話題株ピックアップ【夕刊】(1):UNITED、ユニシス、富士ソフト

注目
2019年5月10日 15時29分

■ニホンフラッシュ <7820>  2,510円  +500 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ニホンフラッシュ<7820>がストップ高。午前9時35分に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高310億円(前期比25.34%増)、営業利益46億円(同29.4%増)、純利益30億円(同20.8%増)と、大幅増益で3期連続の営業最高益更新を見込んでいることが好感された。首都圏や近畿圏への営業活動強化に加えて地方都市の開拓を図るほか、非住宅分野や老健施設に向けた機能的新商品の開発を図る方針。また、中国市場では引き続きインフィル販売(内装付き住宅)を手掛けるマンションデベロッパーの新規開拓により拡販を予定している。なお、19年3月期決算は、売上高247億1600万円(前の期比19.8%増)、営業利益35億5300万円(同12.3%増)、純利益24億8400万円(同5.9%増)だった。

■ユナイテッド <2497>  1,646円  +275 円 (+20.1%)  本日終値

ユナイテッド <2497> [東証M]が急反騰。9日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.0%にあたる70万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。併せて発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比6.8倍の110億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新した。投資事業でメルカリ <4385> [東証M]株の売却益が発生したことが利益を押し上げた。また、従来未定としていた前期の期末配当を37円(年間配当は61円)実施するとしたことも評価材料となった。なお、20年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■日本ユニシス <8056>  3,280円  +484 円 (+17.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

日本ユニシス <8056> が急騰。9日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比27.5%増の205億円に拡大し、従来予想の178億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比11.1%増の228億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はシステムサービスやアウトソーシングの好調継続で、4期連続の増収増益を見込む。併せて、前期の年間配当を50円→55円に増額し、今期も前期比10円増の65円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■富士ソフト <9749>  4,870円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位

富士ソフト <9749> がストップ高。9日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比32.1%増の39.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自動車関連やFAなどの機械制御系ソフト、金融・製造業やインターネット関連向け業務ソフトの受注が好調だったことが寄与。ライセンス販売や利益率の高いグループ会社製品の販売が伸びたことも大幅増益に貢献した。上期計画の56億円に対する進捗率は71.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ケーズホールディングス <8282>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

ケーズホールディングス<8282>が急騰。9日の取引終了後に発表した19年3月期連結決算で、経常利益が385億3900万円(前の期比5.1%増)となったことに加えて、20年3月期も同396億円(前期比2.8%増)と連続最高益更新を見込んでいることが好感された。また、きょう付けの日本経済新聞で「家電量販大手4社の2019年3月期の連結業績が9日出そろった。エディオン、ケーズホールディングス、ノジマの3社が経常増益となった」と報じられたことから、エディオン<2730>が大幅反発したほか、ノジマ<7419>にも改めて好決算を評価する買いが入った。4K放送の開始でテレビの販売が好調だったほか、昨年の猛暑でエアコンも伸びたという。一方、19年3月期が経常減益となったヤマダ電機<9831>は冴えない展開となった。

■ゴールドクレスト <8871>  1,633円  +201 円 (+14.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ゴールドクレスト <8871> が続急騰。9日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比38.5%減の79.6億円に落ち込んだが、20年3月期は前期比14.2%増の91億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のマンション販売が落ち込み大幅減収減益に沈んだ。今期は売上高はほぼ横ばいだが、利益率が改善する見込みとしている。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の70円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■あらた <2733>  4,245円  +460 円 (+12.2%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常は6%増で2期ぶり最高益、5円増配へ」が好感された。

あらた <2733> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比0.1%減の94.2億円になったが、20年3月期は前期比6.1%増の100億円に伸びを見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収になる。

⇒⇒あらたの詳しい業績推移表を見る

■ニチハ <7943>  3,200円  +345 円 (+12.1%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常は13%増で2期ぶり最高益、4円増配へ」が好感された。

ニチハ <7943> が5月9日大引け後(15:40)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比4.8%減の131億円になったが、20年3月期は前期比12.7%増の148億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒ニチハの詳しい業績推移表を見る

■ネクシィーズグループ <4346>  2,598円  +268 円 (+11.5%)  本日終値

9日に決算を発表。「上期経常が19%増益で着地・1-3月期も11%増益」が好感された。

ネクシィーズグループ <4346> が5月9日大引け後(16:00)に決算を発表。19年9月期第2四半期累計(18年10月-19年3月)の連結経常利益は前年同期比19.0%増の11.2億円に伸び、通期計画の20億円に対する進捗率は56.1%に達し、5年平均の36.7%も上回った。

⇒⇒ネクシィーズグループの詳しい業績推移表を見る

■日信工業 <7230>  1,467円  +149 円 (+11.3%)  本日終値

ホンダ系ブレーキ大手の日信工業 <7230> が急反騰。9日大引け後に発表した19年3月期の連結税引き前損益は165億円の黒字(前の期は11.7億円の赤字)に浮上し、20年3月期の同利益は前期比5.7%増の175億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は中国・北米における四輪車用製品は減少したものの、アジア・南米の二輪車用製品やアジア・日本におけるアルミ製品の販売増加で増収を確保した。原価低減や一時的な費用の減少なども黒字浮上に大きく貢献した。株価は米中通商摩擦への警戒を背景に前日まで急落していた反動もあり、買い戻しが大きく先行している。

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