話題株ピックアップ【夕刊】(3):Gunosy、九州電、ソフトバンクG
■Gunosy <6047> 1,784円 -98 円 (-5.2%) 本日終値
Gunosy<6047>は反落。岩井コスモ証券は16日付で、同社に対する投資判断を「A」から「B+」へ、目標株価を3500円から2000円へそれぞれ引き下げた。同社は12日、広告宣伝費の追加投入により19年5月期連結営業利益見通しについて、27億2200万円から21億100万円(前期比8%増)へ2割強の大幅下方修正を発表。これを受け、岩井コスモ証券では同社が「グノシー」の再成長を目的とする投資は20年5月期も続き、一時的に営業減益になる可能性があるとしている。19年5月期営業利益については会社側計画と同様の21億100万円(前期比8%増)、20年5月期の同利益は今期推定比10%減の19億円になると予想している。
■九州電力 <9508> 1,182円 -41 円 (-3.4%) 本日終値
九州電力<9508>が続落。16日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の減額修正を発表したことが嫌気されている。売上高は2兆250億円から2兆150億円(前期比2.8%増)へ見直したほか、営業利益は1050億円から850億円(同17.6%減)へ、最終利益は550億円から300億円(同65.4%減)へ修正した。暖冬の影響に伴い他社への販売電力料が減少したほか、千葉県袖ケ浦市での石炭火力発電所開発や地熱新規地点調査を断念したことに伴う損失を計上。また、海外投資による損失も響いた。この発表に対して、SMBC日興証券は16日、「ネガティブ」と指摘。20年3月期は定期検査による原発発電量の低下や値下げの影響などで大きな回復は見込めづらいとみており、当面株価は弱含むことを予想している。
■ユニゾホールディングス <3258> 2,013円 -43 円 (-2.1%) 本日終値
ユニゾホールディングス<3258>が反落。16日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高が565億円から560億円(前の期比6.7%増)へ、営業利益が180億円から176億円(同0.2%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。なお、純利益は101億円から119億円(同40.2%増)へ上振れたもようだ。
■ソフトバンクグループ <9984> 11,790円 -185 円 (-1.5%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は反落。売買代金はNEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>や任天堂<7974>を大きく上回り、全上場銘柄中で断トツ。市場では「傘下企業の携帯電話大手スプリントとTモバイルUSの経営統合に懸念が出てきたとの報道が嫌気された。ここ同社株は米ウーバーテクノロジーズの上場申請などを好感して大きく株価水準を切り上げていたが、利益確定売りの口実にされた形だ」(準大手証券ストラテジスト)としている。
■キャリアデザ <2410> 1,399円 +175 円 (+14.3%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
キャリアデザインセンター <2410> が急騰。16日大引け後、19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益を従来予想の3.1億円→4億円に29.0%上方修正。従来の17.9%減益予想から一転して6.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は3月に続き、2回目。メディア情報事業で広告宣伝キャンペーンが奏功し、求人サイトの応募効果が改善したことが寄与。コスト低減が進んだことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の10億円(前期は11.6億円)を据え置いた。
■タカトリ <6338> 748円 +82 円 (+12.3%) 本日終値
タカトリ<6338>が続急騰、半導体関連株物色人気の波に乗り12%を超える上昇で700円台半ばに歩を進めた。時価は昨年8月以来約8カ月ぶりの高値圏に浮上してきた。もともと出来高流動性の低い銘柄だが、ここ商い増勢でマーケットの注目度の高まりを映している。昨年後半は一貫して下値模索の動きを強いられたが、19年9月期の低調な業績については織り込みが進んでおり、潜在的な売り圧力が枯れているのが強み。半導体製造装置でマルチワイヤーソーの商品競争力が高い。車載関係、パワー半導体、ディスクリート半導体向けの受注が底入れとなり、20年9月期の収益急回復を見込んだ買いに厚みが加わっている。
■eBASE <3835> 1,198円 +130 円 (+12.2%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
eBASE <3835> が大幅反発。16日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の10.5億円→11.3億円に7.7%上方修正。増益率が7.5%増→15.8%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。食品や日用雑貨などの商品情報データ管理サービスの受注が伸びたうえ、複数案件の検収前倒しも上振れに貢献した。IT開発アウトソーシング分野における値上げ効果も利益を押し上げた。
■サニーサイドアップ <2180> 1,915円 +150 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
サニーサイドアップ<2180>が急伸。16日の取引終了後、韓国子会社が運営する「bills 蚕室(チャムシル)」が営業を再開したと発表しており、当初見込みより早い営業再開を好材料視した買いが入った。同店は、入居している商業施設の設備故障により水漏れが発生したため、1月から5月頃まで臨時休業することを発表していた。なお、今回の臨時休業は、韓国子会社側に非があるものではないため、原状回復などの補償については商業施設側と協議を進めているという。また、臨時休業により売り上げは一時的に減少するが、商業施設側による損失補填及び工事費の一部負担により、臨時休業及び営業再開に伴うコストは解消される見込みとしている。
■CEホールディングス <4320> 851円 +58 円 (+7.3%) 本日終値
CEホールディングス<4320>が反発。16日の取引終了後、医療機関向けソフトウェア開発を行う子会社システム情報パートナーが、グローリー<6457>と共同で展開している医療機関向けに料金後払いシステムについて、導入先が拡大していると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同システムは、医療機関の料金を後払いにすることで、患者は受診後、会計を待たずに変えることのできるシステムで、システム情報パートナーは導入・保守作業を担当している。昨年夏に東京衛生病院で稼働したのに続き、今年3月に順天堂大学医学部附属順天堂医院、4月に東京都内の国立大学病院で稼働したとしており、業績への貢献が期待されている。
■ホロン <7748> 2,285円 +144 円 (+6.7%) 本日終値
ホロン<7748>は大幅高で13週移動平均線を大きく上に放れてきた。米国株市場に追随した半導体関連株人気のなか、電子ビームを使ったマスク回路検査・測定装置を手掛ける同社株にも水準訂正を狙った買いが流入した。半導体の微細化投資で注目されるEUV露光装置向けで同社の電子ビーム関連技術に対する引き合いは強い。株式需給面では、外資系機関投資家の空売り買い戻し誘導に伴う上げ足加速の可能性も。
●ストップ高銘柄
サンバイオ <4592> 4,010円 +700 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
メガチップス <6875> 1,538円 -400 円 (-20.6%) ストップ安 本日終値 東証1部
以上、1銘柄
株探ニュース