【↑】日経平均 大引け| 反発、狭いレンジでの往来も引けにかけプラス圏 (4月9日)

市況
2019年4月9日 16時19分

日経平均株価

始値  21750.29

高値  21811.88(09:21)

安値  21698.42(10:50)

大引け 21802.59(前日比 +40.94 、+0.19% )

売買高  11億0544万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9426億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、方向感なく狭いレンジでの往来も引けにかけて締まる

2.買い手掛かり材料乏しく、前日のNYダウ下落や為替のドル安・円高が重荷

3.下値に対しても底堅さ発揮、半導体関連などが買われ全体相場を支える形に

4.個人の物色意欲は旺盛、紙幣刷新に絡み同関連銘柄が軒並み値を飛ばす展開

5.値下がり銘柄が6割を占めTOPIXはマイナス、売買代金も2兆円割れが続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは83ドル安と4日ぶりに反落した。利益確定の売りが先行するなか、墜落事故を起こした新型機「737MAX」の減産を発表したボーイングが急落し指数を押し下げた。

東京市場では、売り買い交錯で日経平均株価は方向感の伴わない狭いレンジでの往来となったが、大引けにかけて締まり前日終値を上回った。

9日の東京市場は買い手掛かり材料難のなか、前日の米株市場でNYダウが4日ぶり反落したことや為替が円高に振れたこともあり、日経平均は上値の重い展開を強いられた。前週に600円強の上昇をみせていたことで、目先一段の上値追いには慎重なムードが漂う。機関投資家のポジション調整の売りが重荷となり一時2万1700円を割り込む場面もあった。ただ、半導体関連などをはじめ主力輸出株に高いものが目立ち、後場は頑強な値動きをみせ、結局、日経平均はプラス圏で着地。新紙幣発行に関連する銘柄が軒並み人気化したことも投資家心理にポジティブに作用した。もっとも東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割を占め、TOPIXは前日終値を下回った。売買代金も2兆円に届かなかった。

個別では、ソニー<6758>が断トツの売買代金をこなし大幅高に買われたほか、任天堂<7974>も上昇した。ファナック<6954>が堅調、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連も買い優勢。トヨタ自動車<7203>も頑強な値動きを示した。デザインワン・ジャパン<6048>が値上がり率トップに買われ、日本電波工業<6779>、技研製作所<6289>も活況高。アンリツ<6754>も物色人気。日本金銭機械<6418>、オーイズミ<6428>、グローリー<6457>がなど紙幣刷新関連も値を飛ばした。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ZOZO<3092>も下落。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も値を下げた。リソー教育<4714>が値下がり率トップに売り込まれ、ダブル・スコープ<6619>、ネクステージ<3186>、レノバ<9519>などが急落。曙ブレーキ工業<7238>も大幅下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ソニー <6758> 、アドテスト <6857> 、NTTデータ <9613> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、日産化学 <4021> 、SBG <9984> 、セブン&アイ <3382> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約26円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気機器、(3)鉱業、(4)保険業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)小売業、(3)不動産業、(4)陸運業、(5)建設業。

■個別材料株

△日揮 <1963>

前期最終を一転27%増益に上方修正、配当も13円増額。

△プロパスト <3236> [JQ]

6-2月期(3Q累計)経常は44%増益・通期計画を超過。

△シノプス <4428> [東証M]

東証が信用取引の臨時措置を解除。

△オンコリス <4588> [東証M]

中外薬に対する第三者割当増資とライセンス供与を好感。

△キャリアL <6070>

前期経常を22%上方修正。

△技研製 <6289>

18年12月~19年2月期営業益18%増。

△日金銭 <6418> 、グローリー <6457>

紙幣刷新報道を受けて特需の発生を期待視。

△ソニー <6758>

「米サードポイントが株式再取得」と報じられる。

△多摩川HD <6838> [JQ]

子会社がミリ波製品の受託開発・製造を開始へ。

△日本通信 <9424>

フィンテックプラットフォームが3つの特許を取得。

▼ライク <2462>

6-2月期(3Q累計)経常は21%減益で着地。

▼シグマ光機 <7713> [JQ]

今期経常を一転15%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)デザインワン <6048> 、(2)キャリアL <6070> 、(3)日電波 <6779> 、(4)技研製 <6289> 、(5)ソニー <6758> 、(6)オーイズミ <6428> 、(7)セック <3741> 、(8)日金銭 <6418> 、(9)enish <3667> 、(10)グローリー <6457>

値下がり率上位10傑は(1)リソー教育 <4714> 、(2)レノバ <9519> 、(3)WSCOPE <6619> 、(4)ネクステージ <3186> 、(5)ライク <2462> 、(6)USMH <3222> 、(7)ブレーキ <7238> 、(8)ウィルG <6089> 、(9)アトラエ <6194> 、(10)キムラタン <8107>

【大引け】

日経平均は前日比40.94円(0.19%)高の2万1802.59円。TOPIXは前日比1.38(0.09%)安の1618.76。出来高は概算で11億0544万株。東証1部の値上がり銘柄数は705、値下がり銘柄数は1318となった。日経ジャスダック平均は3454.12円(8.69円安)。

[2019年4月9日]

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