横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(前編)
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第4回 「株探で始まり、株探で終わる私の一日(前編)」
株式市場が開く時間は寄り付きの午前9時です。11時半から12時半までの昼休みを挟んで、大引けの15時に市場は終わります。ですが、株式市場が開いている時間帯だけ株式投資に集中していればよいわけではありません。それ以外の時間帯を有効に活用して、翌日からの取引に備えなければなりません。
というのも、株価が上昇する銘柄には好材料が発表されたり、業績が良好というようなポジティブな材料を持つ銘柄が多くあります。そのため、その日に企業が発表する決算や開示情報などを確認する必要があります。なかでも、企業が決算発表を行う時間帯は、大引け後の15時以降が一般的です。企業の決算発表やマーケットに関する材料を、15時以降から翌日に株式市場が開く9時までに確認して、どの銘柄をどう売買するのか戦略を考えなければなりません。
「えー!!仕事が終わって疲れてるのに調べ物なんてムリー」という声もあるかもしれません。しかし、株で儲ける要因の一つに運や勘もあるかもしれませんが、もっとも大切なことは努力を続けることです。つまり、日々の積み重ねが重要なので、面倒かもしれませんが、株式投資で儲けたいなら努力を続けなければならないのです。
では、株式投資で着実に成果を積み上げるためには、どのような一日を過ごせばいいのでしょうか?
読者の皆さんが実践しやすい、「株探」を使った一日の株式投資ライフを提案しますので、ぜひ皆さんも取り組んでみてください。
会社に出社する時間は人それぞれですが、9時前後が一般的でしょう。朝はできるだけ早く起きて、まず米国の株式市場の動向、そしてシカゴ先物市場(CME)の日経平均先物円建ての値を確認します。「日本の寄り付きは強い(もしくは弱い)かな」というレベルでしかありませんが、米国の株式市場とCMEの日経平均先物円建ての値を参考にすることで、寄り付きの動きを想定することができます。こうした株式市場に関連する情報を収集するためには「市場ニュース」のコーナーを利用します。
●図1 朝の情報収集は「市場ニュース」からスタート
たとえば、米国の株式市場がどのような要因で上昇(もしくは下落)したのかを確認するためには、黒色の「市況」のタブで確認することができます。「●日の米株式市場の概況」「米国市場データ」などのように米国に関連する見出しの記事をクリックすることで、米国市場でどのセクターが強かったのか、どの企業の決算が好感されたのかなどを簡単に確認することができます(図2参照)。そして、米国の株式市場の状況を踏まえて、ほかのタブの「注目」「特報」などの記事(「本日注目すべき好決算」や「<必見> 寄り付き直前チェック・リスト!」など)に目を通して、これから始まる日本の株式市場に影響を与えそうな材料を確認していきます(図3参照)。(後編に続く)
●図2 米国市場の概況、本日の寄り付きは?類似のセクターや企業に動意あるか
●図3 寄り付き直前チェック・リスト! 時間のない朝は何はともあれこれを確認
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