話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、オムロン、TDK

注目
2019年4月17日 15時15分

■サンバイオ <4592>  4,010円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

サンバイオ<4592>がストップ高。この日の寄り前、開発中の再生細胞薬SB623の外傷性脳損傷(TBI)による運動機能障害を持つ患者を対象にした日米グローバル第2相臨床試験(STEMTRA試験)の有効性及び安全性に関する詳細結果を、米サンディエゴで開かれた米国脳神経外科学会の年次総会で発表したとしており、これを好材料視した買いが入った。これによると、運動機能障害の変化の測定で統計学的な有意差を認めたとしているほか、新たな安全性の懸念は認められなかったという。同社では、外傷性脳損傷プログラムフェーズ3臨床試験を20年1月期末までに開始する計画で、日本においては国内の再生医療等製品に対する条件及び期限付き承認制度を活用し、20年1月期中に製造販売承認申請を目指すとしている。

■RPAホールディングス <6572>  5,360円  +705 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

RPAホールディングス<6572>が連続ストップ高。15日大引け後に発表した19年2月期業績が大幅増益となり、20年2月期の連結経常利益も前期比72%増の15億6100万円と4期連続で過去最高益更新の見通しであることを、引き続き評価する買いが流入した。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は4000円から6000円に引き上げた。人手不足への対応などを目的にパソコンの定型作業を自動化するソフトウェア型ロボット「RPA」を導入する企業の増加は続くことを予想。21年2月期の連結経常利益は今期予想比57%増の24億5000万円に拡大すると見込んでいる。

■セプテニHD <4293>  351円  +29 円 (+9.0%)  本日終値

セプテーニ・ホールディングス<4293>が大幅反発。16日の取引終了後、持ち分法適用関連会社アクセルマーク<3624>が行った、第三者割当による新株予約権の発行に伴い、同日付で持ち分法適用関連会社から除外されることになったと発表。これによる19年9月期業績の減額影響が懸念されていたが、予想に変更はないと発表したことが好感されたようだ。

■プロレド・パートナーズ <7034>  12,320円  +980 円 (+8.6%)  本日終値

プロレド・パートナーズ<7034>が後場一段高。エーシージー・マネージメント(シンガポール)がこの日午後、財務省に大量保有報告書を提出し、プロレド株式の保有比率が5.82%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑からの買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は4月10日。

■ソフトウェア・サービス <3733>  10,200円  +780 円 (+8.3%)  本日終値

ソフトウェア・サービス<3733>が大幅続伸し年初来高値を更新。16日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高が、前年同月比33.1%増の23億5100万円となったことが好感された。昨年11月からの累計では前年同期比4.1%増となっている。また、3月受注高は同3.3倍の29億1400万円と好調で、受注残高も前年同月比69.6%増の68億3500万円と順調に積み上がった。

■チームスピリット <4397>  5,660円  +380 円 (+7.2%) 一時ストップ高   本日終値

チームスピリット<4397>の急騰トレンドが続いている。きょうで5連騰と気を吐いているが一時1000円高はストップ高となる6280円まで買われ、上場来高値圏を舞い上がる展開となっている。同社はクラウドを活用して社員の業務上必要な作業を一元管理する働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を提供しているが、企業のコンプライアンス遵守を支援する機能を順次追加していくことなどで、高水準の顧客ニーズを取り込むことに成功。日常業務に組み込まれることから必然的に導入後の継続率が高くなり、契約ライセンス数は増勢一途となっている。19年8月期営業利益は前期比3.6倍の2億5000万円を予想するが、「20年8月期は6億円程度と今期予想比2.4倍水準が見込まれる」(国内中堅証券)との見方も出ている。なお、株式流動性の向上などを図る目的で5月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割も発表しており、権利取り狙いの買いも上げ足を助長している。

■オムロン <6645>  6,030円  +250 円 (+4.3%)  本日終値

オムロン<6645>が反発し、年初来高値を更新した。16日の取引終了後、自動車向け車載電装部品の製造・販売を手掛ける100%子会社オムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE社)の全株式を日本電産<6594>に譲渡すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。日本電産によると、OAE社のECUをはじめとした各種エレクトロニクス製品と日本電産グループのモータ、ポンプ、ギアなどを組み合わせることで、新たなモジュール化製品やシステム製品を生み出していくことが狙いという。譲渡価額は約1000億円の予定で、10月末をメドに譲渡する予定としている。なお、両社ともに業績に与える影響は精査中という。

■野村ホールディングス <8604>  444.3円  +16.8 円 (+3.9%)  本日終値

野村ホールディングス<8604>は堅調。今月に入り底値圏離脱の動きをみせ、前日こそ同値で引けたものの10日以降は上値追い態勢を明示している。ここ全体相場はリスク選好ムードを継続、足もと日経平均は2万2000円台に乗せてなお強調展開を続けている。そのなか同社をはじめ証券株は出遅れ感が目立っていたが、目先リターンリバーサルの買いが流入、きょうは業種別値上がり率でも首位を争う状況にある。地合いの好転により投信などの運用成績向上や、投資資金の市場回帰に伴う売買手数料の拡大など収益環境の改善を反映する形となっている。

■TDK <6762>  9,760円  +290 円 (+3.1%)  本日終値

TDK<6762>が上値指向を加速させ300円を超える上昇で年初来高値を更新した。きょうは、前日の米株市場でハイテク株が買われた流れを受け、半導体製造装置や電子部品株に物色の矛先が向いている。特に米株市場ではHDD大手のウエスタンデジタルが証券会社の投資判断引き上げの動きを背景に終値ベースで4.7%高と値を飛ばしており、同業態の同社株も連想買いを呼び込む形となった。ビッグデータ普及やクラウドサービスの拡大はデータセンターの増設需要を後押ししており、それに伴いHDDも出荷数量を大きく伸ばす余地があるとの見方が広がっている。

■片倉工業 <3001>  1,292円  +35 円 (+2.8%)  本日終値

片倉工業<3001>が反発。16日の取引終了後、子会社トーアエイヨーが、経皮吸収型・β1遮断剤「ビソノテープ」の中国における開発及び販売に関して、深セン万楽と(広東省)と基本枠組契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の契約により、トーアエイヨーは中国における同剤の独占的販売権を深セン万楽に許諾し、両社は協力して、中国での同剤の開発及び輸入薬品登録の取得を行うとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.