話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソニー、ブレインP、光通信

注目
2019年5月17日 15時12分

■ソニー <6758>  5,900円  +531 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

16日、ソニー <6758> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.80%にあたる6000万株(金額で2000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月17日から20年3月31日まで。

■東テク <9960>  2,215円  +179 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

東テク <9960> が急伸。16日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の58.5億円で着地。続く20年3月期も前期比4.3%増の61億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は首都圏を中心とした大型再開発案件の増加を背景に、省エネ・節電ニーズに対応した空調機器の販売や計装工事などが好調だった。今期は引き続き商品販売事業と工事事業に注力し、9期連続増収増益を目指す。併せて、前期の年間配当を52円→67円(前の期は52円)に増額し、今期も67円を継続する方針としたことも評価材料となった。

■ブレインパッド <3655>  9,070円  +660 円 (+7.9%)  本日終値

ブレインパッド<3655>が大幅高で6連騰、遂に未踏の9000円台乗せを果たした。人工知能(AI)を使ったビッグデータ分析などアナリティクス事業が絶好調、5月10日に19年6月期の営業利益予想を大幅上方修正したことが株価を押し上げる要因となったが、その後も継続的な買いが流入している。日証金では大幅に株不足状態で、直近は外資系証券経由での空売り残も積みあがっており、踏み上げ相場の様相をみせている。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,360円  +240 円 (+7.7%)  本日終値

日鉄ソリューションズ<2327>が大幅高で5日ぶり反発。東海東京調査センターが16日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3400円から3700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期営業利益は256億7600万円(前年比13.3%増)となり、同センター予想の247億円を上回る好決算だったと評価。会社計画の20年3月期営業利益は272億円だが、同センターでは業務ソリューションにおける産業・流通・サービスと公共公益ほかの一般案件による上振れ想定により、前期大型プロダクト販売の反動減などの影響を吸収して281億円になると予想している。

■光通信 <9435>  21,770円  +1,530 円 (+7.6%)  本日終値

光通信<9435>が後場に入り一段高。この日正午ごろに発表した20年3月期連結業績予想で、売上高5300億円(前期比9.4%増)、営業利益700億円(同8.9%増)と大幅営業増益を見込み、年間配当を前期比21円増の372円を予定していることが好感された。法人事業で引き続き自社開発商材やMVNOサービス、契約後の継続収益の一部を受け取るレベニューシェア型の商品・サービスの積極的な販売に注力することで、ストック利益の積み増しを見込む。販売手数料など販売活動にかかる費用の増加も見込むものの、費用増を吸収して増益を確保する見通しだ。なお、19年3月期決算は、売上高4843億8600万円(前の期比13.3%増)、営業利益642億7700万円(同25.9%増)だった。

■ビジョン <9416>  5,990円  +420 円 (+7.5%)  本日終値

ビジョン<9416>が高い。同社はきょう、海外用Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」で試験提供している無制限プランの対象地域に28カ国を追加し、計63カ国になったと発表した。また、従来は3Gを提供していた南アフリカとパナマ向けサービスに、4G-LTEプランを追加したこともあわせて公表。これにより、「グローバルWiFi」の4G-LTE提供エリアは計89の国と地域になり、業界最多クラスになったとしている。

■マーベラス <7844>  875円  +61 円 (+7.5%)  本日終値

マーベラス<7844>が後場一段高。同社はきょう、Aiming<3911>との共同事業として展開しているMMORPG「ログレス」シリーズの最新作「ログレス物語(ストーリーズ)」のクローズドベータテストを開催すると発表。正式サービスに向けた期待感が高まったようだ。「ログレス」シリーズは、2011年10月にパソコン向けブラウザゲームとしてMMORPG「剣と魔法のログレス」のサービスを開始し、13年12月にはスマートフォン向けMMORPG「剣と魔法のログレス いにしえの女神」をリリース。「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は15年以降、アジア及び英語圏などグローバルな展開実績のある大人気ゲームアプリに成長している。

■日阪製作所 <6247>  958円  +54 円 (+6.0%)  本日終値

16日、日阪製作所 <6247> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.03%にあたる180万株(金額で16億2720万円)を上限に、17日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■大王製紙 <3880>  1,309円  +73 円 (+5.9%)  本日終値

大王製紙<3880>は後場急上昇。午後0時30分ごろに発表した19年3月期連結決算で、営業利益が従来予想の100億円を大きく上振れて121億2200万円(前の期比9.6%増)と増益で着地したことに加えて、20年3月期連結業績予想で同200億円(前期比65.0%増)と大幅増益を見込んでいることが好感された。前期は、新聞用紙と印刷用紙の紙の需要減少や、少子化の影響で国内のベビー用紙おむつの需要が減少したことで、売上高は5400億円の従来予想に対して5338億9000万円と下振れたが、梱包・包装用途の紙への販売品種シフトを推進するとともに、段ボール原紙、段ボール製品、及び印刷用紙などの価格修正が浸透したことが利益を押し上げた。また、生産品種の最適化に取り組んだことや、難処理古紙の活用などのコストダウンを進めたことも寄与した。今期も引き続き価格修正浸透による利益の押し上げが期待できるほか、紙・板紙事業で抜本的な構造改革を推進し収益商品への生産シフトを進めることや、難処理古紙の活用などで利益拡大を狙う。

■タカラレーベン <8897>  360円  +20 円 (+5.9%)  本日終値

タカラレーベン <8897> が急伸。16日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比23.4%減の90.2億円に落ち込んだものの、続く20年3月期は前期比30.7%増の118億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新築マンション1950戸(前期は1656戸)の引き渡しを計画するほか、発電事業で稼働済み発電施設の売却を進める。売上高は前期比21.2%の1600億円を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の19円に増配する方針としたことも評価材料となった。

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