話題株ピックアップ【夕刊】(3):栄研化、アンリツ、アドテスト

注目
2019年4月26日 15時19分

■栄研化学 <4549>  2,000円  -400 円 (-16.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

25日に決算を発表。「今期経常は22%減益、前期配当増額も今期減配」が嫌気された。

栄研化学 <4549> が4月25日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比31.9%増の46.8億円に拡大したが、20年3月期は前期比22.0%減の36.5億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を27円→30円(前の期は1→2の株式分割前で50円)に増額し、今期は前期比3円減の27円に減配する方針とした。

⇒⇒栄研化学の詳しい業績推移表を見る

■アンリツ <6754>  1,926円  -282 円 (-12.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位

アンリツ<6754>が急落。同社は25日取引終了後、20年3月期の連結業績予想を発表し、売上収益は1020億円(前期比2.3%増)、営業利益は100億円(同11.1%減)、最終利益は75億円(同16.3%減)になる見通しを明らかにした。計測事業で次世代通信規格「5G」関連のチップセットや携帯端末の初期開発需要が好調だが、今期は新規顧客開拓に向けた先行投資が負担となる見通しだ。市場には今期の営業利益は130億円前後との予想が出ていただけに、「ネガティブ」との見方が強まった。「5G」関連の中核銘柄として人気を集めてきたが、この日は減益予想に対する嫌気売りが膨らんでいる。

■アドバンテスト <6857>  3,140円  -305 円 (-8.9%)  本日終値  東証1部 下落率7位

アドバンテスト<6857>が急反落。25日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高2300億円(前期比18.6%減)、営業利益300億円(同53.6%減)、最終利益260億円(同54.4%減)と大幅営業減益を見込むことが嫌気された。メモリ在庫調整が影響してメモリ・テスタ需要は足もとで低調に推移しており、同社ではテスタ市場の減速局面入りを予想。受注高は前期比16.4%減の2300億円となる見通し。ただ、「半導体試験装置市場は5G通信の商用サービス拡大を契機に、2020年から再び成長軌道入りする」と予想している。なお、19年3月期決算は、売上高2824億5600万円(前の期比36.3%増)、営業利益646億6200万円(同2.6倍)、最終利益569億9300万円(同3.1倍)だった。

■小林製薬 <4967>  8,860円  -850 円 (-8.8%)  本日終値  東証1部 下落率8位

25日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は4%減益で着地」が嫌気された。

小林製薬 <4967> が4月25日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.6%減の52.1億円に減り、通期計画の279億円に対する進捗率は18.7%となり、前年同期の19.8%とほぼ同水準だった。

⇒⇒小林製薬の詳しい業績推移表を見る

■信越ポリマー <7970>  845円  -77 円 (-8.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位

25日に決算を発表。「前期経常は10%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は24%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

信越ポリマー <7970> が4月25日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比10.3%増の80.2億円に伸び、7期連続増益となった。なお、20年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒信越ポリマーの詳しい業績推移表を見る

■日清食HD <2897>  7,330円  -290 円 (-3.8%)  本日終値

日清食品ホールディングス<2897>は3日続落。同社は25日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の減額修正を発表した。売上収益を4550億円から4500億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を360億円から285億円(同19.0%減)へ、最終利益を260億円から190億円(同34.8%減)へ見直した。原材料費や人件費などの高騰に伴う収益性低下で、米国日清が減損損失を計上したことが響く。なお、同社は5月9日に決算発表を予定している。

■オリエンタルランド <4661>  12,270円  -355 円 (-2.8%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が反落。25日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高4792億4000万円(前期比8.8%減)、営業利益929億4000万円(同28.1%減)、純利益653億円(同27.7%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気された。前期に東京ディズニーリゾート35周年イベントを行った反動で、テーマパーク入園者数を3000万人(前期比7.9%減)、また、ゲスト1人当たり売上高を1万1640円(同175円減)と減少を見込む。また、新施設などへの投資が増えることも利益を圧迫しそうだ。なお、19年3月期決算は、売上高5256億2200万円(前の期比9.7%増)、営業利益1292億7800万円(同17.2%増)、純利益902億8600万円(同11.2%増)だった。

■任天堂 <7974>  38,000円  -510 円 (-1.3%)  本日終値

任天堂<7974>は反落。25日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高1兆2500億円(前期比4.1%増)、営業利益2600億円(同4.1%増)、純利益1800億円(同7.2%減)と最終減益を見込んでいることが嫌気された。「ニンテンドースイッチ」の販売台数を前期比6.2%増の1800万台と見込むほか、人気シリーズの完全新作である「ポケットモンスターソード・シールド」や「どうぶつの森(仮称)」「ゼルダの伝説 夢をみる島」を年内に発売予定などで営業増益を見込むものの、為替差損の影響などが響く見通しだ。なお、19年3月期決算は、売上高1兆2005億6000万円(前の期比13.7%増)、営業利益2497億100万円(同40.6%増)、純利益1940億900万円(同39.0%増)だった。更に、この日朝方、中国のテンセント社と「ニンテンドースイッチ」の中国での発売に向けて共同で取り組んでいると正式に発表している。

■ASTI <6899>  1,997円  +283 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値

ASTI <6899> [東証2]が急騰。25日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→20億円に25.0%上方修正。従来の13.5%減益予想から一転して8.2%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。電子制御基板などのホームエレクトロニクスや車載電装品の販売が増加したことが寄与。為替差益や補助金収入の発生も利益を押し上げた。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は70円(前の期は60円)実施する方針としたことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄

トリニティ工業 <6382>  697円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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