。4日の取引終了後、特許を出願していた「コンクリートのコーティング構造、および、コンクリート表面のコーティング方法」について特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同特許は、コンクリートのコーティング構造及びコンクリート表面のコーティング方法に関するもの。塗布された建造物のコンクリート部分の表面を外部から目視で観察可能であるほか、コンクリート部分に割れや変形が生じた際には、該当する部分に位置するマイクロカプセルから漏出した蛍光物質が励起光照射を受けて発光し、破断箇所が示されることから、コンクリート構造物の点検を目視で容易に行うことが可能となるという。なお、同件による19年5月期業績への影響はないとしている。

●ストップ高銘柄

瑞光 <6279>  3,220円  +504 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

窪田製薬HD <4596>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

フェニックスバイオ <6190>  1,025円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

リボミック <4591>  696円  +100 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

ETFSアル <1692>  407円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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