横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(前編)
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第3回 「株価注意報、動意株と材料を結ぶ交差路(前編)」
株価は日々上げ下げを繰り返し、時には材料や思惑などで急騰、急落する場合があります。とりわけ株価が大きく動く時には、何かしらの材料が出ているケースも多くみられます。また、銘柄特有の材料ではなく、マーケットの地合いに連動してツレ高(安)する場合もあります。いずれにしても、株価が大きく動いているということは、その銘柄にそれだけ投資家の注目が集まっていることの証です。その時々の市場で投資家がどのような銘柄に注目しているのかを把握しておくことは、投資を行う上でとても大事なことです。
そこで、今回は急騰・急落銘柄を中心に「株探」の機能を探ってみましょう。
まず情報の“ターミナル”であるトップページ(「株探の歩き方 第1回参照)から今回も出発します。株価が急騰・急落している銘柄を探すには、トップページの中ほどにある「ランキング・活況銘柄 上昇銘柄(市場1部)」を確認します。このコーナーのタブを切り替えることで「上昇銘柄」「下落銘柄」「年初来高値」「年初来安値」「ストップ高」「ストップ安」「GC(ゴールデンクロス)」「DC(デッドクロス)「活況銘柄」の各項目について上位5銘柄を確認していくことができます。
●図1 始まりはいつもトップページから
上位5銘柄ではさすがに物足りないと感じる場合が多いでしょうから、下にある「一覧を見る」をクリックして、その項目のランキングページや一覧ページに移動します。例えばタブで「上昇銘柄」が選択してあれば「本日の株価上昇率ランキング」、「ストップ高」を選択しておけば「本日のストップ高銘柄 (気配、一時ストップ高も含む)」へと移ることができます。さらに、移動した後に何銘柄を表示させるかは、表の下にあるボックスから「15件、30件、50件」のいずれかを選ぶことができます。
●図2 株価上昇率ランキング、表示件数も増やせます
トップページの「ランキング・活況銘柄」にある項目は、すべて「株価注意報」のページにあるコンテンツの一部を表示したものです。「株価注意報」は幅広く株価を刺激する材料(カタリストと呼ばれます)を投資家に提供するためのページで、その内容は市場の動きに応じて時々刻々と更新されていきます。
「株価注意報」には「株探」の共通メニューであるグローバルナビから移動することができます。ページの最上部に並ぶタブから「株価注意報」を選んでクリックしてみましょう。
表示されたページの上にある「本日の動向」のコーナーが、トップページの「ランキング・活況銘柄」の完全版にあたります。トップページの「一覧を見る」の移動先がこのページに設定されているのです。ただ、ランキング銘柄を中心に確認したい場合には、グローバルナビから移動するとクリック数が増えて面倒ですから、トップページからならワンクリックで目的のランキング項目にたどりつけるので便利です。
また、「本日の動向」では「日経平均の寄与度ランキング」「東証1部【業種別】騰落ランキング」も確認できます。市場の上げ(下げ)を先導している銘柄や業種といった市場の流れをつかむのに役立ちますので、是非利用してみてください。(後編に続く)
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