注目銘柄ダイジェスト(前場):日金銭、日揮、ソニーなど

市況
2019年4月9日 12時10分

レオパレス21<8848>:208円(-10円)

大幅安。みずほ証券では投資判断「アンダーパフォーム」継続で、目標株価を240円から200円に引き下げている。19年3月末の入居率低下を受けて業績予想を下方修正、20年3月期営業損益は従来予想の58億円の黒字から52億円の赤字に転じると予想している。また、補修工事、空室損失引当金など、潜在リスクを550億円と想定している。

JXTG<5020>:552.9円(+13.7円)

大幅続伸。NY原油相場の上昇を受けて、同社や出光興産など石油大手が強い動きとなっている。WTI先物は前日比+1.32ドルの64.40ドルで高値更新基調となっている。リビアにおける武力衝突の激化によって、供給量の減少が意識されているようだ。また、世界的な景気減速懸念の後退による原油需要の増大観測、OPECによる減産体制の維持なども市況の上昇要因になっている。

サンバイオ<4592>:3215円(-125円)

買い先行も伸び悩み、マイナス転換。8日の取引時間中、外傷性脳損傷を対象疾患として開発を進めている再生細胞薬「SB623」が厚生労働省から「先駆け審査指定制度」の対象品目の指定を受けることになったと発表。世界に先駆けて開発され、早期の治験段階で有効性が見込まれる医薬品を優先審査する制度となる。指定自体はポジティブに評価されているが、8日にストップ高を付け、本日は目先の利益を確保する売りが出ているようだ。

日揮<1963>:1658円(+94円)

急反発。前日に業績予想の修正、並びに配当金の引き上げを発表している。売上高、経常利益などは据え置いているが、通期純利益は100億円の従来予想から210億円に上方修正、一部海外案件の早期完工に伴い、課税所得が計画から大幅に乖離する見通しとなったため、外国税額控除の適用による二重課税の排除により実行税率が低下する見込みとなったもよう。純利益の上振れによって、期末配当金は12円から25円にまで大幅引き上げへ。

日金銭<6418>:1275円(+143円)

急騰。政府・日銀が各紙幣を一新させることが分かったと報じられている。「平成」から「令和」への改元機運を盛り上げることなどを狙っているもよう。紙幣識別機の大手企業である同社には、紙幣刷新による特需の発生が期待される状況となっている。同社のほか、高見サイ<6424>、ユビテック<6662>、グローリー<6457>、オーイズミ<6428>など、関連銘柄が幅広く物色される展開にもなっている。

ソニー<6758>:5110円(+305円)

急反発。米ヘッジファンドのサード・ポイントが同社株を再び取得したことが明らかになったと伝わっている。サード・ポイントでは過去、13年5月に同社株の保有を公表し、ピーク時は7%程度まで保有比率を高め、エンターテインメント事業の分離を求めていた。14年10月には売却を明らかにしている。今回は、映画事業の売却など改革案を検討するよう求めているもよう。アマゾンやネットフリックスが関心を示すとみているようだ。

プロパスト<3236>:153円(+6円)

大幅に3日続伸。19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の営業利益を前年同期比33.8%増の12.72億円と発表している。用地を取得して中小規模賃貸マンションの建築・販売を行う賃貸開発事業で物件の売却を進め、利益が拡大した。バリューアップ事業も増益に貢献した。通期予想は前期比1.5%減の11.25億円で据え置いた。第3四半期累計時点で既に通期予想を上回っていることから、上方修正への期待が広がっている。

ヴィッツ<4440>:7100円

公開価格(2650円)の2.3倍となる6100円で初値を付けた。8日に上場したが、買い注文が殺到し、取引が成立しなかった。会社設立は97年6月11日。組み込み製品ソフトウェアの受託開発などが事業の柱。19年8月期の営業利益予想は前期比30.6%増の2.89億円。自動車関連ソフトウェア開発や自動車向け仮想環境シミュレーション技術の提供などが伸張すると見込む。第1四半期の実績は0.50億円で、進捗率は17.3%。

《ST》

提供:フィスコ

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