24日の米国市場ダイジェスト:米国株は上昇、米中関係の悪化懸念が後退
■NY株式:米国株は上昇、米中関係の悪化懸念が後退
米国株式相場は上昇。ダウ平均は95.22ドル高の25585.69、ナスダックは8.73ポイント高の7637.01で取引を終了した。トランプ大統領が米中協議で合意した場合には、中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)排除の動きを緩和させる可能性に言及し、買いが先行。原油相場や米長期金利の上昇も好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、銀行や電気通信サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タバコが下落した。
長期金利の上昇で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が上昇。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、同アプリでの楽曲投稿サービス開始の為、複数の大手音楽レーベルと協議中であることが伝わり、堅調推移。航空機メーカーのボーイング(BA)は、世界各国の当局者との会合で「737MAX」に関して新たな問題が提起されなかったほか、6月下旬にも米連邦航空局(FAA)が同機の運航再開を許可するとの報道もあり、買われた。一方で、スニーカー小売のフットロッカー(FL)は、決算内容が予想に届かず、大幅下落となった。
27日(月)はメモリアルデーの祝日のため、米国株式相場は休場となる。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:株反発も上昇幅縮小、米指標も弱く、ドル売り・円買い気味
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円65銭まで上昇後、109円27銭まで下落し、109円31銭で引けた。NYダウが買い戻し先行で一時大幅反発した後、上昇幅を縮小する動きに連れた。米国の4月耐久財受注速報値の発表では、予想を下回る内容にドル売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.1183ドルから1.1212ドルまで上昇し、1.1203ドルで引けた。ユーロ・円は122円75銭まで上昇後、122円45銭まで下落した。
ポンド・ドルは1.2648ドルから1.2733ドルまで上昇。英国のメイ首相が保守党党首を辞任すると表明したことを受けて、利益確定とみられるポンド買いが優勢になった。ドル・スイスフランは1.0010フランから1.0033フランで推移した。
■NY原油:反発で58.63ドル、米国の中東追加派兵やリグ稼動数減少にも注目
NY原油先物は反発(NYMEX原油7月限終値:58.63↑0.72)。58.98ドルまで上昇後、いったん57.50ドルまで下落した。株反発を受けて需要後退思惑が弱まり、買い戻しが先行。しかし、59ドル辺りからは戻り売りが強かったとみられ、一時反転下落に向かった。その後は、「トランプ米大統領が、中東に約1500人を追加派兵するよう軍に指示」との報道。また、米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が797基となり、前回から5基減少したことを受けて、買いが再び優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.18ドル +0.42ドル(+1.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.96ドル +0.25ドル(+0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.00ドル +1.03ドル(+0.54%)
インテル(INTC) 44.57ドル +0.04ドル(+0.09%)
アップル(AAPL) 178.97ドル -0.69ドル(-0.38%)
アルファベット(GOOG) 1133.47ドル -7.30ドル(-0.64%)
フェイスブック(FB) 181.06ドル +0.19ドル(+0.11%)
キャタピラー(CAT) 122.90ドル +0.64ドル(+0.52%)
アルコア(AA) 23.01ドル -0.23ドル(-0.99%)
ウォルマート(WMT) 102.67ドル +0.81ドル(+0.80%)
スプリント(S) 7.16ドル +0.21ドル(+3.02%)
《SF》
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