話題株ピックアップ【夕刊】(2):レオパレス、エスプール、国際石開帝石

注目
2019年5月17日 15時15分

■レオパレス21 <8848>  279円  +14 円 (+5.3%)  本日終値

レオパレス21<8848>が大幅続伸。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京都渋谷区)が16日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出。レノと共同保有者のレオパレス株保有比率が6.24%から7.93%に上昇したことが判明した。なお、保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は5月9日。レノの大量保有は14日に判明したばかりであり、買い増しを受けて、思惑的な買いを集めたようだ。

■エスプール <2471>  2,906円  +119 円 (+4.3%)  本日終値

エスプール<2471>が4連騰、4月10日につけた高値2829円を上抜き約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。倉庫作業など物流アウトソーシングやコールセンター派遣などマーケティング支援業務を行っているが、人手不足を背景に業績は大幅増収増益基調を続けている。農園事業にも積極展開しており、16日取引終了後、同社の子会社がさいたま市に障がい者雇用創出を目的とした「わーくはぴねす農園」を新設したことを発表。全国で16番目で埼玉県では初となる。これも株価を刺激した。

■リンナイ <5947>  7,390円  +130 円 (+1.8%)  本日終値

リンナイ<5947>が続伸。東海東京調査センターが16日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を8400円から8700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期通期営業利益は前の期比6.0%減だったが、第4四半期(1~3月)は前年同期比9.1%増と増益だった。特に主力の日本市場では、第2四半期以降に取り組んだ原価低減の効果や第4四半期以降に新商品の販売が伸びたことが寄与し、同12.0%増と伸長した。20年3期営業利益について、会社予想営業利益320億円(前期比3.6%増)に対して同センターでは325億円とほぼ同水準を予想。原価低減効果の継続や、前期市場投入した高効率タイプの給湯器の好調を見込んでいるという。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,012円  +16.1 円 (+1.6%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など資源エネルギー関連株が高い。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.85ドル高の1バレル62.87ドルに上昇。米国とイランの間での緊張関係が高まっていることから、原油への買いが膨らんでいる。足もとでは5月初めからの米国によるイランに対する制裁強化を背景に、両国の対立が先鋭化。特に、16日にはサウジ主導の連合軍がシーア派武装組織の武器庫を空爆する動きもあり、今後、中東情勢が一段と緊迫化するとの警戒感が高まったことが原油価格の上昇要因となっている。

■富士フイルム <4901>  5,198円  +75 円 (+1.5%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が反発。午前10時ごろ、内視鏡用処置具の開発・製造を手掛ける独メドワーク社(バイエルン州)を買収し、100%子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。内視鏡用処置具は、内視鏡と組み合わせて、消化管内に確認された腫瘍切除などに用いられる医療器具のこと。消化器内科などで使用され、1回の検査・治療ごとに使い切る製品が大半を占めており、メドワーク社製品は欧州及び日本を含むアジア地域に提供されている。今回の買収により、富士フイルムは処置具の製品ラインアップを大幅に拡充することになり、これまで培ってきた内視鏡ビジネスとのシナジーを狙うようだ。

■東武鉄道 <9001>  3,210円  +45 円 (+1.4%)  本日終値

東武鉄道<9001>が3日続伸。16日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、営業利益を675億円から685億円へ上方修正したことが好感された。18年9月19日付で東武ストアを連結子会社化したことなどが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  16,225円  +70 円 (+0.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が反発。前日の米国株市場では政府のファーウェイへの制裁措置を嫌気して半導体関連株に安いものが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶり反落した。しかし、米半導体製造装置アプライドマテリアルズが引け後発表した19年2~4月決算で売上高などが市場コンセンサスを上回ったことで、時間外取引で大幅高に買われており、これに連動する形で同社株にも買いが優勢となった。

■アイレックス <6944>  3,045円  +503 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

アイレックス <6944> [JQ]がストップ高。16日大引け後に発表した19年3月期の経常利益(非連結)は前の期連結比13.3%増の1億4500万円に伸びて着地。続く20年3月期も前期比79.3%増の2億6000万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は引き続き組み込みソフトの開発やクラウド関連に注力するほか、5G(次世代通信システム)に関連する投資需要を取り込み、大幅増益を目指す。

■キャリアインデックス <6538>  939円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

キャリアインデックス<6538>が急騰。ネット上で求人情報を取り扱うが、複数の求人ポータルサイトを一つにまとめて提供しているのが特長で、応募数に連動した成果報酬型課金で利益成長を続けている。16日にAIエージェントサービス(人工知能を活用した転職サービス)を手掛けるCarat(東京都渋谷区)がキャリアインデと資本提携したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。

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