話題株ピックアップ【昼刊】:北の達人、Fスターズ、国際石開帝石
■北の達人 <2930> 563円 +80 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
北の達人コーポレーション<2930>がストップ高。株価は5月の大型連休明け後に軟化していたが、目先75日移動平均線を足場に大きくリバウンドに転じてきた。同社は24日取引終了後、刺すヒアルロン酸化粧品「ヒアロディープパッチ」の累計販売数が約1000万枚の爆発的ヒットとなり、注文殺到で予約待ち人数が3万人超えとなっていることを開示、これが株価を強く刺激する材料となっている。
■フィックスターズ <3687> 1,824円 +104 円 (+6.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
フィックスターズ<3687>が上値追い加速、1800円台まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新と気を吐いている。マルチコアプロセッサーの高速化ソフトを開発し、自動車や金融業界をはじめ幅広い業種で100%近いリピートオーダー率を確保、その実力はマーケットでも注目度が高い。量子コンピューターではアニール方式で量子コンピューターを商用化したカナダのDウェーブ社と提携関係にあり、各種アニーリングマシンを活用した量子コンピューター導入支援ビジネスを手掛けており、同関連株のシンボルストックとしての位置づけを不動のものとしている。
■スパークス・グループ <8739> 250円 +8 円 (+3.3%) 11:30現在
スパークス・グループ<8739>が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し日足一目均衡表も雲の上に浮上、戻り足に弾みがついてきた。中小型株に定評のある資産運用会社で、トヨタ自動車<7203>との協業により未来創生ファンドを立ち上げ、AIやロボティクス分野へのスタートアップ投資にも力を入れている。また、量子コンピューターでは量子アニーリングの権威である東北大学の大関真之准教授らと共同で新会社シグマアイ(東京都港区)を設立、コンサルティングやライセンシングのほか量子技術分野を扱える人材育成にも注力の構えにあり、同関連株として新たな切り口を与えている。
■テンポスHD <2751> 2,288円 +71 円 (+3.2%) 11:30現在
テンポスホールディングス<2751>が反発している。前週末24日の取引終了後、子会社あさくま<7678>が、東京証券取引所からジャスダック市場への新規上場を承認されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。あさくまは「ステーキのあさくま」を中心にレストランを展開。テンポスHDは発行済み株数の57.35%を保有している。なお、上場予定日は6月27日で、上場に際してテンポスHDの売り出しは予定されていない。
■モリタホールディングス <6455> 1,995円 +41 円 (+2.1%) 11:30現在
モリタホールディングス <6455> が高い。24日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の60億円→73億円に21.7%上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して14.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旧東京本社の土地建物の売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。
■国際石油開発帝石 <1605> 922.5円 +18.5 円 (+2.1%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などの資源開発関連や、JXTGホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油関連株が総じて高い。前週は原油市況の急落が話題となり、株式市場でも関連株に大きな影響を与えていたが、前週末のWTI原油先物価格は4日ぶりに反発、72セント高の1バレル=58ドル63セントとリバウンドに転じた。前週末の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどが買い戻されており、東京市場もこの動きに追随した。
■三浦工業 <6005> 3,380円 +65 円 (+2.0%) 11:30現在
三浦工業<6005>が反発し、年初来高値を更新している。東海東京調査センターが24日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ引き上げ、目標株価を3040円から3860円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、当面は堅調な業績が続くと予想していることや、国内メンテナンス事業で採算改善が期待できること、更に株式市場のリスク要因である米中貿易摩擦の影響が小さいと思われることなどを評価。現在の株価は堅調な業績動向を織り込み始めているものの、依然として割安感が残っているとしている。
■朝日インテック <7747> 6,100円 +110 円 (+1.8%) 11:30現在
24日、朝日インテック <7747> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■日産自動車 <7201> 745.6円 +5 円 (+0.7%) 11:30現在
