明日の株式相場見通し=週末で持ち高調整の売り、2月期決算のガイダンスリスクを警戒

市況
2019年4月11日 17時41分

あす(12日)の東京株式市場は、手掛かり材料難に伴う買い手控え加えて、週末に伴う持ち高調整の売りも想定されることから、日経平均株価は軟調な推移が予想される。また、佳境を迎えている20年2月期の企業業績見通しが、保守的となった場合へのガイダンスリスクに警戒感が浮上している。

市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、東証1部の売買代金が5日ぶりに2兆円台回復し、日経平均は小幅反発したものの、東証株価指数(TOPIX)は4日続落で、東証1部の値下がり銘柄数は1222と、値上がり銘柄数の814を大きく上回った。食品、医薬品などディフェンシブセクターが買われた一方で、米長期金利が低下したことから金融、不動産などに売りが目立った。更に、外国為替市場で一時、1ドル=110円台後半へと円高・ドル安が進行したことも輸出関連銘柄の売りにつながったようだ」との見方が出ていた。

11日の東京株式市場は方向感の定まらない動きとなった。朝方は日経平均が軟調で始まったものの、その後は前日終値をはさみ狭いレンジの往来となり、結局プラス圏で引けた。日経平均株価終値は、前日比23円81銭高の2万1711円38銭と反発した。

日程面では、4月のオプションSQに注目。海外では、中国3月の貿易収支、米3月の輸出入物価が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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