話題株ピックアップ【夕刊】(1):TKP、RPA、千代建

注目
2019年4月16日 15時11分

■ティーケーピー <3479>  4,425円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

ティーケーピー <3479> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比26.7%増の40.5億円に伸びて着地。続く20年2月期も前期比41.3%増の57.2億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も人手不足や働き方改革の進展を背景に、貸会議室・ホテル宴会場の需要が増加するなか、既存オフィスビルへの大規模な出店効果や宿泊施設の増設による宿泊研修ニーズの獲得などで、18.8%の大幅増収を見込む。併せて、世界最大のワークスペースプロバイダーIWG傘下でレンタルオフィス国内トップの日本リージャスホールディングスを買収することを明らかにしている。

■RPAホールディングス <6572>  4,655円  +700 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

RPAホールディングス <6572> がストップ高。15日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の9億円に伸びて着地。続く20年2月期も前期比71.9%増の15.6億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も業務効率化ニーズの高まりを背景に、事務作業代行ソフト「BizRobo!」の導入企業の拡大が続く。成果報酬型広告サービスでは既存の人材サービス関連に加え、他分野の顧客開拓も進み、71.2%の大幅増収を見込む。

■千代田化工建設 <6366>  380円  +51 円 (+15.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

千代田化工建設<6366>が商い活況のなか4連騰、急増する売買高と合わせ需給相場の色彩を強めている。同社は3月下旬、プラント建設を巡る損害賠償請求に関連して19年3月期に52億円程度の損失を計上する可能性があると発表、株価もいったんは下値を探ったが、その後切り返し急となっている。株式需給面では昨年来底値圏での推移を続け、実需の売りが枯れていたことに加え、業績不振を材料に空売りも高水準でその買い戻し圧力が働いている。東証信用倍率は5日申し込み現在で1.09倍と売り買いがっぷり四つとなっており、踏み上げ相場の素地がある。

■ファンコミ <2461>  614円  +74 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ファンコミュニケーションズ<2461>が続急伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後に発表した3月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比1.2%増と18カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。主力でアフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同1.8%増とプラスに転じたことが寄与した。アドネットワークや行動ターゲティングなどCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業は同1.6%減だったが、スマートフォンアプリの企画・開発などを行うその他も同17.0%増と伸長した。

■TOKYO BASE <3415>  965円  +89 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

TOKYO BASE <3415> が急騰。15日大引け後に発表した19年2月期の経常利益(非連結)は前の期比10.6%減の14.1億円になったが、続く20年2月期は前期比29.5%増の18.2億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は既存業態である衣料品店「STUDIOUS」、「UNITED TOKYO」の拡大を継続するとともに、昨年参入したカジュアル業態「PUBLIC TOKYO」の新規出店も進め、19.0%の大幅増収を見込む。

■チームスピリット <4397>  5,280円  +435 円 (+9.0%)  本日終値

チームスピリット<4397>が大幅高で4連騰、連日の上場来高値更新と気を吐いている。4月からの働き方改革関連法の施行に伴い、企業の労働時間管理に対するニーズが高まっている。そのなか、同社はクラウドを活用して社員の業務上必要な作業を一元管理する働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を提供し、需要を捉えている。同プラットフォームは日常業務に組み込まれ、企業のコンプライアンス遵守を支援する機能を順次追加していくことで導入後の継続率が高いのが強みだ。契約ライセンス数は漸次増加の方向にある。19年8月期は営業利益段階で前期比3.6倍の2億5000万円を計画、更に来期も大幅な利益成長が有力視されている。業績高成長期待を背景に今週に入ってから大口の買いが流入している。5月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割も発表しており、今後はこの権利取りの動きも株高を後押しする可能性がある。

■メディアドゥ <3678>  3,065円  +183 円 (+6.4%)  本日終値

メディアドゥホールディングス<3678>が後場に入って急動意、年初来高値を更新した。同社はきょう、子会社のメディアドゥが中国で若者コミュニティなどを運営するBilibili(ビリビリ)と提携したと発表。ビリビリのデジタルマンガ配信サービス向けに日本原作マンガの本格供給を開始しており、これが材料視されているようだ。ビリビリのデジタルマンガ配信サービスは、2018年11月からサービスを開始。中国でのマンガ供給ニーズだけでなく、既存ユーザーの日本マンガへのニーズを満たすことも目的としており、このほど日本マンガの輸出実績があるメディアドゥが日本コンテンツの配信許諾取得に協力することとなった。

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,244円  +74 円 (+6.3%)  本日終値

日本エム・ディ・エム<7600>が大幅続伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、最終利益が15億円から19億8000万円(前の期比38.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好材料視された。為替差益の発生に加えて、繰延税金資産の追加計上に伴う法人税等調整額の計上が最終利益を押し上げたという。なお、新規顧客獲得が想定を上回ったことから米国売上高が伸張し、売上高は157億5000万円から167億円(同12.8%増)へ上振れたが、実勢為替レートが想定よりも円安に推移したことで売上原価率が悪化し、営業利益は22億5000万円から22億3000万円(同9.0%増)へやや下振れた。

■寿スピリッツ <2222>  4,590円  +220 円 (+5.0%)  本日終値

寿スピリッツ<2222>は4日続伸、株価は4200円近辺のもみ合いを大きく上に放れてきた。菓子の製造販売大手で北海道の「ルタオ」など地域ブランド菓子を軸に首都圏での展開に積極的。また、国際空港ターミナルでの販売強化などインバウンド需要取り込みも進めている。同社が15日取引終了後に発表した19年1~3月期の売上高は前年同月比13.3%増の111億4600万円と2ケタ伸長を示し、19年3月期通期ベースでも9.1%増の407億7500万円と好調だった。これをポジティブ視する形で買いを呼び込んだ。

■インソース <6200>  2,338円  +107 円 (+4.8%)  本日終値

インソース<6200>が大幅高で3日続伸。この日の寄り前、「LINE」を使ったオールインワン採用管理ツール「HR PRIME」の代理販売を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「HR PRIME」はdigmee(大阪市北区)が提供。学生に身近なアプリである「LINE」の活用によりスムーズなコミュニケーションを実現したほか、セグメント機能で必要な学生にだけ必要な情報を配信する機能などを持つ「HR PRIME for LINE」と、採用に関するあらゆる情報を一元化し、各候補者の選考状況を一画面で管理できる「HR PRIMRE ATS」の2機能を搭載しており、人事領域の管理業務の削減と採用力の強化をサポートするとしている。

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