明日の株式相場見通し=高値警戒感から利益確定売り、日経平均偏重に不安心理
あす(17日)の東京株式市場は、きょうまで日経平均株価が4日続伸となり、高値警戒感も想定されることから利益確定売り優勢で、もちあい弱含みの推移となりそうだ。このところ、株価指数先物主導で日経平均偏重の上昇となっているだけに、市場参加者には不安心理も内在しているようだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、日経平均が4日続伸で連日の年初来高値更新となった。ただ、その内容は株価指数先物主導で、寄与度の高いファーストリテイリング<9983>、KDDI<9433>、ソフトバンクグループ<9984>の3銘柄で、合計約99円分日経平均を押し上げた。東証1部の値上がり銘柄数は698で、値下がり銘柄数1346の約半分にとどまり、東証株価指数(TOPIX)は反落した。」
16日の東京株式市場は、日経平均が朝安後にプラス圏に切り返し4日続伸となった。ただ、全般は利益確定売りで値を下げる銘柄も多く上値も重かった。日経平均株価終値は、前日比52円55銭高の2万2221円66銭と続伸した。
日程面では、4月の金融システムリポート、3月の貿易統計、3月の訪日外国人客数に注目。海外では、インドネシア大統領選・総選挙、中国1~3月期のGDP、中国3月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、欧州3月の新車販売台数、米2月の貿易収支が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)