話題株ピックアップ【夕刊】(1):シスメックス、ヤフー、ソフトバンク

注目
2019年5月9日 15時15分

■電算システム <3630>  3,865円  +700 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

電算システム <3630> がストップ高。8日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比97.7%増の7.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。オークション業務システムや地方公共団体向け業務システム、クラウド関連サービスなどの案件が大きく伸びた。また、ギフト処理サービスや請求書作成代行といったアウトソーシング業務の受注も好調だった。上期計画の8.3億円に対する進捗率は93.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■JCU <4975>  2,121円  +279 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

JCU <4975> が急反騰し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比3.2%増の71.9億円で着地。続く20年3月期も前期比1.5%増の73億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はスマートフォン向けめっき薬品の需要が減速したものの、自動車部品用めっき薬品の販売増加や装置事業の収益拡大で補い、増益を確保した。今期は5G(次世代移動通信システム)の商用化に向けたプリント配線板向け薬品や自動車向け薬品などの海外需要を取り込む。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の47円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■シスメックス <6869>  7,066円  +909 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

検体検査機器大手のシスメックス <6869> が急反発。8日大引け後に発表した19年3月期の連結税引き前利益は前の期比0.3%減の579億円で着地。続く20年3月期は前期比3.5%増の600億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期経常利益は微減益だったが従来予想の560億円を上回って着地。国内外で血液検査機器向け試薬の販売が伸長したほか、販管費の抑制も寄与した。今期は主力の血球計数検査分野や血液凝固検査分野、免疫検査分野などの売上増加を見込む。併せて、前期の年間配当を68円→70円に増額し、今期も前期比2円増の72円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ワールド <3612>  2,437円  +309 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ワールド<3612>が急騰。アパレル大手でショッピングセンターや百貨店に出店し、M&Aなど投資事業にも傾注する。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上収益は2500億円(前期比0.1%増)と横ばい見通しながら、本業のもうけを示す営業利益は166億円(同12.0%増)と好調を見込んでいる。19年3月期は営業利益が148億2700万円と12%強の伸びを示しており、連続2ケタ増益見込みにあることで、これを評価する買いが集中した。更に20年3月期の年間配当について前期実績に19円上乗せした69円を計画、株主還元の強化も物色人気を助長した。

■ヤフー <4689>  338円  +29 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ヤフー<4689>が商い急増のなか大幅高で4連騰、年初来高値を更新した。ソフトバンク<9434>が8日、約4564億円を投じヤフーに対する出資比率を現在の12.08%から44.64%に引き上げ、連結子会社化することを発表した。株式の追加取得に伴い、スマートフォン決済など協業によるサービス開発を加速させる方向にあり、これを材料視する形で投資マネーが集中している。

■ラウンドワン <4680>  1,574円  +130 円 (+9.0%)  本日終値

ラウンドワン<4680>が急反発。近畿を地盤にボウリングやゲームなど複合レジャー施設を運営するが、既存店の好調や出店効果などから収益は順調に伸びている。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上高が1093億円(前期比7.9%増)と増収見通しで、本業のもうけを示す営業利益も118億7000万円(同3.7%増)と増益を見込んでいる。営業利益は19年3月期の実績でも114億4300万円(同8.6%増)と伸びており、業績面の評価が株高を後押ししている。また、同日発表した4月の全社売上高は前年同月比7.7%増(既存店ベースでは7.9%増)と非常に好調で買い安心感がある。画面を通じて別店舗にいる人と遊ぶことが可能な「ラウンドワンライブ」の導入に会社側が積極的な姿勢をみせていることも投資資金流入の手掛かりとなっているもようだ。

■C&Fロジ <9099>  1,305円  +93 円 (+7.7%)  本日終値

8日に決算を発表。「今期経常は5%増で4期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が好感された。

C&Fロジホールディングス <9099> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比8.0%増の43億円になり、20年3月期も前期比4.6%増の45億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を20円→21円(前の期は20円)に増額し、今期も前期比1円増の22円に増配する方針とした。

⇒⇒C&Fロジの詳しい業績推移表を見る

■コロプラ <3668>  663円  +44 円 (+7.1%)  本日終値

コロプラ<3668>が高い。同社は8日取引終了後に、19年9月期第2四半期累計(18年10月~19年3月)の連結決算を発表。営業利益は4億9200万円(前年同期比88.2%減)と黒字を確保したことが好感されたようだ。19年1~3月期の連結営業損益は6億9200万円の黒字(18年10~12月期は1億9900万円の赤字)となった。1~3月期の連結売上高は97億7400万円(18年10~12月期は98億4800万円)とほぼ横ばいだったが、コストコントロールに努めたことで販売管理費が大きく減少したことが利益を押し上げた。

■ソフトバンク <9434>  1,401.5円  +90.5 円 (+6.9%)  本日終値

ソフトバンク<9434>が急動意。同社株は昨年12月19日に上場して約5カ月が経つが、セカンダリーマーケットで7%を超える上昇率を示したのは初めて。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上高が4兆8000億円(前期比2.1%増)、営業利益は8900億円(同3.5%増)と増収増益を見込んでいる。更に年間配当は85円を計画、前期は年間換算で75円であったことから、実質10円の増配となり、これが株価にポジティブインパクトを与えた。また、ヤフー<4689>の株式追加取得で連結子会社化することに伴い、決済サービスなどの強化が見込まれることなども株高思惑につながっている。なお、19年3月期連結決算は売上高3兆7463億500万円(前の期比4.6%増)と増収を確保し、営業利益は7194億5900万円(同12.8%増)と2ケタ増益を達成した。

■サンケン電気 <6707>  2,373円  +153 円 (+6.9%)  本日終値

サンケン電気 <6707> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比22.3%減の91.7億円だったが従来計画の82億円を上回って着地。続く20年3月期は前期比9.0%増の100億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期はパワーシステム事業の原価改善や全社的な経費削減の進展が上振れの背景となった。今期は、上期は中国景気減速の影響が残るものの、下期の需要回復を見込む。自動車や白物家電向け半導体デバイスの販売が伸びるほか、不採算品対策など構造改革効果も寄与する。

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