話題株ピックアップ【夕刊】(3):リミックス、キューブシス、Ubicom

注目
2019年5月20日 15時22分

■キューブシステム <2335>  974円  +124 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

キューブシステム<2335>が急騰、年初来高値を更新。システム開発やデータベースの構築を手掛け、銀行などの金融業界やスーパーなど流通小売業界、通信キャリア向けなどで高実績を誇るが、RPAやクラウドサービスといった成長分野への注力で時流を捉えている。AI関連ビジネスでは提携戦略を足場に業容拡大を図っており、昨年AI・IoTベンチャーで世界屈指の囲碁AI開発でも知られるトリプルアイズ(東京都千代田区)と資本・業務提携を締結、AIに対応したデジタル人材の育成を行っていることで、マーケットの注目度が高まっている。

■リミックスポイント <3825>  401円  +41 円 (+11.4%)  本日終値

リミックスポイント<3825>が大幅高。システム開発を手掛けるほか、電力など省エネ支援やホテルの企画開発、中古車売買など多角化を推進している。特に仮想通貨交換所「ビットポイント」を運営していることで、ビットコイン関連株としての位置づけで投資資金が集まりやすい。ここにきてビットコイン価格が急上昇、直近は前日比10%を超える上昇で90万円台まで水準を切り上げており、これが刺激材料となり投機資金の流入を誘った。

■フュートレック <2468>  556円  +55 円 (+11.0%)  本日終値

フュートレック<2468>は続急伸。前週末17日の取引終了後、5月9日発表の決算で未定としていた20年3月期連結業績見通しについて、売上高31億100万円(前期比9.7%減)、営業利益8000万円(前期2800万円の赤字)、最終利益6000万円(同3億円の赤字)を見込み、年間配当は6期ぶり復配となる3円を予定していると発表したことが好感された。従来は不確定な案件が存在し合理的な算定が困難であるとしていたが、同日付でプロモーション事業をホワイトホールラボ(名古屋市中区)に譲渡すると発表したことに伴い予想を発表したという。なお、今期は音声認識事業とCRM事業を中心に事業拡大を図るとしている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  11,470円  +900 円 (+8.5%)  本日終値

プロレド・パートナーズ<7034>が急反発。前週末17日の取引終了後、6月11日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。今回発表の株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることで投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としているという。効力発生日は6月12日。

■シグマクシス <6088>  1,288円  +89 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

シグマクシス<6088>がマドを開けて値を飛ばす展開。19年3月期最終利益は前の期比46%増と急拡大、20年3月期も16%増益と2ケタ成長を続ける見込みにあり、業績は5期連続で大幅増収増益路線をひた走る。経営コンサルティング会社で、戦略立案から開発・実行に至るまで一気通貫で対応できるのが強み。AI活用に特長があり、コンサルティング業務は秘密保持契約のもとで進められるためAIに絡む具体的な案件は表に出にくいが、リリースされたものでは、ドキュメント自動入力プラットフォームの「ディープシグマDPA」が注目されている。同商品については「大量の文書を扱う銀行向けなどで需要開拓が進む可能性がある」と会社側も期待を示している。

■都築電気 <8157>  1,160円  +77 円 (+7.1%)  本日終値

都築電気<8157>がマドを開けて大陽線を示現、1100円台後半に上値を伸ばし年初来高値に買われた。5月に入り一気に上値追いが加速している。富士通グループで情報ネットワークソリューションサービスを展開、19年3月期営業利益は前の期比31%増の33億1800万円と急拡大、20年3月期も前期比6%増の35億円と利益成長が続く。19年3月期年間配当は前の期比10円増配の39円と大幅増配するなど株主還元に厚い。依然としてPER9倍未満、PBR0.7倍は割安感が強い。会社側は、次代の成長分野であるAIとIoT、エッジコンピューティング分野に経営の重心を置く方針を明確に打ち出しており、これが株価を強く刺激している。

■学究社 <9769>  1,308円  +79 円 (+6.4%)  本日終値

学究社 <9769> が高い。17日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比17.3%減の13.1億円になったが、続く20年3月期は前期比21.9%増の16億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は学習塾「ena」の新規開校を10校程度計画するとともに不採算校舎の閉校を進める。併せて、発行済み株数の0.89%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を評価する買いも向かった。

■Ubicom <3937>  1,667円  +93 円 (+5.9%)  本日終値

Ubicomホールディングス<3937>が大幅高で3連騰。前週16日に19年3月期決算発表を受けて突発人気化、300円高はストップ高に買われたが、その後も大口の買いが継続し目先筋の利益確定売りを吸収している。大企業向けを中心にシステム開発案件を手掛けるが、医療関連ソフトにも展開し需要開拓が進んでいる。フィリピンでのオフショア開発で人件費を下げ高利益率を確保している点が同社の特長。営業利益は19年3月期に前の期比75%増の5億6400万円と高変化をみせ、続く20年3月期も6億7100万円予想と前期比2割近い伸びを予想している。

■スペースVH <1448>  593円  +32 円 (+5.7%)  本日終値

スペースバリューホールディングス<1448>は続伸。前週末17日の取引終了後、集計中の19年3月期業績について、営業利益が54億5000万円から42億5000万円(前の期比6.8%増)へ、純利益が37億円から1億6000万円(同93.6%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、アク抜け感から買いが優勢となった。売上高は従来予想の850億円に対して856億円(同11.6%増)とほぼ計画通りで着地したものの、立体駐車場事業における売上総利益計画の未達や販管費の増加が利益を圧迫した。また、ホテル開発プロジェクトを含む開発事業案件における減損損失や、システム投資戦略見直しによる減損損失などを計上したことも最終利益を押し下げたとしている。

■ベルグアース <1383>  2,181円  +109 円 (+5.3%)  本日終値

ベルグアース<1383>が続急伸。前週末17日の取引終了後、サカタのタネ<1377>子会社の長野セルトップから、7月1日付で花苗育苗事業を譲り受けると発表しており、これを好感した買いが入った。長野セルトップが行うトルコギキョウを中心とした花苗育苗事業を6000万円で譲り受けるという。コア事業である野菜苗生産販売事業に花育苗事業を加えることで、苗事業の多角化・多品目化を大きく前進させるのが狙いとしている。また、ベルグアースは同時に、ウシオ電機<6925>と「密閉式人工光育苗装置」や育苗に利用する補光用照明の照明方法、及びこれらの装置を用いた育苗レシピの開発を共同で行うと発表しており、これも好材料されている。今回の共同開発は、ベルグアースの商品開発力や人工光閉鎖型育苗施設のノウハウと、ウシオ電の光源技術を生かすことでこれらを商品化し、将来的には中国を中心としたアジア地域へ展開するのが狙いとしている。

●ストップ高銘柄

倉元製作所 <5216>  188円  +50 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値

レアジョブ <6096>  4,195円  +700 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

環境管理センター <4657>  905円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

カーディナル <7855>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

地域新聞社 <2164>  1,051円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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