話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイジニア、ログリー、ビープラッツ
■SUMCO <3436> 1,206円 -19 円 (-1.6%) 本日終値
SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が冴えない動き。前週末の米国株市場では、NYダウはプラスだったものの、米政府による中国ファーウェイへの輸出禁止措置が半導体関連需要の停滞につながるとの思惑からエヌビディアやザイリンクスなどは軟調、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も安かった。これを受け東京市場でも日経平均は高いものの、同関連株は上値が重くなっている。
■サイジニア <6031> 1,317円 +300 円 (+29.5%) ストップ高 本日終値
サイジニア<6031>は後場急騰。この日の午前中、スマートフォン検索で自社の店舗が見つかるための、情報管理・最適化サービス「デクワス・マイビジネス(deqwas.MYBUSINESS)」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。新サービスは、米イエクスト社の最新テクノロジーをもとに、中小企業向けに提供するサービス。イエクストのプラットフォームは、GoogleやApple、Facebook、Amazonなどの検索エンジン、SNSサイト、地図アプリ、その他アプリケーションに対応しており、「デクワス・マイビジネス」に登録された情報は、イエクストが連携するこれらの情報プラットフォームやサイジニアが連携するメディアと情報を同期し、コントロールすることが可能になる。また、これによりGoogleマップでのローカル検索をはじめ、ソーシャルメディアや訪日外国人向けに外国人旅行客が利用するアプリやサービス上で、自社の店舗・ビジネス情報をワンストップで最適化することができるようになるとしている。
■キタック <4707> 413円 +80 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値
キタック <4707> [JQ]がストップ高。24日大引け後、19年10月期上期(18年11月-19年4月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.8億円→4.3億円に51.2%上方修正。増益率が0.4%増→51.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力の建設コンサルタント事業で前期からの繰越業務が高水準にある中、手持ちの業務が想定以上に進み、売上高が計画を14.1%も上回ったことが寄与。原価低減による採算改善も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の2.6億円(前期は2.5億円)を据え置いた。
■ログリー <6579> 2,622円 +500 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
ログリー<6579>が後場急伸。この日正午ごろに発表した4月度業績が、売上高1億9700万円、売上総利益3800万円となり、予測値の売上高1億8300万円、売上総利益3000万円を上回ったことが好感された。同社では今年2月に許可なく審査済みのLP(ランディングページ)が差し替えられる問題が発生。これを受けて売り上げ総利益が減少したが、審査済み広告差し替え対策を行い回復を図っている。なお、審査済み広告差し替え対策の影響は、第1四半期までに収束する見込みという。
■ビープラッツ <4381> 4,050円 +700 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
ビープラッツ<4381>がストップ高。同社は継続課金ビジネス向けを主軸にプラットフォームを提供している。24日取引終了後、光通信<9435>とサブスクリプションビジネスを展開する合弁会社サブスコアを設立することを発表(出資比率は同社51%・光通信49%、事業開始日は6月3日予定)、これに伴う中期的な業績成長への期待が、投資資金の食指を動かす格好となった。
■極東産機 <6233> 617円 +100 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
極東産機<6233>がストップ高。6月2日に放送予定のTBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で同社が取り上げられることが好材料視されたようだ。次回放送のサブタイトルは「僕たち上場しました2019」で、18年に上場した注目企業の1社として紹介されるという。また、同じ回で紹介される予定のフレアス<7062>もストップ高に買われたほか、エーアイ<4388>も急伸した。
■ウインテスト <6721> 113円 +14 円 (+14.1%) 一時ストップ高 本日終値
ウインテスト<6721>は一時ストップ高。午後0時20分ごろ、中国顧客から、量産向け装置としてLCDドライバIC検査装置「WTS-577」複数台を受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は約8000万円で、一部の売上高は19年7月期に売り上げ計上を予定しているという。
■五洋インテックス <7519> 5,240円 +340 円 (+6.9%) 本日終値
五洋インテックス<7519>が大幅反発。24日の取引終了後に発表した19年3月期連結決算は、売上高15億3100万円(前の期比12.4%減)、営業損益2億9400万円の赤字(前の期1億8000万円の赤字)となり、従来予想の営業損益9000万円の赤字を下回ったものの、20年3月期連結業績予想で、売上高17億円(前期比11.0%増)、営業利益1000万円(前期2億9400万円の赤字)と黒字転換を見込んでいることが好感された。室内装飾品関連で18年11月に大幅改訂した「サザンクロス」見本帳による売り上げ増を目指すことに加えて、経営陣の刷新に伴い構造改革及び業務改善を実施することが寄与する見通しという。
■三菱製紙 <3864> 574円 +31 円 (+5.7%) 本日終値
三菱製紙<3864>が続伸。27日付の日本経済新聞は、同社が「プラスチックを代替する食品包装紙を9月から日本やアジアで販売する」と報じた。熱で接着できる加工を紙自体に施したことで、プラスチックフィルムを使わずに袋状の食品包装を製造できるという。脱プラスチックへの関心の高まりを受け、5年後の売上高20億円を目指すとしている。
■ネオス <3627> 765円 +33 円 (+4.5%) 本日終値
ネオス<3627>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、業務向けビジネスチャットボット「SMART Message BOT(スマートメッセージボット)」を今月29日から開催される「働き方改革EXPO」に出展すると発表しており、商機拡大に期待した買いが入ったようだ。「SMART Message BOT」は、ベースとなる基本的なQ&A一式を登録するだけで関連した会話シナリオを大量に自動生成する独自のエンジンを搭載しており、導入時から回答精度が高く運用におけるメンテナンスの手間がかからないことが特徴の、シンプルかつ高精度の自動応答チャットボット。同社の出展ブースでは、販売代理店である丸紅情報システムズ(東京都新宿区)とともに同プロダクトを紹介するとしている。
●ストップ高銘柄
ファンクリG <3266> 120円 +30 円 (+33.3%) ストップ高 本日終値
フレアス <7062> 2,589円 +500 円 (+23.9%) ストップ高 本日終値
エスポア <3260> 535円 +80 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
やまねメディカル <2144> 546円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース