注目銘柄ダイジェスト(前場):オンワードHD、曙ブレーキ、ネクステージなど

市況
2019年4月8日 11時35分

ツルハHD<3391>:9160円(-180円)

大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。目標株価も17000円から9300円に引き下げ。買収した子会社の収益改善などの実績からコストコントロールに優れると考えていたが、人件費増が顕著にみられており、M&Aのプラス面よりもマイナス面が表面化してきたとしている。今後、株価が再評価されるには、販管費抑制の確認が必要と指摘している。

イオン<8267>:2177円(-62円)

続落。先週末に発表した業績予想の下方修正が嫌気されている。前2月期通期営業利益は2400億円の従来予想から2120億円、前期比0.8%増に減額、四半期ベースでの増益が続いていたものの、12-2月期は営業減益に転じる格好に。市場予想は会社計画未達であったものの、修正幅は想定以上と捉えられる。SMなどを中心にして国内小売が苦戦したことが下振れの背景に。

NATTY<7674>:3110円(+110円)

大幅に4日ぶり反発。3月の既存店売上高が前年同月比1.3%増(前月2.1%減)になったと発表している。5カ月ぶりのプラス。客数は0.2%減(同2.0%減)、客単価は1.5%増(同0.1%減)。全店ベースも売上高が45.1%増、客数が44.1%増、客単価が0.6%増と好調だった。前年同月比で日曜日の営業が1日多かったことに加え、天候に恵まれたことから集客数が増加した。

ネクステージ<3186>:1237円(+39円)

大幅続伸。先週末に発表した第1四半期決算が好感材料視されている。営業利益は13.4億円で前年同期比53.1%増益、上半期計画の38.9%増、通期計画の30.0%増と比較して増益率は高く、順調なスタートと捉えられているようだ。国内中古車登録台数が堅調に増加する中、新規出店効果などが奏効する形に。すべての地域で販売高を拡大させている。

オンワードHD<8016>:646円(+43円)

急伸。先週末に前2月期の決算を発表している。営業利益は44.6億円で前期比13.7%減益、従来予想の41.5億円を上回る着地となった。また、今2月期は55.2億円で同23.7%の大幅増益見通しとしている。業績モメンタムの好転をポジティブに捉える動きが優勢に。さらに、発行済み株式数の2.17%に当たる300万株、21億円を上限とする自社株買いも発表、取得期間は4月10日から8月30日までで、需給面の下支え材料と受け止められる。

曙ブレーキ<7238>:148円(+9円)

急騰。先週末には、再建計画案を固めたとの報道が伝わっており、再建に向けた進捗を評価する動きが先行へ。欧米を中心に生産能力を縮小し、最大3工場の閉鎖を検討するほか、筆頭株主のトヨタ自<7203>を除く大半の保有株を売却するもよう。また、支援企業を5月末までに選定、200-300億円を増資するとされている。同社は事業再生ADRを申請しており、今回の再建案は4月8日と6月11日の債権者会議で協議のもよう。

ACCESS<4813>:926円(+9円)

大幅に6日ぶり反発。連結子会社を通じ、車載向け動画配信プラットフォーム開発ベンダーのドイツ企業、NetRange MMH GmbHの持分100%を取得すると発表している。NetRange社はACCESSの連結子会社となる。取得価額は最大で2072万5000ユーロ(約25.81億円)。従来のカーナビゲーションの発展型として、運転支援情報や各種コンテンツの視聴など娯楽情報を統合して提供する車内インフォテインメントの需要に対応する。

ナノキャリア<4571>:434円(+14円)

大幅に続伸。NC-6004の第2相臨床試験について、欧米で実施した3がん種を対象とした第2相臨床試験の解析結果を受領し、全てのがん種で既存のシスプラチン・ゲムシタビン療法と同程度の有効性が認められたと発表している。今後、免疫チェックポイント阻害剤を併用し、頭頸部がんを対象とした第2相試験を推進する。また、NC-6004の膵がんを対象とした第3相臨床試験について、国内、アジアともに患者登録を完了したとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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