話題株ピックアップ【夕刊】(3):UT、Uアローズ、三井金

注目
2019年5月10日 15時34分

■UTグループ <2146>  3,110円  +190 円 (+6.5%)  本日終値

UTグループ <2146> [JQ]が急伸。9日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比56.4%増の81.6億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比21.2%増の99億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の半導体分野が低迷するものの、期間工から派遣活用へのシフトが継続する自動車関連分野の収益拡大を見込む。併せて、前期の年間配当を25円→61.93円に増額修正したことも好感された。自社株取得を取りやめ、全額を配当金で還元する。なお、今期の年間配当は未定とした。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,650円  +210 円 (+6.1%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>が急反発。9日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高1642億4000万円(前期比3.3%増)、営業利益119億7000万円(同8.2%増)、純利益67億円(同4.4%増)と連続増収増益を見込み、年間配当を前期比3円増の83円を予定していることが好感された。グループ全体で19店舗の新規出店を予定(退店14店舗)しているほか、既存店売上高を前期比2.3%増を想定。また、過去在庫が縮小傾向にあり、アウトレットを含め値引き販売の低減を見込むことも利益押し上げに貢献する見通し。なお、19年3月期決算は、売上高1589億1800万円(前の期比2.9%増)、営業利益110億6300万円(同5.2%増)、純利益64億1700万円(同22.3%増)だった。

■三井金属 <5706>  2,608円  +138 円 (+5.6%)  本日終値

三井金属<5706>は大幅高。前日まで7営業日続落で、特に10連休明けの5月相場では3日間で14%も水準を切り下げたが、きょうはその下げの半分を取り戻す展開。同社が9日取引終了後に発表した20年3月期の営業利益は前期比43%増の260億円と回復色を強める見通し。19年3月期営業利益は前の期比63%減と落ち込んだものの、株価は昨年来の大幅な調整で事前に織り込みが進んでいた。PERは依然として9倍弱と割安感が強く、前期業績悪も材料出尽くしで買い戻しを誘導している。

■オリコ <8585>  119円  +6 円 (+5.3%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常は14%増益、1円増配へ」が好感された。

オリエントコーポレーション <8585> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比27.0%減の219億円になったが、20年3月期は前期比13.8%増の250億円に伸びる見通しとなった。5期連続増収になる。

⇒⇒オリコの詳しい業績推移表を見る

■大成建設 <1801>  4,835円  +185 円 (+4.0%)  本日終値

大成建設<1801>が高い。午後2時ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。上限を830万株(発行済み株数の3.81%)、または280億円としており、取得期間は5月13日から9月30日まで。株主還元の充実と資本効率の改善を目的としているという。同時に発表した19年3月期連結決算は、売上高1兆6508億円(前の期比4.1%増)、営業利益1533億2300万円(同15.7%減)、純利益1125億7100万円(同11.2%減)だった。なお、20年3月期業績予想は、売上高1兆7400億円(前期比5.4%増)、営業利益1480億円(同3.5%減)、純利益1030億円(同8.5%減)を見込んでいる。

■タカミヤ <2445>  679円  +19 円 (+2.9%)  本日終値

タカミヤ <2445> が反発。9日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比65.3%増の26.6億円に拡大し、従来予想の22.3億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比9.7%増の29.2億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な建設需要や建設現場での安全基準の高まりを背景に次世代足場「Iqシステム」の販売が好調だったほか、仮設機材のレンタルも大きく伸びた。今期も次世代足場などのレンタル、販売の拡大を見込む。併せて、設立50周年記念配当を実施する形で今期の年間配当は前期比2円増の13円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■フジシール <7864>  3,845円  +100 円 (+2.7%)  本日終値

フジシールインターナショナル <7864> が高い。9日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比14.0%増の125億円で着地。続く20年3月期も前期比23.6%増の155億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内外で主力のシュリンクラベルなどの販売が伸びる。欧州や東南アジアの業績回復で連続2ケタ増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を27円→29円に増額し、今期も前期比3円増の32円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■レンゴー <3941>  950円  +21 円 (+2.3%)  本日終値

レンゴー<3941>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した20年3月期連結業績予想で、売上高7000億円(前期比7.2%増)、営業利益350億円(同38.4%増)、純利益250億円(同45.7%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比2円増の16円を予定していることが好感された。板紙・紙加工関連事業を中心に設備投資を積極化させているため償却費が増加する見込みであるものの、前期から取り組んできた製品価格の値上げ効果が見込まれるほか、提案型営業の推進が寄与し大幅増益となる見通しだ。なお、19年3月期決算は、売上高6531億700万円(前の期比7.8%増)営業利益252億9200万円(同48.1%増)、純利益171億6300万円(同3.3%増)だった。

■キヤノン <7751>  3,051円  +49 円 (+1.6%)  本日終値

キヤノン<7751>が4日ぶりに反発。9日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。今回発表の自社株買いでは、上限を1750万株(発行済み株数の1.62%)、または500億円を上限としており、取得期間は5月10日から7月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、将来の株式交換など機動的な資本戦略に備えて取得するとしている。

■ソフトバンク <9434>  1,424円  +22.5 円 (+1.6%)  本日終値

ソフトバンク<9434>が3日続伸。8日にヤフー<4689>の株式を追加取得し子会社化することを発表するとともに、20年3月期の連結営業利益は前期比3.5%増の8900億円と最高益を更新する見込みであることを公表。今期の年間配当は85円と前期の実質75円から10円増配することも明らかにした。配当利回りは6%前後の水準にあり、再度投資妙味が指摘されている。こうしたなか、岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断「A」と目標株価1800円を継続した。ヤフーの子会社化で20年3月期は2割強の増益が見込めるほか、5Gや非通信領域の収益拡大で3年後には営業利益は1兆円も視野に入ってきたと見ている。

■応用技術 <4356>  1,755円  +300 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

応用技術 <4356> [JQ]がストップ高。9日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.9倍の4.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ゼネコンや設計事務所向け建築設計ソフトの引き合いが旺盛だったことが寄与。公園長寿命化計画策定業務の売上拡大に加え、建設業界向け販売案件の増加なども大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3.5億円→5億円に42.3%上方修正。増益率が6.0%増→50.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

●ストップ高銘柄

リード <6982>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

環境管理センター <4657>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

フーバーブレイン <3927>  1,091円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

日本電子材料 <6855>  743円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

ソウルドアウト <6553>  3,200円  -700 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

動物高度医療 <6039>  2,487円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

田岡化学工業 <4113>  4,095円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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