話題株ピックアップ【夕刊】(3):NEWART、シュッピン、シグマクシス

注目
2019年5月8日 15時23分

■NEWART <7638>  35円  +7 円 (+25.0%)  本日終値

NEW ART HOLDINGS <7638> [JQ]が続急騰。7日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の11.35%にあたる3700万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。また、同日発表した19年3月期の連結経常利益が前の期比3.3倍の23.8億円に急拡大し、従来予想の12.1億円を上回って着地したことも好感された。国内ブライダルジュエリー事業が想定以上に好調だったことが上振れの背景となった。続く20年3月期の同利益は前期比13.5%増の27.1億円と2期連続最高益更新を見込む。併せて、9月30日現在の株主を対象に20→1の株式併合を実施すると発表。これにより株価は2006年8月以来の3ケタとなる見通しだ。

■いであ <9768>  1,321円  +250 円 (+23.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

いであ <9768> が一時ストップ高。7日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.3倍の13.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。化学物質の環境リスク評価に係る大型案件や大規模な海洋環境調査の売り上げが増加したほか、インフラ施設の設計や維持管理、防災・減災関連業務も伸び、前年同期比34.9%の大幅増収を達成したことが寄与。

■ヤマザキ <6147>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

自動車向け工作機械と二輪車部品を主体とするヤマザキ <6147> [JQ]がストップ高。7日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の8200万円→2億8400万円に3.5倍上方修正。増益率が12.3%増→3.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。期末にかけて大型案件が集中したことが利益を大きく押し上げた。

■日東エフシー <4033>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

日東エフシー<4033>がストップ高。投資会社インテグラル(東京都千代田区)傘下のファンドであるイースト投資事業有限責任組合が7日の取引終了後、同社の全株取得を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1200円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により、中長期的な視点に立って事業の拡大や経営基盤の強化を推進するのが狙い。買付予定数は2513万1206株(下限1675万4200株、上限設定なし)で、買付期間は5月8日から6月18日まで。TOB成立後、日東エフシーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定だ。なお、これを受けて東京証券取引所は、日東エフシー株式を5月7日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

■セキド <9878>  696円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

セキド <9878> [東証2]がストップ高。7日大引け後、中国人の人材獲得強化のため、新幹線教育グループと業務提携すると発表しており、これが刺激材料となったようだ。輸入ブランド専門店を展開する同社は中国人従業員を増やしており、これまでも新幹線教育グループから紹介を受けて採用を行っていた。今回の業務提携を通じ、優秀な中国人の採用をさらに進める構えだ。また、要望次第では他業界への紹介も視野に入れるという。なお、今回の業務提携にあたり、新幹線教育グループは市場で同社株式調達を進めていく予定としている。

■シュッピン <3179>  859円  +122 円 (+16.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

シュッピン<3179>は急騰。同社が7日取引終了後に発表した20年3月期の単独売上高は376億7200万円(前期比8.9%増)、営業利益は15億7400万円(同9.0%増)、最終利益は10億2300万円(同4.1%増)を予想している。ネット販売を主力にカメラや時計など高級商材の中古品販売を行っており、今期はカメラ、時計ともに商品ラインアップの拡充を図り収益拡大を見込んでいる。また、22年3月期に営業利益23億2200万円を目指す中期計画も開示、これに伴う中期成長期待が買い人気を増幅させている。

■シグマクシス <6088>  1,234円  +139 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

シグマクシス <6088> が大幅続伸し年初来高値を更新した。7日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比26.4%増の13.2億円で着地。続く20年3月期も前期比13.5%増の15億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も業務効率化ニーズが高まるなか、デジタル技術を活用したコンサルティングサービスの受注が伸び、連続2ケタ増収増益を見込む。

■アクロディア <3823>  403円  +35 円 (+9.5%)  本日終値

アクロディア<3823>は続急伸。前日に値幅制限上限となる80円高と気を吐いたが、きょうも寄り付きから大口の買いを集め全体相場とは無縁の上げ足を披露、4月22日につけた年初来高値384円をクリアした。7日取引終了後、パラオ共和国でのオンラインビンゴカジノシステムの許可取得に向け、現地パートナーとアライアンス契約を締結したことを発表、これが新たな買い材料となって投資資金を誘導している。

■岡本硝子 <7746>  307円  +23 円 (+8.1%)  本日終値

岡本硝子<7746>は急伸、約1年5カ月ぶりの300円台に復帰となった。同社はプロジェクター用反射鏡など特殊加工硝子の製造を手掛けるが、太陽電池パネル向けで金属粉を混ぜたガラス基板を開発し出荷している。このガラス基板が高速・大容量の次世代通信規格「5G」対応のスマートフォン向け基板として応用が利くことから、商機拡大の思惑が株価を強く刺激する形となっている。直近、外資系証券経由で空売り残高が急増しており、この買い戻し誘発に伴う需給相場の色もみせている。

■VIX短先物 <1552>  10,370円  +700 円 (+7.2%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が連日の急騰。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。7日の米VIX指数は前日に比べ3.88(25.13%)ポイント高の19.32に急上昇。一時21.84まで値を上げた。ライトハイザー通商代表部代表が中国製品に対する関税引き上げを10日に実施することを表明。米中貿易摩擦への懸念が高まり、NYダウは7日に473ドル安と大幅続落した。これを受け、国際VIX短期先物は大幅続伸している。

●ストップ高銘柄

ネットイヤーグループ <3622>  859円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

環境管理センター <4657>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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