日産自動車<7201>は4日ぶり反発。27日付の日本経済新聞は「欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が仏ルノーに対して経営統合を提案することが26日、明らかになった」と報じた。欧米FCAとルノーが経営統合し、さらにルノーと連合を組む日産・三菱自動車<7211>の販売台数を加えると、世界トップの企業連合となる可能性がある。ただ、ルノーと日産自の間での経営統合の先行きに不透明感が残るなか、この日の日産自の株価の上値は限定的となっている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,537円 +35 円 (+0.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が3日続伸。きょう午前に開催される日米首脳会談の結果が注目されるが、トランプ米大統領は日本との貿易交渉を無理に急がず論議を進める意向を表明していることから、自動車関税の引き上げや為替の円高誘導などに対するマーケットの警戒感は和らいでいる。ドル円相場はやや円高含みながら、足もとは109円台半ばで落ち着いた動きとなっていることで、株価には中立要因。また、先日の駐日大使公邸での夕食会では、トランプ大統領自らトヨタの豊田社長を探し「あなたに勝る人はいない」と友好的な姿勢を示したことが伝わっており、これも株価にポジティブに働いているもようだ。
■ディップ <2379> 1,618円 +5 円 (+0.3%) 11:30現在
ディップ<2379>は小幅ながら反発。求人情報サイト大手だが、最近は人工知能(AI)や自動化関連分野など、資本・業務提携を駆使して人材サービス関連以外に経営資源を振り向ける動きをみせている。そうしたなか、同社は24日取引終了後、AI英会話アプリの開発を手掛けるappArray(東京都港区)の株式を取得し、持ち分法適用関連会社化することを発表、AI分野での新たな布石に対する期待が株価を刺激している。
■SECカーボン <5304> 9,080円 +20 円 (+0.2%) 11:30現在
独立系炭素製品大手のSECカーボン<5304>は小幅反発。同社が14日に発表した20年3月期連結業績予想は、売上高470億円(前期比23.9%増)、経常利益200億円(同16.9%増)、最終利益140億円(同18.3%増)と2ケタの増収、経常増益を見込んでいる。製品需要のタイト化による価格上昇が見込まれることから、引き続き人造黒鉛電極事業の売上高で前期比22.5%増の291億4000万円を見込むほか、アルミニウム製錬用カソードブロックが同30.3%増の123億8800万円、特殊炭素製品が同29.3%増の43億4000万円と各事業ともに好調を維持する見通し。一方で原材料価格の高騰が見込まれるものの、売り上げ増でそれを吸収する。株価は、5月14日に年初来安値の7200円をつけて以降、反発に転じているがPER3倍近辺、PBR0.8倍台と依然として極端な割安水準にある。
■住友大阪セメント <5232> 4,525円 -80 円 (-1.7%) 11:30現在
住友大阪セメント<5232>が8日ぶりに反落。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は5800円から4800円に見直した。国内セメント販売価格の値上げが一定程度浸透し、同事業の利益成長期待は株価に織り込まれたとみている。特に、非セメント事業の不振が懸念材料と指摘。20年3月期の連結営業利益を200億円から160億円(前期比12.9%増)、21年3月期の同利益を224億円から205億円に下方修正している。
■SUMCO <3436> 1,214円 -11 円 (-0.9%) 11:30現在
SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が冴えない動き。前週末の米国株市場では、NYダウはプラスだったものの、米政府による中国ファーウェイへの輸出禁止措置が半導体関連需要の停滞につながるとの思惑からエヌビディアやザイリンクスなどは軟調、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も安かった。これを受け東京市場でも日経平均は高いものの、同関連株は上値が重くなっている。
■キタック <4707> 413円 +80 円 (+24.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
キタック <4707> [JQ]がストップ高買い気配。24日大引け後、19年10月期上期(18年11月-19年4月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.8億円→4.3億円に51.2%上方修正。増益率が0.4%増→51.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力の建設コンサルタント事業で前期からの繰越業務が高水準にある中、手持ちの業務が想定以上に進み、売上高が計画を14.1%も上回ったことが寄与。原価低減による採算改善も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の2.6億円(前期は2.5億円)を据え置いた。
■ビープラッツ <4381> 4,050円 +700 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
ビープラッツ<4381>がストップ高。同社は継続課金ビジネス向けを主軸にプラットフォームを提供している。24日取引終了後、光通信<9435>とサブスクリプションビジネスを展開する合弁会社サブスコアを設立することを発表(出資比率は同社51%・光通信49%、事業開始日は6月3日予定)、これに伴う中期的な業績成長への期待が、投資資金の食指を動かす格好となった。
●ストップ高銘柄
カオナビ <4435> 9,240円 +1,500 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
エスポア <3260> 535円 +80 円 (+17.6%) ストップ高 11:30現在
やまねメディカル <2144> 546円 +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース