5日の米国市場ダイジェスト:上昇、雇用統計を好感

市況
2019年4月8日 8時07分

■NY株式:上昇、雇用統計を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は40.36ドル高の26424.99、ナスダックは46.91ポイント高の7938.69で取引を終了した。3月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比19.6万人増と予想を大きく上振れ、買いが先行。原油相場の上昇が好感されたほか、習近平国家主席が米中交渉の早期解決を希望していることが明らかとなり、終日堅調推移となった。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で銀行やメディアが下落した。

原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、ベゾスCEOが離婚調停を巡り、元妻に同社発行済み株式の4%を分与することで合意に至り、ベゾス氏がアマゾンの支配権を維持することへの安心感から買われた。ファストフードのマクドナルド(MCD)は、一部アナリストが1-3月期決算及び長期的な業績見通しに楽観的な見方を示し、小幅上昇。一方で、半導体のインテル(INTC)は、ウェルズファーゴによる投資判断引き下げを受け、売られた。

1日に化学メーカーのダウ・デュポン(DWDP)が分社化した汎用化学品事業のダウ(DOW)は、週初から上昇が続いていたものの、JPモルガンがEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の成長性に懐疑的な見方を示し、下落に転じた。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル111.70円、米雇用統計の改善で利下げ観測が後退

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円58銭まで下落後、111円82銭まで上昇し111円70銭で引けた。米国の3月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びがネガティブサプライズとなった2月分から予想以上に改善、リセッションへの懸念が緩和した。利下げ観測も後退したためドル買い・円売りが優勢となった。その後、トランプ大統領が「FRBは利下げや量的緩和(QE)を講じるべき」との見解を示したためドルが伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1246ドルまで上昇後、1.1210ドルまで下落し1.1216ドルで引けた。ユーロ・円は、125円50銭から125円24銭まで下落。

■NY原油:反発、米雇用統計や米中貿易協議の進展を好感

5日のNY原油先物5月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.98ドルの63.08ドルで通常取引を終えた。米3月雇用統計の予想を上回った結果や米中貿易協議の進展を受けて、世界の需要鈍化懸念が後退。また、リビア情勢の悪化で供給ひっ迫懸念が浮上した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.08ドル -0.07ドル(-0.24%)

モルガン・スタンレー(MS) 44.90ドル -0.03ドル(-0.07%)

ゴールドマン・サックス(GS)202.38ドル +0.15ドル(+0.07%)

インテル(INTC) 55.60ドル -0.32ドル(-0.57%)

アップル(AAPL) 197.00ドル +1.31ドル(+0.67%)

アルファベット(GOOG) 1207.15ドル -7.85ドル(-0.65%)

フェイスブック(FB) 175.72ドル -0.30ドル(-0.17%)

キャタピラー(CAT) 140.36ドル +0.23ドル(+0.16%)

アルコア(AA) 29.55ドル +0.26ドル(+0.89%)

ウォルマート(WMT) 98.83ドル +0.72ドル(+0.73%)

スプリント(S) 5.63ドル 0.00ドル(0.00%)

《FA》

提供:フィスコ

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